どっちを選ぶ?7人乗りなら、ミニバン OR SUV
2020.08.25
多人数乗車に対応したモデルといえば、日本では圧倒的にミニバンの支持が高く、ファミリーにも人気です。
しかしSUVにも7人乗りに対応したモデルがあります。
それぞれにメリット&デメリットがあるように思えますが…実際のところはどうなのでしょうか?
それぞれの違いに注目して、良さを探ってみました。
■7人乗りミニバンのメリットとデメリット
・メリット
ミニバンの一番のメリットは、室内空間が広いということです。
箱型というボディタイプを活かした車内は、室内高があり、子供であれば立って移動することができるくらいです。
小さなお子さんがいる家庭では、ベビーカーをそのまま積むことができるのも便利です。
また3列目シートは、大人でも窮屈にならない程度の広さが確保され、多人数での長距離移動も快適です。
最近のミニバンのスライドドアは電動式がスタンダードですので、荷物を持った状態での利便性が非常に高いことと、床が低いのでお子様や高齢の方の乗り降りがラクなのもポイントでしょう。
・デメリット
ボディが大きく、車重が重くなりがちで、ハイブリッドモデルなど一部の車種を除き、燃費があまり良くありません。
またセダンやSUVに比べると構造上ボディ剛性を出すのが難しく、ワインディングやラフロードでの走行では少し頼りなく感じてしまいます。
さらに、一部の車種を除いて比較的車高が低いため、悪路や雪道を走るのは苦手で、アウトドアでガンガン山の奥に入っていくというような使い方には向かないでしょう。
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■7人乗りSUVのメリットとデメリット
・メリット
7人乗りSUVは、力強くてスタイリッシュな外観と、高いボディ剛性、本格的な悪路にも対応した走りが楽しめることなど、基本的なクルマの性能の高さを味わいながら、多人数にも対応していることが魅力です。
クルマの基本性能が高いということは、長距離を運転してもドライバーが疲れにくく、結果的に安全性にもつながるということになります。
またサスペンションストロークをたっぷり取れますので、ミニバンより乗り心地も良くなります。
車種によっては本格的なクロスカントリー性能を持つSUVもありますので、アウトドア好きな方や雪国にお住いの方にとってはこちらも魅力になでしょう。
・デメリット
一番は、3列目シートが窮屈になってしまうことです。
これは構造上仕方のない部分ではあるのですが、高さに制限のあるSUVでは、ミニバンのように床を平らにすることができず、燃料タンクのある車体後部の床と、シート座面の間隔が狭くなってしまい、腰が沈み込んで膝が上がる姿勢になります。
足元も窮屈なので、大人が長時間座るのは厳しいでしょう。
またミニバンのようにスライドドアではないので、後席への乗り降りや、3列目シートへのアクセスもしにくいという点も挙げられます。
3列目シートは、小さいお子さんやエマージェンシーといった位置づけと捉えていたほうが良いですね。
■7人乗りミニバンの代表車種
高級ミニバンの代表トヨタ アルファード/ヴェルファイア
大型サイズの高級ミニバンとして圧倒的な人気を誇るモデルです。
メッキを多用した豪華な内外装や、ハイブリッドも設定されるパワーユニット、充実した装備も特徴。
公用車や社用車としての利用も広く見られます。
2列目シートが豪華なキャプテンシートになるエグゼクティブラウンジという最上級グレードは、ミニバンというパッケージングを最大限に生かした、贅を極めたVIP仕様となります。
ユーザーニーズを満たす作り分けが特徴トヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイア
ファミリー層に人気のミドルサイズミニバン3兄弟。ノアは少し落ち着いた雰囲気、ヴォクシーはスポーティで若々しい外観、エスクァイアは高級感と、それぞれに特徴があります。
ボディは5ナンバーサイズ(グレードによっては3ナンバー)なので、街乗りでの取り回しも良く、運転がしやすいことも人気の要因です。
ミニバン人気ナンバーワンは伊達じゃない日産 セレナ
セレナはミドルサイズのミニバンの中でも、つねに安定して高い人気があります。
人気を後押しするのは、エンジンを発電用に使うことで、モーターのスムーズな走りが楽しめるe-POWERの存在と、高速道路での巡行走行中、ステアリング、アクセル、ブレーキの操作を総合制御するプロパイロットがオプション設定されたこと。
ドライバーの負担を軽減する先進装備も充実しています。
7人乗りSUVの代表車種 ハードすぎない立ち位置が人気。
トヨタ ランドクルーザープラド
高いクロカン性能を持つランドクルーザーシリーズのライトデューティー版として登場したプラド。
兄貴分のランドクルーザーより運転しやすいサイズながら、堂々としたスタイリングが特徴です。
3列目は2列目に比べて小ぶりですが、スイッチひとつで自動的に格納し、荷室スペースとしてすぐに活用できますから、シートアレンジを頻繁に行うアウトドア派には重宝します。
ロングセラーで中古のタマ数も豊富な日産 エクストレイル
エクストレイルは、5人乗り2列シートと、7人乗り3列シートがタイプ別で設定されています。
3列目シートは小ぶりで足元も狭いため、普段はそれほど使用しないけど、いざというときに欲しいというユーザーにおすすめです。
3列目を使用しているときには、小さな荷物を収納するのに便利なリッド付のラゲッジアンダーボックスも備えています。
人気の魂動デザインを採用したフラッグシップ。
マツダ CX-8
マツダの国内におけるSUVのフラッグシップモデルで、全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mmというサイズは、3列目シートもかなり快適です。
話題のクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」によるパワフルな走りと、G-ベクタリングコントロールによるスムーズな挙動で、長距離でも疲れにくいドライブが楽しめます。
同じ7人乗りながら、高さを生かして快適な”部屋”のように使いたいというユーザーにはミニバン、オン/オフ問わず高い走行性能を味わいながら、アクティブな趣味も楽しみたいというユーザーはSUVがオススメとなるでしょう。