COTYとRJC(カーオブザイヤー)に選ばれたSUV7台を紹介
2020.07.06
COTY(日本カーオブザイヤー)とRJC(日本自動車研究者・ジャーナリスト会議カーオブザイヤー)は、日本の二大カーオブザイヤーとも言われ、最も優秀な評価を受けたクルマが受賞する、栄誉あるものです。
今回は、これまで受賞したSUVのいくつかに注目してみます。
クルマのプロが選ぶSUVとは、どんなモデルなのでしょうか?
■COTYその1:最新のメカニズムがもたらす新時代のSUV!トヨタ RAV4(2019-2020)
姿を消した4代目を経て日本市場に復活した5代目RAV4は、TNGAに基づくプラットフォームの採用、新型2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステム、新開発の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を搭載した新世代のクロスオーバーSUVです。
これらのメカニズムがもたらす走りは快適性、楽しさともに秀逸で、広いラゲッジスペースによる使い勝手の良さや、DCM(専用通信機)を全車標準装備としたうえで、リーズナブルな価格設定としたことも高く評価され、受賞となりました。
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※価格は支払総額
■COTYその2:ボルボの魅力がギュッと詰まったボルボ XC40(2018-2019)
XC40は、ボルボ初のコンパクトSUVとして誕生したモデルです。
シンプルながら存在感のあるエクステリア(外装)、クオリティと先進性が高次元でバランスされたインテリア(内装)、使い勝手の良い収納スペースや荷室など、ボルボの魅力を余すところなく味わえる一台です。
日本の道路環境にちょうどいい扱いやすいサイズで、カジュアルかつスポーティなスタイリングを実現していること、走行フィールのスポーティさと快適性がきわめて高いレベルで両立されていること、高度な安全装備を全車標準装備としていることが高く評価されました。
■COTYその3:気品あふれるデザインと高い機能性で完成度が高いボルボ XC60(2017-2018)
XC60はボルボの主力ミドルクラスSUVです。
ボルボは2019年に最高販売台数を記録しており、主力モデルであるXC60が世界的に高い評価を得た形となりました。
扱いやすい手頃なサイズのボディに現代のSUVに求められる快適性や機能性、運転のしやすさなどの要素を高い次元で実現させたこと、いかにも北欧デザインと感じさせる美しい内外装、ボルボらしい安全装備の充実ぶり、プラグインハイブリッドを含む豊富なパワートレーンが用意されていることなどが高く評価され、受賞となりました。
■COTYその4:常識を覆す新技術と魂動デザインで人気を獲得した初代マツダ CX-5(2012-2013)
CX-5は、2012年にマツダの新世代モデル第一弾として登場したクロスオーバーSUVです。
マツダの新デザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」に基づく動きのあるデザインを取り入れたことと、新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を搭載したことが話題となりました。
特に新開発の2.2L ディーゼルターボエンジンの評価は高く、従来のディーゼルエンジンのイメージを変える新しいパワートレーンとして注目され、実際ガソリン:ディーゼルの販売比率は3:7程度となり、人気のほどが分かります。
COTYでは、スタイリッシュなデザイン、実用的なボディでありながらクルマを操る喜びを味わえること、革新的なディーゼルエンジンを生み出したSKYACTIVテクノロジーの素晴らしさを授賞理由に挙げています。
■RJCその1:高い技術とスポーティなデザインで新しいSUVのあり方を提案した三菱 エクリプス クロス(2019)
エクリプス クロスは、コンパクトSUVであるRVRとミドルサイズSUVであるアウトランダーの間に位置するクロスオーバーSUVです。
エクリプスといえば三菱を代表するスポーツクーペの名前ですが、SUVにこの名が与えられていることから分かるとおり、スポーティな走りをイメージさせる筋肉質なクーペデザインが特徴となっています。
RJCでは、このスタイリッシュなデザインと、三菱独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」による高い走破性や操縦安定性、新開発の1.5L 直噴ターボエンジン+8速スポーツモード付CVTによる活発な走行性能が高く評価されたとしています。
■RJCその2:斬新なコンセプトでライフスタイルの幅を広げたスズキ ハスラー(2015)
ハスラーは2014年に発売された軽SUVです。
トールワゴンの利便性とSUVのアクティブな使い勝手を融合させたクロスオーバーで、丸型ヘッドライトとスクエアなフォルムによるアイコニックなデザインと、最低地上高180mmを確保した実用性の高いSUV性能、広々とした室内空間などが特徴で、アクティブなライフスタイルを求めるユーザー層を中心に人気となりました。
RJCでは、動力性能ばかりでなくボディカラーなどの色に対する配慮も行き届いており、街乗りにも充分な快適性があり、広い意味でユーザーに夢を与えてくれる、その懐の深さと新鮮さを高く評価したとしています。
■RJCその3:あらゆる路面でもワゴンの快適さを味わえるスバル ランカスター(1998-1999)
※画像は5代目 レガシィ アウトバックです。
ランカスター(現モデル:アウトバック)は、ツーリングワゴンの使い勝手とオンロードでの走行性能と快適性をそのままに、オフロードでの走破性を高めてあらゆる路面での安定した走りを両立させたクロスオーバーSUVです。
1998年に2代目へとモデルチェンジし、ワゴン専用設計がされることで、ワゴンに最適なメカニズムを新開発。
オフロードにおける走破性を高めるための最低地上高を200mmに確保しながら、全高は1,550mmに抑えてほとんどの立体駐車場に入庫できる利便性が高く評価されたのかもしれません。
カーオブザイヤーは、走行性能・快適性・機能・安全性などクルマの総合的な性能が評価されています。
単にSUVが人気のあるカテゴリーだというだけでなく、クルマとしての基本性能が非常に高いということが世界に認められたと言えるでしょう。