日産 エルグランドとトヨタ ヴェルファイアのインテリアの居住性を比較！

日産 エルグランドとトヨタ ヴェルファイア

ミニバンと聞くとファミリーカーの印象が強いですが、エグゼブティブ御用達の移動手段にもなっているのが、日産 エルグランドとトヨタ ヴェルファイア。両車はLLサイズの高級ミニバンです。 この記事では高級ミニバンの草分け的存在のエルグランドと、販売台数でエルグランドを大きくリードするヴェルファイアのインテリアと居住性を比較します。比較するグレードはそれぞれの最廉価グレードであるエルグランド 250XGとヴェルファイア XのFF車です。 ※2018年10月時点に販売されているモデルについて解説しています。エルグランドの画像はすべて 250 ハイウェイスターS です。

室内の広さ

■エルグランド 250XG 室内長／室内幅／室内高：3,025mm／1,580mm／1,300mm
■ヴェルファイア X 室内長／室内幅／室内高：3,210mm／1,590mm／1,400mm
2車の室内サイズを比較すると室内幅はほぼ同じですが、室内長と室内高はXが250Gを上回っており、頭上のゆとりはヴェルファイアの方が確保されています。

運転席の居住性

250XGには、運転席シートリフター、運転席・助手席アームレスト(角度調整式)が標準装備されます。

Xでは、運転席6ウェイマニュアルシート(前後スライド＋リクライニング＋シート上下)、マニュアルの助手席4ウェイシート(前後スライド＋リクライニング)、アームレスト(運転席・助手席/回転式)が標準装備されます。
前後スライドができるかできないかが、大きな違いとなります。両車ともパワーシートやシートメモリー、シートヒーターなどは装備されません。

後部座席の居住性

250XGの2列目シートは、520mmのスライドが可能な6：4分割ベンチシートです。3列目シートは左右独立6：4分割式で、ストラップ式可倒シートとなっており、240mmのスライドとリクライニングも可能です。


Xの2列目シートは6：4分割で、ワンタッチで座面が跳ね上がるチップアップ機構と、最大720mmのロングスライドも可能となっています。3列目シートは、5：5分割スペースアップシートとなっており、左右両サイドに簡単に跳ね上げて格納できるスペースアップ機能を採用しています。スライドとリクライニングも可能です。
250XG、Xともに上級グレードのような電動で、革張りのシートなどは装備されませんが、広大な室内スペースと多彩なシートアレンジは上級グレードと変わらず、最廉価グレードであってもLLクラスミニバンの良さが実感できます。

シートの素材＆カラー

250XGのシートでは、シルキーベージュという温かみのある色合いのカラーとなっており、手触りの柔らかなスエード調クロスを採用しています。そして、Xでは同じくベージュ系のフラクセンですが、こちらでは一般的なファブリック地を採用しています。
どちらも最廉価グレードになる250XG、Xというグレードでは、ファミリー層がユーザーとなることを想定して、室内が明るくなるようなベージュを基本としたものになっています。

快適装備

広い室内を快適に保つ機能である空調について250XGでは、運転席・助手席・後席が独立した温度設定が可能で、個別に自動制御が可能なオートエアコンを採用。風量や吹き出し口の調整機能も搭載しています。また、ヴェルファイアXでも、エルグランドと同じ機能を持つオートエアコンが採用されます。

通常の乗用車とは比べ物にならない室内空間を持つミニバンにおいては、最廉価グレードであっても3列それぞれで温度調節が可能であることは重要です。その意味では250XG、Xともに全ての席で快適なドライブが楽しめるでしょう。
高級装備満載の上級グレードとなると400万円を軽く超えてしまうエルグランドとヴェルファイアですが、その広い室内スペースを気に入り、ファミリーカーとして利用とするならば、それぞれの最廉価グレードを検討するはずです。気になるのは上級グレード並みの快適性があるかどうかです。その意味では両車ともに十分な装備と機能が付いており、互角と言えます。
ただし、室内高の分だけXの方が解放感があるので、後部座席の方は好感が持てるでしょう。その他にも、Xの方がわずかに運転席の機能が充実しています。代わりに250XGはXよりも価格が14万1,480円安いというメリットがあります。