SUVに4WDって必要?

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SUVに4WDって必要?

2020.05.06

乗用車に比べて車高が高く大径タイヤを履いているSUVは、そのスタイルから「オフロードに強そう!」という印象を与えます。


2WDでも十分な走破性を備えているように思えますし、そもそも4WDの設定がないモデルもあります。


ですから、2WDと4WDのどちらを選んだら良いのか、迷ってしまう方もいるでしょう。


そこで今回はSUVで4WDを選ぶことのメリット・デメリットについて解説します。



■4WDのメリット・デメリット



SUVに4WDって必要?


4WDの最大のメリットは、2WDに比べて駆動力を確保しやすいということです。


2WDは、前輪か後輪のどちらか一方だけを駆動させる方式ですが、4WDは4輪すべてに動力を配分します。


ですから滑りやすい路面やぬかるんだ道などで、前後どちらかのタイヤがグリップを失っても、もう一方のタイヤで駆動力を確保することができるのです。


さらにハイパワーエンジンを搭載したSUVやスポーツモデルであれば、2WDよりも4WDの方がタイヤの性能を十分に引き出すことができるため、加速時や高速走行での安定性も優れています。


その反面、4WDは前後両方に駆動力を配分するドライブシャフトやディファレンシャルギア(差動装置)、その他の制御機構など2WDに比べて部品点数が多くなります。


その結果、車重は重くなりますし、機械抵抗も大きくなりますので、燃費が悪くなるというデメリットがあります。


そして車両本体価格も2WDより高くなります。


車重の増加と機械抵抗はハンドリングにも影響を及ぼす要素になりますから、軽快な走りを好むユーザーの中には、2WDを選びたいと思う方もいるようです。



■どんな方におすすめ?



雪国では水分を含んだ湿った雪が積もるとすぐに路面がぬかるんでしまいますし、雪がそれほど降らない地域でも、路面が凍結してアイスバーン状態になると、わずかな上り坂でもクルマを進ませるのが困難になります。


こうした地域では4WDが威力を発揮するでしょう。


また地方都市で、未舗装路や山道などのオフロード走行をする機会が多い方、アウトドアでオフロードを頻繁に走るという方にとっても、4WDは強い味方になってくれます。


また最近では技術の進歩により、4WDモデルの燃費が改善されてきています。


乗り方によっても燃費は変わります。


たとえば市街地走行よりも長距離走行が多い方であれば、2WDと4WDの燃費の差は小さくなるでしょう。


それに加え、2WDと4WDの価格差がそれほど大きくない車種や、4WDを選択するとシートヒーターやフロントガラスの熱線など、寒冷地で役立つ装備が付随することもあります。


これらを考慮して、それほど価格差やランニングコストが気にならない方は、いざという時に安心の4WDをチョイスするというのもアリでしょう。



■4WDは今やマストではない



クルマには4輪のタイヤがありますが、コーナーを曲がる際にはそれぞれのタイヤの速度に差が生じます。


この差を吸収するために、ディファレンシャルギアという機構が付いているわけですが、この機構は前述したようにその仕組み上、片方のタイヤがグリップを失って空回りしてしまうとそのタイヤに動力が逃げてしまい、もう片方のタイヤに駆動力を送ることができなくなってしまいます。


最近ではこのデメリットを解消するために、グリップを失った方のタイヤに自動でブレーキをかけ、もう片方のタイヤへの動力を確保するというシステムが登場しています。


ですから2WDであっても、このシステムが搭載されており、かつ路面状況に合ったタイヤを選んでいれば、ある程度の悪路でも走破性を確保できるのです。


グリップをコントロールしてくれる機構が備わった2WDであれば、滑りやすい路面やある程度のオフロードにさしかかってもドライバーが何か特別な操作をする必要はなく、電子制御でクルマのグリップを適切にコントロールしてくれます。


このような機構が備わっていなくても、市街地に住んでいて、普段街中を走ることが多いという方は、2WDを選択してもまず困ることはないので、本体車両価格が安く、燃費も良い2WDを選びましょう。


クロスオーバーSUVやシティ派SUVが人気の中心となっている現在、必ずしもSUVに4WDが必要というわけではありません。


お住いの地域や、ご自分の使用環境に合わせて2WDか4WDを選んでみてはいかがでしょうか?



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