『マツダ CX-5 新旧識別ポイント徹底解説』

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『マツダ CX-5 新旧識別ポイント徹底解説』

2020.10.29

マツダの人気ミドルクラスSUV、CX-5は、初代が2012年、2代目は2017年登場と、わずか5年でフルモデルチェンジを受けた、近年では珍しいモデルです。


そのためCX-5を中古車で購入しようと考え中古車情報サイトを調べた場合、新旧モデルが入り乱れてヒットすることになります。


基本的なスタイルは似ていて、初代でも古臭さは感じさせませんから、正直どちらを買って良いか迷っているという方は多いはずです。


そこで今回は、新旧の違いに注目しながら、それぞれのモデルの特徴を解説します。



■マツダ=SUVのイメージを固めたCX-5



『マツダ CX-5 新旧識別ポイント徹底解説』


初代CX-5は、2012年に登場しました。


マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」と「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」を初めて全面的に採用したモデルです。


新世代高性能軽量シャシーによる走りの軽快感と安定感、上質な走りと、新世代クリーンディーゼルエンジンのリニアで軽快な加速フィールや、静粛性、高い環境性能によって、2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。


当初の目標販売台数を大きく上回る受注を記録し、大ヒットとなりました。


『マツダ CX-5 新旧識別ポイント徹底解説』


すっかりマツダの基幹車種へと成長したCX-5ですが、4年後の2016年末に早くも2代目がデビュー。


2017年初めに発売を開始するという、近年では異例のスピードでフルモデルチェンジが行われたことも記憶に新しいところです。


フルモデルチェンジのテーマは「走る歓びのさらなる深化」。


つまり、初代のコンセプトとパッケージングを生かしつつ、新しい技術と洗練されたデザインでその魅力を昇華させたわけです。


基本的なパワートレインは変わっていませんが、車両運動制御技術「G-ベクタリングコントロール」や、先進安全運転支援技術の機能強化、カーコネクティビティシステムの搭載など、各部に細かな変更が見られます。



■エクステリアデザインとボディサイズ



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初代モデルのボディサイズは、全長4,540mm×全幅1,840mm×全高1,705mmです。


2代目は全長4,545mm×全幅1,840mm×全高1,690mm、ホイールベースはどちらも2,700mmとなります。


エクステリア(外装)デザインはキープコンセプトながら、2代目は薄型化し低く構えたヘッドランプや、先端をヘッドランプの下側に通して左右への広がりを強調したシグネチャーウイングなど、低くワイドにみせる工夫が施されています。


フロントグリルは、オーソドックスなメッシュタイプから三角錐をかたどった立体的で彫りの深いパターンとなり、グリル開口部内にはダクト形状を採用。


アッパーボディ、アンダーフロアともに、もっとも効率的な部位に空力パーツを設定することで、Cd値を6%低減しました。


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また2代目は、クルマの重心を低くみせるプロポーションに、Aピラーを約35mm後退させて最適化。


流麗なフォルムが強調されるとともに、前後トレッドを10mm拡大することで、スタンスが強化されました。


新世代マツダのイメージカラーといえばレッドメタリックですが、初代の「ジールレッドマイカ」から深みのある艶やかな「ソウルレッドクリスタルメタリック」となり、魂動デザインがより引き立てられることになりました。



■じつは違いの大きいインテアリアデザイン



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インテリア(内装)デザインは、進化を感じるポイントとなるでしょう。


初代は、センターのセンターディスプレイ画面をダッシュボードに収めるデザインで、立体感のあるやわらかな曲線で構成。


それに対し2代目は、ステアリングホイールのセンターから左右へと連なる水平基調にインパネからドアトリムまでを揃え、ディスプレイ画面はダッシュボード上部に配置される現代的なデザインとなっています。


またスイッチ、操作系も、2代目はフロアコンソールの高さを上げ、シフトノブの位置を初代より上方に設置して操作性を向上。


さらにメーターパネル内のマルチインフォメーションディスプレイには高精細な4.6インチTFTカラー液晶を採用し、フロントガラスに情報を投影するアクティブ・ドライビング・ディスプレイも設定されました。


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カラーは、2代目のみインパネを境に上下でカラーを使い分け、クルマとの一体感と空間の広がりを強調しています。


細かなところでは、センターディスプレイにインターネット接続も可能なカーコネクティビティシステム「マツダ コネクト」を装備。


フロントフロアコンソールには、アジャスター付の大型カップホルダーを左右に並べて配置して、使い勝手を向上しています 。


さらに2代目の後部座席には、2段式のリクライニング機構を採用。これも初代にはない装備です。



■乗ればわかる世代の差



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心臓となるエンジンは、初代と2代目ともに2.2L 直4クリーンディーゼルのSKYACTIV-D 2.2を筆頭に、2.0L 直4ガソリンのSKYACTIV-G 2.0、2.5L 直4ガソリンのSKYACTIV−G 2.5がラインアップされています。


なかでもクリーンディーゼルのSKYACTIV-D 2.2は、新しい技術を投入し、静粛性を含めた性能を大幅に向上させました。


また同時に2つのSKYACTIV-Gも性能向上を図っています。


組み合わせるトランスミッションは、初代が6速ATのみ、2代目は6速ATに加え、ディーゼルで6速MTが選べます。


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運動性能に関しては、2代目で新しく採用された「G-ベクタリング コントロール」は見逃せません。


これはドライバーのハンドル操作に応じて駆動トルクを変化させ、四輪への接地荷重を最適化するメカニズムで、重心が高く横揺れが発生しやすいSUVでもクルマの応答性と安定性を高いレベルで両立すると同時に、乗り心地向上も実現しています。


またブレーキの「オートホールド機能」も新たに採用。ストップ&ゴーの多い市街地走行や渋滞時などの走行時に重宝するでしょう。



■新しいほど進化する先進安全装備



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先進安全装備は、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」に基づいたものですが、各社ともここ数年で機能の強化と精度の向上が一気に進んでいますので、初代と2代目のCX-5ではどうしても差がでる部分です。


スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS・衝突被害軽減ブレーキ)・AT誤発進抑制制御については初代の初期モデルから装備されていますが、2015年に実施されたマイナーチェンジにより、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)、リア・クロス・トラフィックアラート、アダプティブ・LED・ヘッドライト、レーンキープアシストなど、機能が強化されています。


さらに2代目からはMRCCが全車速対応になったことに加え、SCBSは歩行者にも対応した「アドバンストSCBS」に進化、そして交通標識認識システムも搭載されています。


ぱっと見ではそれほどの差を感じられない初代と2代目ですが、細部をみるとその違いは歴然。


インテリアのデザインや安全性能、「G-ベクタリング コントロール」といった新世代技術を重視する方は2代目。


初代モデルを探す場合でも、安全性能が強化された2015年以降がオススメです。



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