ランクルプラドに対抗できるRV!三菱 パジェロが熱い

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ランクルプラドに対抗できるRV!三菱 パジェロが熱い

2022.12.10

いまやSUV(スペース・ユーティリティ・ビークル)といえば、トヨタ ハリアーやマツダ CX-5などのアーバンなものを想起させ、ファミリー層の選択肢といえばミニバンかSUVかという時代になっています。


車内空間が広く、ラゲッジスペースが大きく、視界が広く、技術の進歩で燃費も良好で、堅牢。あらめて特徴を並べると、やはりSUVというカタチは昨今の自動車事情における最適解に近いものであることが分かります。 では、かつてよく耳にした"RV(レクリエーショナル・ビークル)”はどうなったか?


RVといえば1990年代初頭から盛り上がったいわゆるRVブームで一世を風靡したジャンルで、イメージとしては現代のSUVをもっと堅牢に、もっとタフにしたクルマが数多くラインナップされていました(それっぽい装備を普通車にぽこぽこと取り付けたRV風ともいうべきグレードも多かったですが…)。



■本格RVの血脈。三菱 パジェロ



ランクルプラドに対抗できるRV!三菱 パジェロが熱い


RVの系譜を受け継いでる大人気車種といえば、国内ではトヨタのランドルクルーザープラドをおいてほかにありません。


この高級感とタフさをほどよく兼ね備えたランクルプラドには、現在ライバルといえる車種がほぼ存在しない独壇場です。 そんななか、ひそかに注目をされつつあるのが2019 年に国内販売を終了した三菱 パジェロです。


RVブームで超が付くほどの大人気となり、モータースポーツ史にもその名を刻んだパジェロは、三菱自動車がかつて生産・販売していたクロカンSUVです。 RVブームのころはバラエティ番組のプレゼント等によく登場していたこともあり、日本において「パジェロ」という単語でクルマを思い浮かべる人がかなりの割合でいることは疑う余地もありません。


そんなパジェロの登場は、RVブーム以前の1982年。ピックアップトラックである三菱 フォルテのラダーフレームや足まわりを使用して生み出されました。


強固なフレームやパワフルなエンジンはブーム以前から定評があり、悪路走破性についても1983年から世界でもっとも過酷といわれたパリ・ダカールラリーで活躍するなど、しっかりと証明されていました。



■RVブームで人気が加速



そしてRVブーム初期の1991年に登場した2代目は、スーパーセレクト4WDやマルチモードABSなどのハイテク装備とモダンなデザインなど、徹底した作り込みやこだわりにより継続した人気を得ていた初代のセールスを瞬く間に塗り替え、まさに爆発的な人気を獲得しました。


いまでは考えられないことですが、免許を取ったばかりの若者にも人気が高く、一般誌のクルマ特集でもたびたび取り上げられる人気車種だったのです。


続いて1999年に登場した3代目では、基本骨格をそれまでのラダーフレームからモノコック+ラダーのビルトインモノコックボディに変更。あわせて足まわりも4輪独立懸架になるなど、高剛性かつオンロードでも乗り心地も大きく改善されました。


そして今回のトピックである4代目は2006年に登場します。



■進化した4代目は、パジェロの完成形!?



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基本設計は3代目からのキープコンセプトながら、さまざまな客層に対応すべくビルトインモノコックに磨きをかけると同時に、ボディには高張力鋼板やアルミボンネットを採用するなど高剛性かつ軽量な設計で、軽快なハンドリングを実現していました。


細かくその熟成ポイントを見ていくと、まずそのデザインは圧倒的な人気を誇った2代目を現代風にアレンジしたものとされており、若干クーペライクなフロントまわりやマッシブなボディラインになった3代目と比較すると、各部の面がしっかりと立ったタフなイメージになっています。


ボディは、2ドア5人乗りのショートと4ドア7人乗りのロングを用意。それぞれのボディサイズは、ショートが全長4,385mm×全幅1,875mm×全高1,850mm、ロングは現行型のランクルプラドとかわらない全長4,900mm×全幅1,875mm×全高1,900mm。


ファミリーカー的な使い方を想定するのであれば断然ロングがおすすめです。



■本格クロカンとして正しいインテリア



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パジェロに乗り込んで最初に感じるのは、乗員と窓の近さでしょう。 かつての本格的なオフローダーは現代のSUVのような大きく寝たウインドシールドを持っておらず、パジェロのようにかなり角度が立ったものが一般的でした。


車内の明るさなどではデメリットにもなりますが、ダッシュボードが短く見切りが非常に良いこういったレイアウトは、オフロード走行時だけでなく街乗りにおいてもストレスが軽減されます。


ランクルプラドに対抗できるRV!三菱 パジェロが熱い


インテリア(内装)を見ると、古さを隠せない部分もありますが、整然と並べられた各種スイッチや直感的に操作できるダイヤル式のエアコンパネルなど、タフなオフローダーとしての矜持を随所に感じるたくましいデザインをしています。


センターパネル上部のインフォメーションディスプレイには周囲のさまざまな情報を表示することができ、冒険心をくすぐられますね。


いっぽうで三菱自動車のフラッグシップRVモデルらしく、本革シートやソフトパッド、ピアノブラックのパネルなど高級感のある仕様も用意されていました。



■大排気量V6エンジンは漢のロマン



ランクルプラドに対抗できるRV!三菱 パジェロが熱い


最終型に用意されたエンジンは、初期が3.0L V6ガソリンと3.8L V6ガソリンの2本立てで2008年から3.2L直列4気筒ディーゼルターボが追加されました。


それぞれのスペックは3.0L V6ガソリンが、最高出力130kW(178ps)/5,250rpm、最大トルク260Nm(26.6kgm)/4,000rpm。2011年まで生産された3.8L V6 ガソリンが、最高出力 185kW(252ps)/6,000rpm、最大トルク338Nm(34.5kgm)/2,750rpm。


2008年にラインアップに加わった3.2L直列4気筒ディーゼルターボは、最高出力140kW(190ps)/3,500rpm、最大トルク441Nm(45.0kgm)/2,000rpmというもの。


駆動系には、センターデフとビスカスカップリングの両方を搭載し、その切り替えのすべてを車内からできる4WDシステムの「スーパーセレクト4WDⅡ」と、「ASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)」を装備して悪路走破性も高められているなど、ランクルプラドに引けを取らない性能も魅力でした。


ランクルプラドに対抗できるRV!三菱 パジェロが熱い


一大ムーブメントを築いた名車、パジェロ。その歴史は残念ながら2019年で幕を閉じましたが、晩年まで細かなアップデートを続け、熟成がもっとも深まった最終モデルこそが”完成されたパジェロ”と言えます。 いまも褪せることのないRVブームの牽引車に、ぜひ触れてみてください。



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