経済的なプチバンはどれ?プチバン5車種を比較!
2023.02.11
取り回しがしやすいボディサイズで、室内の頭上空間が広く、スライドドアが装備されているプチバンは、小さいお子さんのいるファミリーを中心に人気です。
今回は、国産プチバン5車種をピックアップし、それぞれの特徴、燃費、使い勝手の良さなどを解説します。
室内空間が広いコンパクトなミニバン「プチバン」選びの参考にしてみてください。
■プチバンって何?
プチバンには明確な定義はありません。ただし、ボディサイズがコンパクトで運転がしやすく、ボディにはスライドドアを装備、さらに縦方向に広い室内空間が共通項です。
大型のミニバンと比較すると、エンジン排気量がおしなべて小さく、維持費のひとつである税金が安いこと、燃費性能がよいこともプチバンのメリットといえるでしょう。
日常使いから家族との外出まで使えるプチバンは、ファミリーカーとして使うことができたり、キャンプや車中泊にも使るなど、マルチな車です。
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※価格は支払総額
■国産プチバン5車種の特徴や使い勝手を解説
現在、中古で狙いやすい国産プチバンは、スズキ ソリオ、デリカ D:2、トヨタ ルーミー/タンク、ダイハツ トールなどです。各モデルの特徴や使い勝手などを解説します。
・スズキ ソリオ/ソリオ バンディット
スズキ ソリオは、使い勝手に優れるコンパクトなハイトワゴンです。
取り回しがしやすいサイズに、広い室内空間、後席両側スライドドア、前後左右ウォークスルーなどが特徴となっています。
2020年11月から販売を開始した4代目のボディサイズは、全長3,790mm×全幅1,645mm×全高1,745mmで、3代目より全長を+80mm、全幅を+20mm拡大し、ボディ居住空間と荷室空間を拡大しました。
また運転席アンダートレーや荷室左側面のショッピングフックなどの収納の充実と、リアシートはリクライニングと前後スライドが可能で、シートバックを前倒しすることで広大な荷室が現れるなど、使い勝手が向上しています。
ボディは、落ち着いた外観のソリオと、シャープでスポーティなソリオ バンディットを用意。
予防安全技術は進化した「スズキ セーフティ サポート」が搭載されています 。
エンジンは、モーターによるEV走行も可能な1.2Lハイブリッドと1.2Lマイルドハイブリッド、1.2L直列4気筒ガソリンエンジンの3種類で、WLTCモード燃費は17.8km/L~22.3km/L。自動車税は1年あたり30,500円(令和元年10月1日以後初回新車登録)となっています。
・三菱 デリカD:2
※画像は2代目デリカD:2
三菱 デリカD:2は、2011年2月に発表され、3月から販売を開始したコンパクトミニバンで、スズキ ソリオのOEMです。2代目ソリオから三菱にも供給されるようになりました。
現行型の3代目デリカD:2は、2代目よりも全長を80mm延長し、荷室空間の拡大をするとともに後席の快適性も向上。
後席スライドドアによる乗り降りのしやすさや多彩なシートアレンジなどによる使い勝手の良さ、ステレオカメラを使った予防安全技術などもソリオと共通です。
ただしパワートレインは、全グレードが1.2L直列4気筒ガソリンマイルドハイブリッドで、ハイブリッドおよびガソリンエンジンのラインアップはありません。
・ダイハツ トール/トール カスタム
ダイハツ トールは、2016年11月から販売を開始したコンパクトサイズのトールワゴンです。
トールは、軽自動車で培ったパッケージング技術を応用し、コンパクトでありながら、軽自動車と同等の取り回しの良さとゆとりある室内空間を実現しています。
室内は、センターウォークスルーレイアウトを採用したことで、車外に出ることなく前後左右の座席が移動することが可能。
リアドアは、電動で開閉できるワンタッチオープン機能付パワースライドドアを後席両側に設定(一部グレードを除く)し、半ドアの心配がないイージークローザー、挟み込み防止機能、チャイルドロックを搭載。
セカンドシートは、最大240mm前方に動かせるダイブイン機構付きの60:40分割式で、多彩なシートアレンジにより、あらゆるシーンに対応します。
ボディは、大人し顔のトールとイカツイ顔のトール カスタムをラインアップ。
搭載エンジンは、1.0Lの直列3気筒ガソリンと同じ1.0L直列3気筒のガソリンターボの2種類ですが、4WDモデルにはターボの設定がありません。
WLTCモード燃費は16.8km/L〜18.4km/Lです。自動車税は1年あたり25,000円(令和元年10月1日以後初回新車登録)となります。
・トヨタ ルーミー/タンク
ダイハツ トールのOEMのトヨタ ルーミー/タンクは、2016年11月から販売を開始したコンパクトなトールワゴンです。
販売店の違いによりルーミーとタンクが分けられていましたが、2020年9月のマイナーチェンジにより、すべてルーミーに統一されました。
外観、エンジンは、ほぼダイハツ トールのままです。
・スバル ジャスティ
スバル ジャスティも、ダイハツ トールのOEMモデルです。販売開始も、他の2台同じ2016年11月です。
エンジンは1.0L直列3気筒ガソリンと1.0L直列3気筒ガソリンターボの2種類でしたが、2020年9月のマイナーチェンジ以降は、自然吸気の1.0Lのみとなっています。
WLTCモード燃費は他と変わらず16.8km/L〜18.4km/Lで、1年あたりの自動車税は29,500円です。
プチバン5車種を見てみると、スズキ ソリオとそのOEM、ダイハツ トールとそのOEMの2タイプに分類できます。
室内のシートアレンジや使い勝手に大きな違いはないものの、搭載されるエンジン排気量に違いがあります。
維持費を気にするのであれば、1.0Lエンジンを搭載するダイハツ トール系がおすすめです。
ゆとりあるパワーやマイルドハイブリッドならではの燃費性能を求めるのであれば1.2Lエンジンを搭載するスズキ ソリオ系がおすすめです。