レクサス 新型(2代目)NXのベースグレードとUX ハイブリッドどっちが買い?
2022.02.03
2021年10月に発表された2代目NXは、デザインや走行性能などを全面的に刷新し、次世代LEXUSを象徴するモデルとして登場しました。
人気のレクサスSUVの中でも、中核を担うNXがモデルチェンジしたことで、他のレクサスSUVにも注目が集まります。
そこで今回は、NX250のベースグレード FF 455万円(以下、NXと表記)と、同価格帯の250h バージョンC 457万3000円(以下、UXと表記)を比較し、どちらが買いのモデルなのかを検証していきます。
※画像はすべてUX200 バージョンCです。
■エクステリア比較:次世代レクサスデザインのNX/L字マークのUX
ボディサイズはNXが全長4,660mm×全幅1,865mm×全高1,660mmでホイールベース2,690mmです。
対して、UXは全長4,495mm×全幅1,840mm×全高1,540mmでホイールベースが2,640mmと、NXよりもコンパクトで、全高が低く都会の機械式駐車場の高さ制限1,550mmにも収まるのが特徴です。
次世代レクサスの第一弾となるNXは、エクステリア(外装)デザインも従来のレクサスモデルとは一線を画します。
フロントにはレクサスの象徴でもあるスピンドルグリルが配置されていますが、グリルの周囲にはメッキパーツが非常に少なく、グリルがボディデザインの中に溶け込んでいるように感じられるエクステリアデザインです。
タイヤは235/60R18を装着し、ダークグレーメタリック塗装+切削光輝のアルミホイールで足元を引き締めました。
リアデザインは、横一文字に結ばれているテールランプデザインが目を引きます。
もう一つ、リアデザインの中で注目なのは「LEXUS」とバラ文字ロゴが配置された点です。
従来までのLを象ったCI(コーポレートアイデンティティ)が無くなり、CIはフロントに配置されるだけとなりました。
リアビューが非常に引き締まり、精悍に変化しています。
ヘッドライトには単眼のLEDを採用。
L字のクリアランスランプはヘッドライトユニットの上部に配置されました。
UXのスピンドルグリル周囲にはメッキパーツがあしらわれ、グリル部分が強調されるフロントビューとなっています。
リアはNX同様にテールランプを横一文字に結んだデザインです。
ヘッドライトにはNX同様に単眼のLEDを採用。
クリアランスランプはライトユニットの上部に配置されます。
タイヤには215/60R17を装着し、エアロベンチレーティングアルミホイール(シルバーメタリック塗装)を採用しました。
余談ですがエアロベンチレーティングアルミホイールは、5本スポークの両サイドにフィンが立てられており、高い空力・ブレーキ冷却性能を備えた機能性の高いホイールとなっています。
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※価格は支払総額
■インテリア比較:開放的なNXと先進性を感じるUX
NXは本革ステアリング(パドルシフト付)&本革シフトノブと、9.8インチのディスプレイオーディオを標準装備。
また、先代はセンターコンソールが押し出され、エアコンスイッチが浮いているように見えるデザインでしたが、現行型はインパネとの一体感が高められた大人の上質感を感じられるインテリアとなりました。
さらに、現行型のNXは大型のタッチディスプレイを採用。
多くの機能をディスプレイ内のソフトスイッチに集約することで、インパネ周囲のボタン類が少なくなり、スッキリとした印象を受けます。
シート表皮はLtex(合成皮革)を採用し、ブラックとダークローズの2色から選択可能。
ディスプレイオーディオが画面タッチで操作可能になった点にも注目です。
UXもステアリングシフトノブには本革を採用、シートにはLtex(合成皮革)を採用し、シートカラーは4色から選択できます。
インパネ中央部には10.3インチワイドディスプレイが装備され、操作はシフトノブ横のリモートタッチで行います。
NXと比較するとボタン類が多く、またドライバーズシートの囲まれ感が強いのが特徴です。
■走行性能比較:SUVのネガを感じにくいNXとSUVらしさが際立つUX
NX250に搭載されるのは2.5L 直列4気筒エンジンです。
組み合わされるトランスミッションは8速ATとなります。
WLTCモード燃費は14.4km/Lで、使用燃料はレギュラーガソリンです。
新型プラットフォームの採用により、足回りの動きが落ち着き、よりフラットな乗り心地を体感できます。
重心位置が高いSUVでも、ボディのロールは最小限に抑えられ、車高の低いハッチバックやセダンを運転しているかのような、安定感を感じられるクルマに仕上がりました。
UX250hに搭載されるのは2.0L 直列4気筒エンジン+モーターのハイブリットシステムです。
組み合わされるトランスミッションは電気式無段変速機となります。
WLTCモード燃費は22.8km/Lで、こちらも使用燃料はレギュラーガソリンです。
着座位置が高めで、見晴らしが良いのがUXの特徴です。
SUVらしい運転のしやすさがポイントとなります。
■安全性能比較:充実のNX、UXも負けてはいないが古さが見える
NXはLEXUS Safety System +(レクサスセーフティシステム)にはプリクラッシュセーフティに昼夜歩行者・自転車運転者検知、昼自動二輪車検知機能付衝突回避支援タイプを採用。
その他にも、オートマチックハイビーム、レーンディパーチャーアラート、レーントレーシングアシスト、レーダークルーズコントロール、ロードサインアシスト、発進遅れ告知機能、ドライバー異常時対応システム、プロアクティブドライビングアシスト、ブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキを備えます。
オプションでさらに安全装備を追加できますが、標準装備で十二分な仕様と言えるでしょう。
UXの安全装備は同様にレクサスセーフティシステム+を採用しますが、プリクラッシュセーフティに昼自動二輪車検知機能はありません。
またブラインドスポットモニターはオプションでの装備となります。
僅か2万円程度の価格差ですが、装備の充実度はNXが高く感じます。
パワートレインにハイブリッドを求めるか否かで、選択肢が大きく変わるのではないでしょうか。
ガソリンエンジンなら迷わずNX、ハイブリッドなら価格を考えてUXという選び方がおすすめです。