中古車ならどっち!? 人気のホンダ ヴェゼル VS オフにも強い三菱 エクリプス クロス
2020.11.05
ホンダ ヴェゼルと三菱 エクリプス クロスは、クーペスタイルのコンパクトSUVで好敵手です。
ヴェゼルは2013年デビューでマイナーチェンジ・改良を経て、現在に、そのヴェゼルを追うように2018年に三菱から発売されたクルマが、エクリプス クロスです。
新車価格ではエクリプス クロスが若干高いのですが、中古車価格になると拮抗。
おおいに迷うところです。
■ハイブリッドもあるヴェゼル
ヴェゼルは2013年12月に投入された、フィット(3代目)ベースのコンパクトSUVです。
現行モデルは、全長4,330〜4,340mm×全幅1,770〜1,790mm×全高1,605mm、ホイールベース2,610mm、最低地上高170〜185mm、車両重量1.18~1.39t。
最小回転半径5.3m。
街で扱いやすいサイズで小回りも効きます。
そのボディは、G-CON(Gフォースコントロールテクノロジー)に基づく設計で、衝突安全性が高く、軽量・高剛性な構造です。
室内寸法は、室内長1,930mm、室内幅1,485 mm、室内高1,265mmで、荷室は393L(VDA方式FF車)で、このサイズとしてはまずまずの広さです。
パワーユニットは、1.5L i-VTEC直噴、1.5L VTECターボ、ハイブリッド(1.5L i〜VTEC直噴ガソリン+モーター)の3タイプ。
トランスミッションはガソリンとガソリンターボがCVTで、ハイブリッドが7速DCTのパドルシフト付き。
DTCを使うあたりいがいかにもホンダですね。
駆動方式はFFとフルタイム4WD(リアルタイムAWD)を設定しますが、ガソリンターボはFFのみ。
燃費はWLTCモードで、ガソリン=13.4〜14.4km/L、ガソリンターボ=11.7km/L、ハイブリッド=18.4〜21.0km/L(JC08モード21.6〜27.0km/L)です。
注目は、前後サスペンションに採用された振幅感応型ダンパーです(一部グレードを除く)。
電子制御に頼らずにメカニカルグリップ&コンフォート性能を高める これは、路面振動が小さいときは柔軟に、コーナリングなど大きな動きには減衰力を効かせて安定した姿勢を保ちます。
また安全装備は、全車にHonda SENSING(ホンダセンシング)を装着。
ミリ波レーダーと単眼カメラにより安全運転を支援します。
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※価格は支払総額
■オフロードにも強い三菱 エクリプス クロスはディーゼルあり
三菱のコンパクトSUV、エクスリプスクロスは、全長4,404mm×全幅1,805mm×全高1,685mm、ホイールベース2,670mm、最低地上高175mm、車両重量1.46〜1.55t。最小回転半径5.4m。
ヴェゼルよりほんの少し大きく、ホイールベースも長いので、安定感があります。
室内寸法は、室内長1,870mm、室内幅1,490mm、室内高1,215〜1,240mmで、荷室は448L/ 341L(リアシート前/後スライド時:VDA方式車内計測)。
けっこう容量が可変できるので、シートアレンジとあわせて、さまざまな使い方を楽しむことができそうです。
パワートレインは、2018年のデビュー時からのガソリンターボ(インタークーラー付き)1.5L MIVECインタークーラー付きターボと、2019年6月に加わった2.2L 直4ディーゼルターボの2タイプでしたが、2020年12月のPHEVモデルと入れ替わりでカタログから消えることになりそうです。
トランスミッションは、ガソリンターボにCVT(8速スポーツモード付き)、ディーゼルターボが8AT(スポーツモード付き)。
駆動方式は、ガソリンターボがFFとフルタイム4WD、ディーゼルターボはフルタイム4WDのみです。
ディーゼルターボは、最大トルク380Nmを2,000rpmという低回転で発生させるのも魅力ですね。
フルタイム4WDは、4WDシステムとブレーキを制御するAYC(アクティブヨーコントロール)にくわえ、AYC(アクティブスタビリティコントロール)、それにABSを統合制御するS〜AWCを装備。
さまざまな状況で4輪のタイヤの能力をバランス良く発揮させます。
それにくわえて、ドライブモードはAUTO、SNOW、GRAVELの3モードを用意。
この組み合わせで、コーナリングでも雪道でもダートでも安定した走行が可能です。
燃費はJC08モードでディーゼルターボ15.2km/L、ガソリンターボ14.0km/Lと悪くはないのですが、やはりハイブリッドには負けますが、まもなく投入されるPHEVモデルは、JC08モードが18.6km/L、WLTCモードは16.4km/Lと発表されています。
ボディはスタイリングと衝突安全性を両立させた衝突安全強化ボディRISE(Reinforced Impact Safety Evolution)。
また、フロントには3点留めのストラットタワーバーを装備し、剛性アップ。
ダイレクトなステアリングフィーリングや高速安定性を体感できます。
安全装備はアウトランダー同様の三菱e-Assistで、単眼カメラとレーダーを使っています。
クルーズコントロールACCは、アウトランダーに搭載される機能に停車保持機能を追加しています。
■中古車になると価格が拮抗!?
エスクリプスクロスの新車価格は、258万6100円〜352万1000円(2019年12月)、ヴェゼルは211万3426円〜361万7900万円(2020年10月)。
内装の仕上げ・装備・走行性能などでうわまわるエスクリスククロスがやや高めですが、中古車価格では2018、2019年式(それ以前はエクリプス クロスがないので)で、走行距離を同じにすると、価格は拮抗します。
人気を反映してヴェゼルは高値安定、エクリプス クロスは価格がこなれた感じですが、エクリプス クロスは、2020年12月のPHEVモデルデビューにあわせて、フェイスリフトが行われるので、さらに価格がこなれることも予想されます。
ヴェゼルは街をメインに使うなら扱いやすくて良いクルマです。
似たようなコンパクトサイズのクーペスタイルSUVですが、個性はちょっと違うんですね。
いっぽうエクリプス クロスの中古車はお買い得感があります。
最低地上高は175mmですが、ボディデザインでアプローチ/ディパーチャーアングルを大きく取ってあるので、冬のレジャーや降雪地域のアシに使うのにもおすすめです。
とくに高トルクのエンジンにフルタイム4WDを合わせたディーゼルモデルは、PHEV登場のかわりに廃止となるようなので、程度がいい個体を狙っている方は、早めに動いたほうが良さそうです。