レクサスLXのスペックを紹介
2019.05.22
1996年の登場以来、主に海外市場向けモデルとして生産されてきたレクサス LX。2015年に日本市場へと導入されると、その立派なボディサイズと信頼性の高い走行性能、さらにレクサスらしい高級感漂うスタイリングでたちまち大評判となりました。今回はそんなLXの魅力をスペック中心にご紹介していきたいと思います。
レクサスのフラッグシップともいえる大きなボディ
レクサスSUVのフラッグシップとして2015年に日本で販売を開始したLXシリーズ。他のレクサスSUVと比較すると、その堂々たる体躯とラグジュアリー感あふれるスタイリングが特徴となっています。
発売当初は3列シート(8人乗り)仕様のみでしたが、2017年には2列シート(5人乗り)仕様を追加設定。同時にアルミホイールのデザインを変更し、トレーラーなどをけん引するヒッチメンバーやドアミラー足もと照明などを標準設定し、機能性と利便性を向上させています。
そんなLXのボディサイズは、全長5,080mm×全幅1,980mm×全高1,910mm、ホイールベースは2,850mmという立派なもので、レクサスブランドのSUVとしては唯一全長が5mを超えています。ちなみにトヨタのフラッグシップSUVであるランドクルーザーは全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,880mmとなっています。
LXのスタイリングは、フロントマスクは大胆な厚みを持たせ車両の安定感を演出しスピンドルグリルによってレクサスらしさを表現。サイドビューでは厚みのあるアンダーボディがたくましさを表現し、伸びやかでシャープなシルエットが活き活きとした躍動感を感じさせます。
さらに後方へ気持ちよく抜けるルーフサイドや前方に大きく傾けたクォーターピラーは3列シートのキャビンにパーソナルな印象を醸成。力強さとラグジュアリー性を秘めた存在感こそがLXの最大の特徴になっています。
パワフルなパワートレイン
LXが搭載するのはV型8気筒5.7Lエンジンで、最高出力は377PS/5,600rpm、最大トルクは534Nm/3,200rpmを発生します。低速域から高速域までつねに力強さを生み出すエンジンは、2,000rpmから最大トルクの約90%を発生させることで、オフロードでもオンロードでも、無類の力強さを発揮します。さらにデュアルVVT-iなどの技術によって吸排気効率を高め、4.0Lエンジンクラス並みの低燃費も実現しています。
そんなV8エンジンに組み合わせるトランスミッションはスーパーインテリジェント8速オートマチック(8 Super ECT)。ワイドギヤレンジにより発進時の優れた加速と高速走行時の低燃費を実現。クロスレシオギアは卓越した動力性能と燃費瀬能をもたらします。
駆動方式はフルタイム4WDで、悪路走行時にAWD性能を高めることができる「マルチテレインセレクト」を採用。モードセレクタースイッチで、5つのモードの中から路面状態に適したものを選択すると、トラクションだけでなくブレーキの油圧制御も自動的に変わり駆動力を4輪に最適に分配。凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面での走破性が一段と高まるようになっています。
レクサスの技術の粋が詰まった安全装備
LXでは2種類のセンサー(ミリ波レーダーと単眼カメラ)によって衝突回避などを支援する「レクサス・セーフティ・システム+」を採用。
センサーによって検出された車両や歩行者などと衝突する可能性が高いと判断した場合、ドライバーに知らせるだけでなくブレーキなどを強力にアシストする「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱の可能性をドライバーに知らせる「レーンディパーチャーアラート(LDA)」、先行車や対向車にハイビームを直接照射しない「アダプティブハイビームシステム(AHS)」、車間距離を保ちながら追従走行する「レーダークルーズコントロール」などを装備し、安全性能を大幅に高めています。
ほかにも急接近する車両を検知する「ブラインドスポットモニター(BSM)」、後退時の安全性能を支援する「リヤクロストラフィックアラート(RCTA)」、急なステアリング操作や滑りやすい路面で車両安定性を確保する「VSC」、さらには悪路でのタイヤロックを防ぐ「マルチテレインABS&ブレーキアシスト」といったレクサスの最新テクノロジーが惜しげも無く搭載されています。
レクサスLXの人気は北米や日本だけではありません。中近東やロシアでも販売を行なっており、その実力は世界中から認められています。力強さとラグジュアリーを見事に融合させ武骨なだけではない優雅さと気品を身に纏ったLXは、レクサスのフラッグシップSUVにふさわしい実力を見せつけています。ぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。