ヴェゼルの中古車を探す前に知っておきたいグレード詳細
2020.05.02
国内のSUV販売台数で、2013年のデビュー以来、つねにトップ争いをしている人気コンパクトSUV、ホンダ ヴェゼル。
中古車市場を見ていると、グレードが多く上下関係がわからないという方も多いといいます。
そこで、ここではヴェゼルのグレードについて解説します。
■廉価グレード G、ハイブリッド
ヴェゼルのグレード序列をわかりにくくしているのは、ガソリン車にある”G”がハイブリッド車になかったり、ハイブリッド車に用意される”Z”がガソリン車になかったりすることで、それでいて廉価グレードはガソリン、ハイブリッドともに用意されていることでしょう。
その廉価グレードは、ガソリン車が”G”、ハイブリッド車は”Hybrid” という名称です。
エクステリアは、フロントグリルがダーククロームメッキ。
ロアガーニッシュの色は、ガソリン車がブラック、ハイブリッド車はガンメタリック塗装となり、テールゲートスポイラーは両車に装備。
フラットアンダーカバーはFF車のみ。
親水/ヒーテッドドアミラー、フロントドア撥水ガラス、熱線入りフロントウインドウで構成されるコンフォートビューパッケージは4WD車にのみ装備されています。
足まわりのショックアブソーバーには振幅感応型ダンパーを採用。
ホイールは、16インチのスチールです。
快適装備としては、カラードタイプの電動格納式ドアミラー、車速連動間欠・バリアフル間欠フロントワイパー、ワンタッチ式パワーウィンドウ(運転席)、バニティーミラー付サンバイザーと防眩ルームミラーが搭載されています。
メーターは、ガソリン車はタコメーターが、ハイブリッド車ではマルチインフォーメーションディスプレーとSPORTメーターを搭載。
アイドリングストップは、ガソリン車のみオフスイッチが装備されています。
エアコンは、ガソリン車・ハイブリッド車ともにプラズマクラスター技術を搭載したフルオートエアコンで、ハイブリッド車のみ左右独立温度コントロール式。
オーディオは、ガソリン車はオーディオレス、ハイブリッド車はナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器が標準装備されます。
ほかにハイブリッド車だけの装備として、電動サーボブレーキシステム、パドルシフト、リアクティブフォースペダル、ティーチング機能付エコアシストがあります。
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※価格は支払総額
■標準グレード X、ハイブリッドX
標準グレードは、ガソリン車、ハイブリッド車ともに用意される”X”が、ヴェゼルの標準的なグレードとなります。
前述した”G”および”Hybrid”にくわえて、エクステリアにはハロゲンフォグライトが標準装備。
タイヤは16インチですが、ホイールがアルミに変更されます。
またハイブリッド車のみ、エキパイフィニッシャーが追加されています。
室内は、前席用i-サイドエアバックシステムとサイドカーテンエアバッグシステム、照明付きバニティーミラー付サンバイザー、自動防眩機能付きのルームミラーをはじめ、本革巻ステアリングホイール、6スピーカー、運転席&助手席シートヒーター(ガソリン4WDのみ)などにより、快適性と安全性を向上させています。
■上級グレード ハイブリッドZ
上級グレードにあたる”Z”は、ハイブリッドだけの設定です。
エクステリアは、LEDフォグライトと雨滴検知式のフロントワイパー、リバース連動ドアミラーが装備されたほか、ホイールアーチやロアガーニッシュがボディ同色になり、ホイールは17インチアルミに変更。
FF車にのみルーフレールが装備されます。 また車体にパフォーマンスダンパーが装着されたことで、走行中の振動やノイズが低減されました。
インテリアでは、本革巻ステアリングホイールがスムースレザーにアップグレードされたほか、全車に運転席と助手席にシートヒーターを搭載。
シートはコンビシートになり、ワンタッチ式パワーウィンドウは全ドアに標準装着。
トランクには、目隠し用のラゲッジルームハードボードが追加されています。
メーカーオプションながら、運転席8ウェイ+助手席4ウェイパワーシートを選ぶこともできます。
■走りを追求したRS
RSは、2016年に走りを追求するグレードとしてラインアップに追加されました。
エクステリアは、専用フロントグリルと専用18インチアルミホイールが採用され、ブラックを基調としたスポーティなデザインになっています。
ステアリングは、可変ステアリングギアレシオを採用。
ボディには、パフォーマンスダンパーを装着し、ハンドリングと乗り心地を向上させています。
インテリアには、コンビシート+専用インテリアとなり、表皮はRS専用のウルトラスエード。
運転席8ウェイ+助手席4ウェイパワーシートは、Hybrid Z同様、メーカーオプションで用意されます。
またガソリン車のみの装備として、ホンダ独自のCVT制御、G・Design Shiftが設定されています。
■ガソリンターボ専用グレード、ツーリング
”TOURING”は、ガソリンターボ車だけに用意される、爽快な走りを追求した特別グレードです。
エクステリアには、ブラック塗装の専用ヘッドライトガーニッシュ、クロームメッキ加工が施された専用フロントグリル、専用フロントバンパーロアグリルのほか、グレーメタリックのボディロアガーニッシュ、左右2本出しのエキパイフィニッシャー、18インチアルミホイール、専用エンブレム、ルーフレールが専用装備です。
インテリアでは、ダークグレーのウルトラスエードとブラウンの専用コンビシートを始めとした専用パッケージ。
運転席と助手席にはシートヒーターも装備され、冬場でも快適にドライブを楽しめます。
また、カーブでの車速や操舵量などから車両の動きを予測し、四輪のブレーキを独立制御。
挙動をコントロールし、安定した走りをもたらすアジャイルハンドリングアシストは、ツーリンググレードのみの装備です。
■ツーリング モデューロ X/ハイブリッド モデューロ X
2019年11月に追加されたエアログレードが、ハイブリッド車の”HYBRID Modulo X”と、ガソリン車の”TOURING Modulo X ”です。
フロントグリルとフロントエアロバンパー、エアロロアガーニッシュ、LEDフォグライト、リアエアロバンパーは、モデューロXの専用品。
ホイールはFF車に18インチ、4WD車には17インチの専用アルミホイールを採用しています。
インテリアは、専用のブラックインテリアとなり、フロントには専用フレーム、プライムスムース×ラックススェード、Modulo Xロゴ、シートヒーター機能が搭載されたスポーツシートを採用。
リアシートは、ウルトラスエードと合成皮革を使用した専用品で、カーペットにはプレミアタイプの専用フロアカーペットマットを装備するなど、特別感を高めています。
ヴェゼルには、たくさんグレードがあり迷ってしまいますが、安全面からみれば装備が充実しているX以上がおすすめです。
見た目の高級感が欲しい場合はRS、走りにこだわるならツーリングを検討するといいでしょう。