4代目 トヨタ プリウスのインテリアとラゲッジルームの広さをチェック
2020.02.18
世界のハイブリッドカーの先駆者として登場したプリウスも、すでに4代目へと進化しました。
環境性能やデザインなどに目が行きがちですが、4代目になり、室内環境も大きな進化を遂げています。
今回は、4代目トヨタプリウスのインテリアについて解説していきます。
■自然な運転姿勢が取りやすい
TNGAを初めて採用したプリウスは、低重心で高剛性なシャシーの恩恵を受け、3代目プリウスよりも自然なドライビングポジションを取ることができます。
ドライバーズシートは、3代目プリウスで使われていたユニバーサルデザインを踏襲しつつ、さらに使いやすく、洗練されたものになっています。
ヒップポイントが下がり、体をシートに預けることができるので、運転時の疲労も感じにくく、ロングドライブも快適です。
インパネのスイッチ類は、シートに座りながら、姿勢を大きく変えることなく、操作できるよう、配置、角度、大きさなどが最適化されています。
メーカーオプションのナビゲーションは、11.6型のフルHDの縦長のディスプレイを採用し、タブレット端末の操作のように直感的に操作することができます。
コネクティッドサービスを利用することも可能です。
グレード別に、細かな部分には違いがあります。
まず、3本スポークステアリングは、最廉価のEではウレタン素材、SとAでは合成皮革、Aプレミアムでは本革巻きとなります。
フロントガラスに情報が現れるカラーヘッドアップディスプレイは、AとAプレミアムで標準装備となり、ドライビングサポートを行ってくれます。
シートは、E、S、Aともにファブリック素材ですが、グレードにより異なります。
また、S、Aツーリングセレクションでは快適温熱昨日を備えた合成皮革シート、Aプレミアムでは快適温熱とベンチレーション昨日を備えた本革シートとなります。
ドライビングポジションを最適化する、ランバーサポートはAグレード以上に採用されており、さまざまな体形にしっかりフィットするよう調整を行うことができます。
グレードごとの装備を見ていくと、ベーシックがS、装備品の充実を考えるとAやAプレミアムという選択肢となりそうです。
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※価格は支払総額
■ゆったり座れるリアシート
TNGAによる低重心化はリアシートの居住性も高めており、ルーフ後端に向かって下がるデザインにもかかわらず、頭上を気にすることなく乗車することができます。
室内寸法は、室内長2,110mm、室内幅1,490mm、室内高1,195mmというもので、リアシートのニースペースも十分に確保されています。
座面長が長く、後方に向かって緩やかに傾斜しているリアシートは、体のおさまりも良く、リクライニングはないものの、ゆったりしっかりと座れる形状になっています。
■収納スペースが豊富。ラゲッジ容量も充分
収納スペースは、多くの場所に心地よく配置されており、グローブボックスやコンソールボックスは大型のものを配置しています。
ドアポケットやシートバック、さらにはオーバーヘッドコンソールを採用するなど、無駄な空間を無くし、便利な収納を満載しています。
リアシートは6:4分割で、長尺物を積み込む際や、2名乗車の際には大きなラゲッジスペースを確保することも可能です。
リアシートを倒した状態のラゲッジスペースには、わずかな段差が残ります。
ラゲッジルーム(荷室)は、2WDと4WDモデルで、サイズが変わります。
2WDモデルは、フル乗車時で、奥行き890mm、最大幅1,390mm、高さ715mm。荷室容量は502L。
リアシートを倒した際は、奥行きが1,695mmになります。
対して4WDモデルでは、リアに駆動系パーツが配置される関係で、奥行き865mm、最大幅1,410mm、高さ615mmとなり、容量は457L。
リアシートを倒した際は1,690mmの奥行きになります。
これに、2WDモデルでは10.5L、4WDモデルでは28.4Lのデッキアンダートレイが用意されています。
ちなみに2WDでもスペアタイヤ装備車を選択した場合のラゲッジスペースは、4WDモデルと同じ。デッキアンダートレイは、11.8Lとなっています。
燃費性能に目が行きがちなプリウスですが、4代目になり居住性能も大幅に高まっています。
燃費のために居住性能を削るのではなく、クルマとしての品質を高めたうえで、高い燃費性能を誇るクルマに生まれ変わりました。
ハイブリッドカーの先駆者は、これからも他車を牽引してゆきそうです。