TNGA第2号車として投入されたトヨタ C-HRをご紹介

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TNGA第2号車として投入されたトヨタ C-HRをご紹介

2018.02.22

1990年代以降、乗用車をベースにオフロードスタイルに仕立て上げたクロスオーバーSUVと呼ばれるカテゴリーのモデルが多く登場しています。2010年代以降のトレンドとしては、コンパクトな都市型クロスオーバーSUVが隆盛を極めており、国産ブランドでは日産・ジュークやホンダ・ヴェゼルが大ヒットモデルとなりました。そんな中、トヨタが提案する都市型クロスオーバーSUVが今回紹介するC-HRです。


TNGA第2号車として投入




2016年12月に発売が開始されたC-HRは、トヨタにとっては初めて、全ての販売チャネルで販売されるモデルとなりました。トヨタが全社を挙げてグローバルに取り組む「もっといいクルマづくり」の実現に向けたクルマづくりの構造改革である、TNGA(Toyota New Global Architecture)の第2号車として投入され、TNGA第1号車のプリウスとプラットフォームを共通にしながらも、世界の様々な道での走行テスト・欧州の一般道路でのステアリングやショックアブソーバーのチューニングなど、運動性能にこだわってC-HRならではの「味付け」を実施したトヨタの意欲作とも言える1台です。


20165月には、クルマと人を鍛えるTOYOTA GAZOO Racingの活動を通じ、ドイツで開催された第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦し完走を果たすなど、「レスポンス」・「リニアリティ」・「コンシステンシー」を突き詰めることで、コンセプトである「我が意の走り」が追求されています。


また、コンパクトSUVは、他のモデルに比べて内外装のデザインを重視するユーザーが多いこともあり、デザインにも徹底的にこだわったとトヨタは胸を張ります。特に、外形デザインは、デザイナーの想いをそのままの形で実現することを目指して開発されました。コンセプトモデルから市販モデルへと開発が進むにつれて、法規対応やコスト面、開発の都合などによりデザインが変更されるのが普通ですが、C-HRの場合コンセプトモデルの要素が色濃く残っているのが特徴です。C-HRのデザインは、「センシュアル スピード-クロス」をキーワードに、スピード感あるキャビン形状、彫刻的な面造形、「ダイヤモンド」をモチーフに強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアの対比など、独創的なスタイルを追求しています。




C-HRのエクステリアデザインは、「キーンルック」や「アンダープライオリティ」などといったトヨタ独自のエモーショナルなデザイン表現により、軽快さと力強さが大胆に融合した個性際立つスタイリングが実現されています。インテリアでは、質感・形状・色など細部にこだわり大人の感性に響く意匠が追求されており、さらに、メーターを中心とした操作パネルをドライバーに向けて配置するなど、運転に集中できるドライバーズ空間となっています。


パワートレインは、1.2リットル4気筒ターボエンジンにCVTが組み合わされた4WDのガソリンエンジンモデルと、THS と搭載した2WDのハイブリッドモデルの2種類が用意され、それぞれに2つのグレードを選択可能です。ハイブリッドモデルは、クラストップレベルの30.2km/リットルのカタログ燃費を実現しています。



トヨタの意欲作がねらう先は?




2016年に発売されたC-HRは前評判の高さの通り、すぐに好調な販売を挙げています。2017年上半期には早速国内で最も販売されたSUVの座を手にするなど、トヨタの意欲作らしい好調ぶりです。しかし、C-HRがねらうのは国内市場だけではありません。


上述のように、C-HRはデザインと走りに大きく重点を置いています。これらの要素が特に重視される市場といえば、欧州です。C-HRは、欧州市場でのトヨタブランドのプレゼンスを上げる目的もあるのです。


北米や中国と並んで最重要市場の1つである欧州市場は、当然トヨタにとっても重要な市場の1つです。しかし。欧州にはドイツやフランス、イタリア、イギリス、スウェーデンなどに自動車ブランドが存在し、さらに日本を含む海外ブランドがしのぎを削っています。高速道路による都市間移動が多い欧州では、スポーツカーでなくても走りのよさが非常に重視され、欧州ブランドはコンパクトカーであっても優れた走りを持っていることで知られています。また、歴史に裏打ちされたデザイン性の高さも欧州ブランドの特徴です。




グローバルブランドであるトヨタですが、北米市場などに比べて欧州市場でのシェアはそれほど高くないのがビジネス上の課題です。燃費性能の高さや品質の高さから北米市場などでは評価されているトヨタ車ですが、欧州市場で勝ち抜くためには、さらに走りとデザインが磨かれることが重要だったのです。


国産ブランドでありながらこれまでの国産モデルとは一線を画するデザイン、そして走りを持っているC-HRが評価されるのは、当然と言えるかもしれません。

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