ホンダ ヴェゼル ツーリング・ホンダセンシング試乗インプレ
2019.04.30
2013年12月に発売されたヴェゼルは、SUVの力強さ、クーペの艶やかさ、ミニバンの使いやすさ、高い燃費性能を備えたクロスオーバーSUVで、2014〜2016年の3年連続でSUV暦年新車登録販売台数No.1に輝いたヒット・モデルです。
今回は、2018年12月に発売された1.5L VTEC TURBOエンジン搭載のヴェゼル ツーリング・ホンダセンシングに試乗しました。
SUVの力強さとクーペの艶やかさが融合したスタイリング
ヴェセルのエクステリアは、SUVの力強さとクーペの艶やかさを融合したスタイリッシュなデザインです。
フロント部は、大きく張り出したバンパーと厚みのあるロングノーズで力強さを強調し、バンパー、ボンネット、フェンダーの洗練された面構成によって、エレガントさも備えています。
ロアボディは、サイド面の抑揚と、スタンスのよいタイヤ配置によって安定感と安心感を強調し、全周に配置したボディロアガーニッシュとドアパネルの立体造形によって力強さの中に緻密さを表現。
アッパーボディは、前後に絞り込んだスピンドルシェイプのエアロキャビンとノーズからルーフでつながる流麗なシルエットでクーペのパーソナル感と艶やかさが表現されています。
インパネは、広がりのある造形としつつ、要素を徹底的に減らすことで、洗練された美しさと強さが表現されています。
またカップルディスタンスを広めに取り、高めに設計されたハイデッキセンターコンソールによって、乗員それぞれのパーソナルエリアを明確にされており、乗員を包み込むようなソフトパッドを配置することで、クーペを思わせるフロント席空間となっています。
操作系は、小さな動作とわずかな力加減で操作できるスマートソフトタッチインテリアです。
ツーリングのエクステリアには、専用ヘッドライトガーニッシュ(ブラック塗装)、専用フロントグリル(クロームメッキ)、専用フロントバンパーロアーグリルRS仕様ボディーロアーガーニッシュ(グレーメタリック)、エキパイフィニッシャー(左右2本出し)、専用エンブレム、18インチアルミホイール(グレー塗装)などの専用の装備が用意されます。
インテリアには、ダークグレーとブラウンのコンビシートを採用し、他のモデルとの差別化を図っています。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
低回転から高回転までスムーズに廻るエンジン
試乗したツーリングは、最高出力127kW(172ps)/5,500rpm、最大トルク220Nm(22.4kgm)/1,700〜5,500rpmを発生する1.5Lターボエンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションはCVTで、JC08モード燃費は17.6km/Lと優れた燃費性能を発揮します。
最大トルクが1,700〜5,500回転という広い回転域で発生することもあり、低回転から高回転までスムーズに廻るエンジンです。
峠道のキツイ上りでも、ターボエンジンが生み出すパワーがアドバンテージとなり、自然吸気エンジンならば、ギアを下げないとなかなか上がれないようなシーンでもスーッと上って行きます。
操縦安定性が高い快適な乗り心地
サスペンションはFF車のためフロントがマクファーソン式、リアは車軸式となっています。
ヴェゼルは乗り心地の良さと操縦安定性を両立するために、振幅感応型ダンパーを採用。走行シーンに応じて最適な減衰特性を発揮し、安定した姿勢をキープします。
ツーリングには、専用のパフォーマンスダンパーが装備されます。このパーツは、走行中に発生する車体のたわみや振動を抑え、走行安定性を高め、乗り心地にも寄与します。
今回は高速道路や一般道に加えて、峠道も走行しましたが、車両の揺れを抑えてくれるため、目線がずれることなく正確なハンドル操作を行うことができました。
連続するコーナーでもクルマの挙動の安定感の高さは正直SUVのレベルを超えているように感じました。
ヴェセルはコンパクトSUVですが、優れたパッケージングによって広いリアシート&ラゲージスペースを確保しています。
また、現在は先進の運転支援システムであるホンダセンシングが標準装備となっています。
さらに優れた燃費性能を誇るハイブリッド車4WDを設定しているなど、パッケージング、安全性能、走行性能という全方位で高い実力を誇ります。
2013年に登場し、5年が経過しましたが、ヴェゼルの魅力は色あせていません。