【彫刻的でモダンなデザイン】日産 2代目ムラーノのエクステリアを解説
2021.11.17
ムラーノは日産の高級クロスオーバーSUVです。
北米市場を意識して開発された初代はスタイリッシュで先進的なデザインが高く評価され、人気となりました。
日本でも2004年から販売されましたが、2008年9月には2代目へとシフト。
ムラーノらしさを継承しつつもグローバルモデルとしてさらに成長すべく、大きな進化を遂げて話題となりました。
そこで今回は、スタイリッシュでスポーティな高級クロスオーバー、2代目ムラーノの魅力を、後期型(2011年1月〜)のエクステリア(外装)を中心に解説していきます。
■ミドルクラスよりやや大きいものの、扱いやすいボディサイズ
2代目ムラーノのボディサイズは全長4,825mm×全幅1,885mm×全高1,700〜1,730mm、ホイールベースは2,825mmで、初代より一回り大きくなりました。
1,900mmに迫る全幅はやはり存在感があります。
平均的なミドルクラスSUV、たとえばRAV4やハリアー、CR-Vよりやや大きいですが、日本の道路事情でも十分扱いやすいサイズだと言えるでしょう。
最低地上高は185mm。
こちらは2WDも4WDも同じ高さです。
クロスオーバーSUVとしては標準的な高さで、ある程度のラフロードでもそれほど心配なく走行できます。
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※価格は支払総額
■彫刻的でモダンな2代目ムラーノのデザイン
2代目ムラーノは、伸びやかな面と曲線を組み合わせたスタイリッシュなデザインとなっています。
フロントは、グリルと4連プロジェクターデザインヘッドランプを組み合わせた、ワイドかつ先進性のあるフロントマスクです。
後期型はよりシャープさを強調したグリルとワイド感を強めたフロントバンパーを採用し、先進性と高品質感を高めています。
ムラーノを特徴づけるもう一つのポイントは後端が跳ね上がったウインドウグラフィックス。
こちらは初代にも採用されていたディテールで、ムラーノのアイデンティティともなっています。
リアコンビネーションランプは、ボディサイドのキャラクターラインを強調するような形状になり、シャープな印象を強めています。
さらに後期型は3.5Lモデルのアルミホイールを18インチから20インチにインチアップし、高級感とスポーティさを向上させました。
彫刻的で彫りの深い表情とボリューム感のあるフェンダー、そして特徴的なウインドウグラフィックスは普遍的なデザインで、デビューから10年以上の年月が経つ今見ても斬新かつ優雅な雰囲気が感じられます。
ボディカラーはフランボワーズレッド、ダークメタルグレー、スチールブルー、グレイッシュブロンズ、ブリリアントホワイトパール、ブリリアントシルバー、スーパーブラックの全7色が設定されています。
■高級モデルにふさわしい乗り心地を提供するプラットフォーム
プラットフォームは2代目から新たにD-プラットフォームを採用。
こちらは現行型エルグランドなどにも採用されている大型FFモデル用のプラットフォームとなります。
フロント側は新ジョイントメンバー構造の採用や左右ショックアブソーバー間の結合強化、リア側はリアサイドメンバーの断面拡大や左右ショックアブソーバー間の結合強化、クロスメンバーの追加などによって高剛性ボディを実現させています。
これにより、フラットで快適な乗り心地とプレミアムセダンのような静粛性、優れた操縦安定性を楽しむことができます。
また、4輪リバウンドスプリング内蔵の新開発サスペンションを採用し、車体安定性と乗り心地を向上させています。
サスペンション形状はフロントがストラット、リアがマルチリンクです。
■ムラーノの魅力をさらに高める特別仕様車
モード・ビアンコ
2代目ムラーノには、高級クロスオーバーとしての魅力を高める次のような特別仕様車がいくつか追加されました。
・モード・ビアンコ(2012年1月発売)
ゴールドのステッチが付いたホワイト本革シートと、ブラックのトリムの組み合わせによるハイコントラストインテリアが楽しめる特別仕様車です。
その他に専用ダーククロムフロントグリル、ハイパーLEDデイライト、専用フォグランプ、専用20インチアルミホイール(3.5L車)、専用18インチアルミホイール(2.5L)、Boseサウンドシステムなどの装備が用意されました。
・モード・ロッソ(2012年12月発売)
シートとドアトリムにレッドレザー(赤本革)を採用し、さらにシートにゴールドのステッチをあしらった専用のプレミアムレッドインテリアを装備した特別仕様車です。
その他専用装備はモード・ビアンコと共通となります。
・モード・ビアネロ(2013年11月発売)
ゴールドのステッチが付いたホワイトとブラックの本革コンビシートと、ブラックのトリムとの組み合わせによる専用のプレミアムハイコントラストインテリアを楽しめる特別仕様車です。
その他専用装備はモード・ビアンコ、モード・ロッソと共通です。
■トヨタ 3代目ハリアー(発売時)がライバル
2代目ムラーノの後期モデル(2011〜2014年)を中古車で購入することを検討するなら、3代目ハリアーの初期モデル(2013〜2014年あたり)がライバルとなるでしょう。
3代目ハリアーは日本国内専用モデルとして発売された高級クロスオーバーモデルですので、日本の道路事情でも使いやすいボディサイズや、日本人の美意識に寄り添った内外装デザインなどで人気となりました。
水平基調のスポーティでクーペライクなデザイン、上質で洗練されたインテリア(内装)、当時トヨタ車初となった先進的な安全装備、全車LEDヘッドランプ標準装備、ゆとりの室内空間など、プレミアムクロスオーバーモデルにふさわしい充実した装備が特徴です。
パワートレインは2.0LガソリンNAと2.5Lハイブリッドシステムが用意されています(2017年のマイナーチェンジ時に2.0L直噴ガソリンターボも追加されました)。
モダンでスタイリッシュなムラーノのエクステリアは、流行に左右されない普遍的な魅力を感じさせるものです。
2代目は登場から10年以上が経過するモデルではありますが、今でもエレガントで存在感のある魅力的なデザインですね。
気になる方はぜひ一度中古車の在庫を探してみてください。