高い走行性能、機能性、空間効率の良さを備えた5代目CR-V
2019.05.01
1995年10月に誕生したホンダ CR-Vは、セダンの快適性、ミニバンの使い勝手、高い機動性を併せ持つSUVとして、世界各国で人気の高い車種です。この記事では、2年ぶりに国内復活した現行型の5代目CR-Vを中心に、その魅力をたっぷり紹介します。
CR-Vは高い機能性を備えたSUV
初代CR-Vは、初代オデッセイに続いて、クリエイティブムーバー第2弾として発売されました。クリエイティブムーバーは、使う人の生活をより楽しく、豊かに広げていける「生活創造車」をめざすという、当時のホンダの思想です。
「セダン特有の走りの良さや乗り心地の快適性」を基本に「クロカン四駆の機動性」「機能と安心の新たなデザイン」「ワゴンに劣らないユーティリティスペース」にこだわって作られており、日常使いから、休日のお出かけ、アウトドアやスポーツなど、どんなシーンにも幅広く使えるようなクルマとして開発されました。
その後、24年が経過し、2018年に発売された5代目CR-Vは、初代の強みである広い室内空間や、乗り心地の良さ、クロカンの機動性、どんな場所にも映えるスタイリングなどを継承しつつ、さらに機能性が高められたモデルです。
力強く軽快な走りを実現
5代目は、シビックにも採用されている新世代プラットフォームに刷新されました。それにより、基本骨格が軽量化、高剛性化、低重心化、低慣性化され、軽やかで安定した走りを実現しています。
また、CR-V初となるハイブリッドモデルには、SPORT HYBRID i-MMDを搭載。3.0L V6並のトルクを発生し、回りはじめた瞬間から最大トルクを生むモーターにより、力強く滑らかに加速します。
それに加え、SPORT HYBRID i-MMDは、走行状況に応じて「EVドライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」の3つのドライブモードに切り替え、効率的な走行を実現。
それにより、2.0L以上のクラスのSUV(ハイブリッド車)トップとなるJC08モード燃費25.8km/Lの低燃費(2018年8月ホンダ調べ)と、パワフルな走りを両立しています。
また、ガソリン車に加え、SPORT HYBRID i-MMDに初の4WDが設定されました。電子制御で後輪の駆動力配分を緻密かつ素早くコントロールするリアルタイムAWDによって、雪道での発進やコーナリング、登坂での優れた走破性を実現します。
ガソリンモデルは、吸排気デュアルVTCを備えた1.5L直噴VTEC TURBOエンジンを採用。専用開発のターボチャージャーにより、2.4L自然吸気エンジンに匹敵するトルクと、高回転まで伸びやかなパワーフィールを獲得しました。
ホンダ センシングを全グレード標準装備
また、先進の安全運転支援システム、ホンダ センシングを全グレードに標準装備。電波の反射率が低い歩行者まで検知できるミリ波レーダーと、車両前方の対象物体の大きさや 形状を識別する単眼カメラによって、より、安心・快適な運転を支援します。
ホンダ センシングには、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、標識認識機能、LKAS(車線維持支援システム)、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、先行車発進お知らせ機能が搭載されています。
SUVらしい力強さを備えたエクステリア
エクステリアは、先代からホイールベースの延長やワイドトレッド化され、四隅にレイアウトされた18インチの大径タイヤ、長く力強いボンネットフード、大きく張り出した前後フェンダーにより、SUVの力強さが表現されたデザインです。
フロントビューは、面全体として光るヘッドライトや、内側に切れ込むようなシャープな形状で、光量が中心に向かってグラデーションになるポジションランプ、ヘッドライト全体を縁取るように光るターンランプが、新しく生まれ変わったCR-Vの先進性を印象付けています。
質感と機能性が高められたインテリア
インテリアは、立体感のある上質な本革シートや、多色織りによって、光沢と深みのあるブラックカラーに織り上げた表皮のファブリックシートが用意されており、質感や触り心地が高められています。
さらに、ドアライニングやインパネなどの目や手が触れることの多い箇所には、素材の持つ個性を際立たせた木目調素材やピアノブラックのパーツ、ソフトパッドなどがあしらわれています。
また、優れたパッケージング技術により、全長4,500mm以上、4,750mm以下の主要なSUV(5人乗り)のなかでトップの空間効率(2018年8月ホンダ調べ)となっており、取り回しの良いボディーサイズでありながら、ゆとりの居住空間は確保されているため、ロングドライブでも快適でしょう。
その他にも、国内のHonda車で初のハンズフリーアクセスパワーテールゲートや、メモリー機能付の運転席8ウェイパワーシート、ドライバーの腰への負担を軽減する運転席4ウェイ電動ランバーサポートや、大開口の電動パノラミックサンルーフなど、充実装備となっています。
トヨタRAV4や日産 エクストレイル、スバル フォレスターなど、国産ミドルSUVには強豪が揃っています。それらと比べて、CR-Vの魅力は、SPORT HYBRID i-MMDによる走りの良さ、クラストップの燃費、空間効率の良さと言えるのではないでしょうか。