コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?

お気に入りの中古車一覧

SUVバイヤーズコラム

コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?

2021.02.18

中古車を検索の際に意外に見落としがちなのが、一部改良やマイナーチェンジ(以下:MC)の時期です。


早いものではデビュー後約2年、長くても4、5年目にはMCが行われます。


中古車探しをしていて「年式、仕様、ボディカラー、状態も同程度なのに、価格がずいぶん違っている」なんて車両を見つけたことがないでしょうか?


それが、MC前とMC後かもしれません。


市場では、どうしても“新しいデザインや装備“が施されたMC後モデルに人気が集まるので、MC前は価格もそのぶん安くなるというわけです。


つまり仕様や装備について、ある程度割り切って考えることができるなら、断然、MC前がお得です。


ここでは、そんなMCやモデルチェンジをしたけど、実質的にはそれほど変わっていない車両を、お買い得モデルとしてピックアップしてみました。



■MC前モデルがお得な理由



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


メーカーがMCを行う理由のひとつに、デビュー後数年が経過し販売が落ち着いてきたところで、もう一度、注目を高めるという目的があります。


そのため見た目に大きく影響するフロントのヘッドライトやグリルまわりを中心に、インテリア、安全性能などに変更を加えてきます。


しかしデザインの変更などは、日常使いに影響を与えるものではありませんし、メカニズムや安全機能に関しても、おおくはMC前の上級グレードであれば劣ることはないでしょう。


買い手側によほど強いこだわりや欲しい装備がないのであれば、クルマそのものの魅力に大きな違いはないというのがMC前モデルなのです。


それではいくつかのSUVモデルをピックアップしながら、MCで実施された内容や価格相場などを比較してみましょう。



■その差はわずか、断然MC前がお得なホンダ ヴェゼル



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


間もなく2代目がデビューするホンダの人気SUVヴェゼルは、2013年にデビューしました。


クーペのようにスタイリッシュなデザインとSUVの力強さを融合させたエクステリアや、1.5Lガソリンエンジンとシンプルな1モーターハイブリッド、電子制御4WDシステムなどコンパクトSUVのツボを抑えたパッケージングとメカニズムが人気となっています。


MCが施されたのは、2016年末にデビューしたトヨタ C-HRにSUVの年間販売台数1位の座を譲った2017年の翌年の2018年のことで、バンパー、グリルのデザイン変更に加えてインラインタイプのLEDヘッドライトの採用にくわえて、安全運転支援システムを全車標準装備として先進感を高めました。


MC前の2017年登録と、MC後の2018年登録の中古車相場を比べると、MC前が約140〜240万円、MC後は約150万円〜260万円。


安全運転支援システムのホンダセンシングは、MC前でも中古車で販売されるほとんどの個体が標準装備車なので、それほど気にする必要はないでしょう。



ヴェゼルの中古車情報を見てみる



■基本性能はほぼ一緒だからMC前でOK。トヨタ ランドクルーザープラド



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


クロカンモデルには欠かせない堅牢なラダーフレーム構造に本格的な4WDシステム、兄貴分のランクルにはない2.7L直4ディーゼルターボエンジンの搭載、ファミリーでのアウトドアレジャーにうれしい3列シートの設定、高級感のある内外装など、現在ではなかなか味わえない伝統的なメカニズムとパッケージングが魅力のトヨタ ランドクルーザープラドの現行型は2009年に発売されました。


MCは2017年のことで、それまでのスポーティでアクティブな印象のヘッドライトデザインから、トップのラインをグリルとほぼ並行にしたやや落ち着きのあるデザインにするなど、エクステリアデザインを中心に変更が施されました。


MC前の2017年登録と、MC後の2018年登録の車両を比べた場合、中古車相場は約300〜480万円と約320〜550万円で、MC前がお得になっています。


ランドクルーザーシリーズは頑丈なので、やや過走行気味でもなかなか値段が下がりません。


少しでも安く手に入れたい場合は、MC前が狙い目でしょう。



ランドクルーザープラドの中古車情報を見てみる



■中身で勝負するなら、MC前で十分。三菱 アウトランダー



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


三菱 アウトランダーは2012年にデビューしたミドルクラスSUVで、同社独自の電子制御4WD技術により、オン/オフ問わず高いハンドリング性能を味わえるのが特徴です。


MCは、2013年に追加されたPHEVとあわせて2015年に実施され、インテリアデザインや素材の変更、エンジンやトランスミッションの制御変更、安全機能の強化に加え、フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」の採用をはじめランプ類のLED化など、エクステリアも大きく刷新されました。


その結果、MC前の2015年登録の中古車相場は、MC後の2015-2016年登録の約165〜245万円に対して約130〜175万円と、格段に安価になっています。


先代モデル?と勘違いするほどの見た目の違いに妥協できるのでれば、MC前モデルは相当に魅力的な1台となるでしょう。



アウトランダーの中古車情報を見てみる



■実質的なモデルチェンジだからMC前が安い!三菱 デリカD:5



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


オフロード走行が可能なミニバンという唯一無二のコンセプトで人気のデリカD:5。


車名の数字「5」はデリカの5代目という意味で、2007年に発売が開始されました。


2019年に実施されたMCで、ディーゼルモデルのみ「ダイナミックシールド」採用の大胆なフロントマスクに、リアコンビネーションランプやインテリアデザインも一新、あわせてメカニズムや安全機能も大幅にアップデートが行われました。


またガソリンモデルは2019年中に生産終了となり、デリカD:5はディーゼル専用となったこともトピックです。


そのためMC前、2018年モデルの中古車相場は約230〜350万円、MC後は約300〜430万円と、大幅に変わっています。


ほぼ実質的なモデルチェンジとも言える内容のMCですし、従来型の上級グレードに相当するモデルのみに体系を絞ったということを加味しても、MC前後で価格差は大きく、MC前はお買い得になっています。



デリカD:5の中古車情報を見てみる



■外観の変更はわずか。マツダ CX-3



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


マツダのSUVで、もっともコンパクトなCX-3は2015年にデビューしました。


1.5L直4クリーンディーゼルの搭載や6速MTも選べること、コンパクトSUVらしからぬ質感の高い内外装デザインなど、ライバルにはない魅力が人気となっています。


MCは2018年に実施。エクステリアはグリルやリアコンビネーションランプ、アルミホイールの形状など小変更にとどまりますが、ディーゼルエンジンは新開発の1.8Lとなり、サスペンションや「G-ベクタリングコントロール」の制御変更、アウターパネルの板厚変更などメカニズムや構造を中心に大きく改良されています。


MC前(2017-2018登録)の中古車相場は約130〜220万円、MC後(2018年登録)は約140〜245万円となっています。



CX-3の中古車情報を見てみる



【番外編】人気のCX-5は初代が狙い目



コスパを考えるならMC前モデルはいかがですか?


マツダの人気ミドルクラスSUVであるCX-5は、初代が2012年に発売、そのわずか5年後には2代目にモデルチェンジが行われました。


マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面採用したモデルであるため、初代と2代目のコンセプトは基本的には同じ。


インテリアは大きく変わっていますが、エクステリアはキープコンセプトで劇的な変化はありませんし、エンジン体系も同じで、トランスミッションは制御変更、さらに安全機能の強化が図られました。


したがってCX-5に関しては、デザイン等の強いこだわりがなければ、初代でも十分その魅力を味わうことが可能ということで、初代と2代目で比較してみました。


気になる中古車相場は、初代(2016年登録)が約100〜220万円、2代目(2017年登録)が約150〜310万円と、かなりお得な結果となっています。



CX-5の中古車情報を見てみる



MCのタイミングや内容、モデルの特徴にもよりますが、アップデートが日常使いに与える影響はそれほど大きくありません。


基本的なメカニズムやハンドリング性能をそのクルマの魅力と捉えるなら、MC前はまさにお買い得品と言えるでしょう。



SUVバイヤーズコラムの一覧に戻る

買取&下取強化中!
査定もお気軽にご依頼ください!

トップへ戻る