ランクルプラド。進化の歴史。

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ランクルプラド。進化の歴史。

2020.04.12

シリーズ累計販売台数1,000万台を超えたランドクルーザーファミリーの一方の雄、ランドクルザー プラドは、ラグジュアリーなSUVとして確固たる地位を築いています。ランドクルーザーとは、キャラクターも作りも異なる別のクルマと言っていいでしょう。そのことはプラドのヒストリーを追っていくと、良くわかります。


ランクルプラド。進化の歴史。


■5ナンバーで始まった少し小さな“ランクル”(70系:1990~1995年)



世界に誇る傑作クロスカントリーモデル、ランドクルーザーは1951年にデビューしました。そして1985年に70系のランドクルーザー・ワゴンが発売されます。


他のランドクルーザーが貨物車区分だったの対して、ワゴンは5ナンバーの乗用車で、ボディもショートで小さく、エンジンは2.4Lディーゼルターボでした。これがプラドのルーツです。 1990年4月に「プラド」のサブネームが付いて、初代70系が発売されました。


プラドは、ポルトガル語で平原という意味です。 国内には3ドア5人乗りのショートボディと、5ドア3列シート8人乗りのロングボディがあり、1991年にワイドフェンダーの3ナンバーモデルを追加。


エンジンは、当初は2.4L直4SOHCディーゼルターボ(97㎰)のみでしたが、1993年にディーゼル3.0L直4SOHCディーゼルターボ(130㎰)に乗せ換えられました。ここでインテリアもぐっと乗用車的に洗練されます。


ラダーフレームですが、サスペンションはリーフリジッドではなく前リーディングアーム+コイルスプリング、後トレーディングアーム+コイルスプリングです。


駆動方式はもちろん4WD(パートタイム)で、2速トランスファー(副変速機)を装備しました。 スタイリングはランドクルーザーっぽいのですが、明らかに車体も小振りでライトクロカン路線です。


三菱パジェロの好敵手でした(海外モデルにはガソリンエンジンもありました)。 ハイラックスサーフとの共用化。クリーンディーゼル投入(90系:1995~2002年) 2代目プラド90系は、1995年5月に発売されました。プラットフォームはハイラックサーフなどと同じで、エンジンや駆動系も共用されています。


サスは前ダブルウィッシュボーン(独立懸架)、後ラテラルロッド付き4リンクリジッドアクスル+コイルスプリングと現代的です。 スタイリングも丸味を帯びたものになり、ここからプラドは乗用車傾向になるランドクルーザーとは完全に分岐していきます。


3ドア5人乗りのショートと5ドア8人乗りのロングの2種類のボディがあり、ともに3ナンバーサイズ。エンジンは、インタークーラー装備で130→140㎰にパワーアップされた3.0L直4SOHCディーゼルターボに加え、185psの3.4L V6DOHCガソリンもラインナップ。1997年4月には、150㎰の2.7L直4DOHCガソリンが追加されました。


2000年7月には3.0L直4SOHCディーゼルターボエンジンのターボユニットをコモンレーター式燃料噴射に変更し、クリーンかつ170㎰にパワーアップ。駆動方式はパートタイム4WDからフルタイム4WDになりました。




■スタイルは洗練されトラクションコントロールや電制サスも(120系 2002~2009年)



ランクルプラド。進化の歴史。


3代目の120系は、2002年10月に発売されました。スタイリングはトヨタヨーロッパのデザイン案で、ラグジュアリーSUVとして洗練されたものとなりました。もちろんラダーフレームなども高剛性化されました。


ボディは3ドア5人乗りのショートと5ドア8人乗りのロングの2タイプです。エンジンは3.0L 直4DOHC直噴ディーゼルターボ、3.4L V6DOHCガソリン(185㎰)、2.7L直4DOHCガソリン(150㎰)の計3種でスタート。


中でV6は3.4→4.0Lへ変更されました。 駆動方式はフルタイム4WDで、前後のトルク配分を制御するトルセンLSD付トランスファーを全モデルに採用。4ATはセカンドスタート機能付き。


サスは前ダブルウイッシュボーン、後4リンクリジッド+コイルスプリングで、TEMS+車高調整機能付リヤ電子制御エアサスペンション装着車も設定。 登降坂時のスリップを、エンジン出力やブレーキ圧を制御することでコントロールするアクティブトラクションコントロールも装備され、オンロードでの快適性はもちろんオフロードでも走破性も向上。盗難防止装置のエンジンイモビライザーを全モデルに装着しました。




■ラグジュアリーSUVとしての、ひとつの完成形(150系 2009~)



ランクルプラド。進化の歴史。


4代目の150系は、2009年に発売。シャーシは1995年からの第2世代以来、ずっとハイラックスサーフと共用してきましたが、そのハイラックスサーフはプラドの統合されるカタチでラインアップから外れました。 つまりライトクロカンは、プラドの役目となったのです。


また国内モデルは、5ドア5/7人乗りのロングボディのみとなりました。


ランクルプラド。進化の歴史。


エンジンは、4.0LV6ガソリンは2014年型までで、2015年型からディーゼルターボ直4が2.8Lになり、現在はガソリン2.7L直4DOHC(163㎰)、2.8L直4DOHCインタークーラー付きディーゼルターボ(177㎰)の2種類になっています。


駆動方式はすべてフルタイム4WDです。 衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」、路面状況に適したトラクションを選択できるマルチテレインセレクト(5モード)、オンロード(効かせる)とオフロード(効かせない)で、スタビライザーを使いわけるKDSS(キネティック ダイナミック サスペンション システム)など、最新装備も満載です。


インテリアは非常にシックな仕上がりで、3列目へのウォークイン機構や3列目シートをスイッチひとつで格納・復帰できる電動フロア格納機構など、ユーザビリティを装備しています。


こうした設計があるからこそラグジュアリーSUVとして高評価を受けているのでしょう。


少しボディサイズが大きいランドクルーザーは、オンロードでの快適性をプラスしていますが、あくまでクロカンモデルです。


一方プラドは、オンロード性能を高いままに、低速域でのオフロード性能を高めて、オールラウンド性が進化していることに注目です。プラドとランドクルーザーが今後どんな“違い”を見せてくれるのか。とても楽しみです。



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