レクサス RXのFスポーツ、バージョンLってどっちがいいの?
2021.04.24
日本が誇る、高級クロスオーバーSUVと言えば、レクサス RXです。
RXには2種類のパワートレイン、そして3種類のグレードがあり、どのタイプを選べばいいのか、迷うことがあるのではないでしょうか。
今回は、RXの上級グレードに設定される2つのグレード、F SPORT(Fスポーツ)とversion L(バージョンL)に焦点を当て、特徴や違いを解説していきます。
■Fスポーツ、バージョンL、高いのはどっち?
RXのグレードは3種類に分けられます。
ベースグレードとなる標準グレード、走りにこだわったF SPORT(Fスポーツ)、質感にこだわったversion L(バージョンL)です。
RXのパワートレインは2種類あり、2.0L 直列4気筒ターボエンジンが搭載されたRX300、3.5L V型6気筒エンジンとモーターを組み合わせた、ハイブリッドエンジンのRX450hがあります。
車両本体価格を見ていきます。
まず、RX300です。2WDは標準グレードが524万円、Fスポーツが612万円、バージョンLが615万円で、AWDはそれぞれ27万円高となります。
対してRX450hは、2WDは標準グレードが638万円、Fスポーツが757万円、バージョンLが729万円です。
AWDはFスポーツのAWDが26万円高、標準グレード/バージョンLのAWDは27万円高となります。
注目して欲しいのは、RX300ではバージョンLの方が高額ですが、RX450hではFスポーツの方が高額になっているところです。
この価格差を生み出すものは、RX450h Fスポーツだけに搭載されている、電動アクティブスタビライザーです。
電動アクティブスタビライザーは、瞬時のレスポンスでロールを抑制する装備です。
コーナリングや高速道路でのレーンチェンジ時におけるロール抑制に加え、路面入力によるロール方向の動きを抑え、フラットな車両姿勢を維持することができ、ボディサイズが大きく、車両重量が重いRXでも、軽快なドライビングを楽しめます。
PRこの記事に関連するクルマ
※価格は支払総額
■走りの良さを高めた:Fスポーツ
Fスポーツには走りの良さを演出する、数々の専用装備が用意されています。
エクステリアでは、専用スピンドルグリル(メッシュタイプ・漆黒メッキモール)、専用サイドグリル(メッシュタイプ)、専用フロントロアバンパー(金属調塗装+漆黒メッキモール)、専用ブラック塗装ドアミラー、235/55R20タイヤ&専用アルミホイール(ダークプレミアムメタリック塗装)、専用エンブレム(フロントフェンダー)、専用リアロアバンパー(漆黒メッキモール)、専用ラゲージドアガーニッシュ(漆黒メッキ)が搭載されます。
スピンドルグリルのデザインが変わり、漆黒メッキモールで引き締まった顔つきです。
足回りには、ショックアブソーバーの減衰力を、車両状態の変化に応じて最適化するNAVI・AI-AVSを搭載し、RX450hには電動アクティブスタビライザーも装着されます。
また、ボディ剛性を高めながら、ボディに生じるしなりや微振動を吸収し、ハンドリングをシャープにするパフォーマンスダンパーが装着され、一層質の高いドライブフィールを演出するのです。
インテリアには、専用本革スポーツシート、専用オーナメントパネル(本アルミ・ミディアムシルバー)、専用8インチTFT液晶式メーター、専用ディンプル本革シフトノブ、専用スカッフプレート、専用アルミスポーツペダルを装備します。
特にFスポーツ専用本革スポーツシートは、表皮一体発泡工法を採用したシートで、シートと表皮を一度に成形することで、優れたフィット感とホールド性を確保しています。
バージョンLに使用される本革シートとは、成型方法がことなり、走りの高みを目指すFスポーツのために作られたシートです。
また、標準グレードではオプションとなるステアリングヒーターや、設定がないリアサンシェードも標準装備となります。
■セミアニリン本革などで質感を高めた:バージョンL
RXの優雅さと高級感、落ち着きを感じられるグレードがバージョンLです。
エクステリアには、235/55R20タイヤ&アルミホイール(切削光輝)を採用し、オプションでブロンズカラーのホイールを選択することもできます。
また、Fスポーツでも採用されている三眼フルLEDヘッドランプとLEDシーケンシャルターンシグナルランプを装備し、RXの精悍な顔つきを、より強く感じることができるでしょう。
走行性能ではFスポーツ同様にNAVI・AI-AVSを装備し、しなやかな乗り心地を楽しめる仕様です。
安全装備では、他グレードではオプション設定となる、パノラミックビューモニター、ITSコネクトを標準装備します。
インテリアでは、本木目もしくはバンブーを使った本革ステアリングを採用。
Fスポーツ同様、ステアリングヒーターやリアサンシェードも標準装備されます。
フロントスカッフプレートは、LEXUSロゴにLEDイルミネーションが加えられ、華やかさを加える装備です。
シート表皮には、バージョンLでしか採用されていないセミアニリン本革を採用します。
通常の本革よりも柔らかくなめした革は、質感が高く、手触りも滑らかです。
セカンドシートは、電動リクライニング&電動格納機能付きのパワーシートを採用し、セカンドシートを倒す際には、トランクルームからボタン一つで操作可能です。
また、セカンドシートにもシートヒーターを標準装備し、同乗者の快適性も高く保ちます。
■走りで選ぶならFスポーツ、装備の充実度で選ぶならバージョンL
Fスポーツ、バージョンLともに充実の装備ですが、グレードによって向いている方向性は大きく違います。
Fスポーツがおすすめの方は、ドライバー自身が運転を楽しみたい、大型SUVでも軽快感のある走りを楽しみたい方です。
エクステリアを一目見ればFスポーツとわかり、所有している喜びを感じやすいのもこのグレードの特徴と言えます。
また、同乗者の方が車酔いしやすいという方にも、Fスポーツはおすすめです。
微細な振動取り除くパフォーマンスダンパーはもちろん、RX450h Fスポーツに搭載される電動アクティブスタビライザーは、ボディの揺れや傾きを抑えてくれるので、車酔いしにくくなるでしょう。
バージョンLがおすすめの方は、質感や触感にこだわる方です。
また、他グレードではオプション装備となるパノラミックビューモニターなどの装備を標準装備しているので、標準グレードやFスポーツに、快適装備を多数オプションとして付けるよりも、安価に済む場合もあるでしょう。
特にレクサス独自の本革、セミアニリン本革を体感できるのはバージョンLだけです。
高級感や、レクサスの高い質感を楽しみたい方は、バージョンLがおすすめです。
レクサスRXの、Fスポーツ・バージョンLという2つのグレードに焦点を当てて解説してきました。キャラクターの大きく違う2つのグレードの違いを感じながら、自分好みのRXにはどちらが最適でしょうか。
グレード選択の参考にしてみてください。