トヨタ ノア グレードのグレードごとの違いは?
2020.10.29
2001年から登場した乗用タイプミニバンの代表格ともいえるノアは、現行型が3代目。
柔らかなデザインと、使い勝手の良さが、兄弟車のヴォクシーよりもファミリー層に支持される理由ともなっています。
今回は、現行ノアのグレードによる違いを見ていきながら、自分に合ったノアを見つけていきましょう。
■必要なものはひと通り揃っている“X”
ベースグレードとなる”X”ですが、ベースグレードでも必要な装備は十分に揃っています。
装備品を見る前に、まず覚えてほしいのは、ガソリン車とハイブリッド車で若干の違いがあることです。
まず足元のホイールが、ハイブリッド車が15インチアルミを装着するのに対し、ガソリン車は15インチのスチールで、見た目が変わります。
また室内は、ハイブリッド車ではスマートエントリーシステム+プッシュスタートシステムなのに対し、ガソリン車ではワイヤレスドアロックリモートコントロールのみ、エンジンスタートはイグニッションをひねらなければなりません。
エアコンはガソリン車が寒冷エバポレーター付き左右独立温度コントロールフロントエアコンで、ハイブリッドはS−FLOW(1席集中モード)+温度センサー付き。
マルチインフォメーションディスプレイは、ガソリン車が3.5インチモノクロで、ハイブリッドでは4.2インチTFTカラー。
パワースライドドアはハイブリッドのみ標準装備(ガソリン車はオプション)といった違いがあります。
その他、ガソリン・ハイブリッド共通装備は、Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプ、フロントガラスは撥水機能付きガラスです。
室内は、コンライト、USB端子、シートバックポケット、リアクーラーが装備され、一般的なレベルの快適装備は十分に備わっているといえるでしょう。
安全装備はトヨタセーフティセンスにくわえて、先行車発進警告機能、車両接近通報、横滑り防止装置(S-VSC)なども装備し、ミニバンとして十分な性能を持っています。
アクセサリーコンセントAC100V・1500W/2個は、ハイブリッド車のみのオプション。非常時の電源にも使えます。
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※価格は支払総額
■豪華装備の上級グレード“G”
ベースグレードのXに対し、フロントにLEDフォグランプが追加され、フロントガラスは同じ撥水機能付きながらスーパーUVカット+IRカット機能を持ったものに変更されます。
インテリアは、ステアリングホイールとシフトノブが本革巻きになり、シートはハイグレード表皮+消臭機能付きファブリックシート、快適温熱シート(フロントのみ)に変更、エンジンスタートはガゾンリン車にもスタータースイッチが備わります。
またピアノブラック加飾のセンタークラスター&フロントドアスイッチベース&エアコンサイドレジスターベゼル&フロントヒーターコントロールパネルに、メッキ加飾のインサイドドアハンドルがセットされるなど、豪華さが増しています。
後部座席のエアコンは、ガソリン車ではリアクーラーなのに対し、ハイブリッド車ではリアオートエアコンになる点は注意が必要です。
さらに運転席シートバックポケット、ナノイー、パワースライドドア、バックドアイージークローザー、インテリジェントクリアランスソナーなど、家族に優しい装備もしっかりと備わっています。
■スポーティな出で立ちの“Si”
”Si”はXグレードをベースにした、スポーティなグレードです。
エクステリア(外装)の変更点は、専用の16インチアルミホイールに、スモークメッキのフロントグリル、ブラックエクステンションヘッドランプ、リヤ大型バンパー、リヤスポイラー、大型サイドマッドガードなど。
インテリア(内装)のシートは、エアロ専用シート+消臭機能付きとなるほか、本革巻きステアリングホイール、ピアノブラック加飾のセンタークラスター&フロントドアスイッチベース&エアコンサイドレジスターベゼル&フロントヒーターコントロールパネル、メッキ加飾のインサイドドアハンドル、パワースライドドア、バックドアイージークローザーなどが装備され、スポーティで豪華な装備になっています。
■走りを極めた“GR SPORT”
もっともスポーティなグレードが”GR SPORT”です。
シャシーやボディの剛性アップ、専用サスペンションの装着、ブレーキパットやローター、サブマフラーを装備するなど、本格的に走行性能を高めました。
エクステリアは、フードモール/フロントグリル、ダークメッキ加飾付フロント大型バンパー、リヤ大型バンパー、LEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプ、LEDイルミネーションビーム、バックドアガーニッシュ&リヤコンビネーションランプ(スモークメッキ加飾)などが専用パーツで統一され、ホイールはエンケイ製18インチ、タイヤはブリヂストンポテンザRE050(215/45R18)が標準装備です。
ちなみにLEDヘッドランプは、オートレベリング[ロービーム]機能付で、内部もブラックエクステンション加飾となり精悍な顔つきになっています。
インテリアも、小径本革巻き3本スポークステアリングホイールをはじめ、ブランノーブ+合成皮革(シルバーステッチ)のスポーティシート、オプティトロンメーター、本革巻きシフトノブ、スタートスイッチ、スエード調ファブリック巻き+シルバーステッチのドアトリムオーナメント、アルミペダルなど、GR SPORT専用パーツで構成されます。
■スタイリッシュな特別仕様“W×B”
現在、特別仕様車として用意されている”W×B(ダブルバイビー)”は、Siグレードがベース。
内装色に、ブラック&フロマージュとブラックを設定し、モノトーンの世界観を創出しています。
さらにW×B専用エンブレム、ホワイトステッチを施した専用シート表皮の採用、アウトサイド・インサイドドアハンドルのメッキ加飾など、スタイリッシュな印象を際立たせています。
快適装備にはワンタッチスイッチ付デュアルパワースライドドア(デュアルイージークローザー挟み込み防止機能付)、リアオートエアコン、LEDルームランプを特別装備し、利便性を高めています。
ファミリー向けで柔和なイメージのあるノアですが、グレードによってスポーティだったり、スタイリッシュだったりと、幅広くユーザーニーズに応えるラインアップになっています。
ベースグレードでも十分といえる内容ですが、ひと味違うノアを狙うなら、上級グレードをターゲットにすると良いでしょう。