新型エクストレイルのインテリア・荷室を解説
2022.11.28
2022年7月から販売を開始した日産 4代目エクストレイルは、従来モデルから受け継がれた力強い走りや利便性などに上質さを加え、第2世代e-POWER、可変圧縮比エンジンのVCターボ、電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEなどで、走りもレベルアップして人気となっています。
ここでは、そんな4代目エクストレイルのインテリアや荷室について見て行きましょう。
■視線移動が少なくなったコクピットまわり
4代目エクストレイルのコックピットまわりは、センタークラスターデザインがディスプレイ、エアコン吹出口、エアコン操作パネルの順になり、運転席からセンターディスプレイへの視線移動が最小限に抑えられるレイアウトとなりました。
メーターパネルには、アバンスドドライブアシストディスプレイ(Sグレードは7インチ、X/Gグレードは12.3インチ)を内蔵します。
くわえて上級グレードの「G/G e-4ORCE」には、ナビやプロパイロット情報表示機能付きのヘッドアップディスプレイ(カラー表示)を標準装備し、ドライバーの視線移動を少なくしています。
センターコンソールは、コンソール部分を宙に浮かせたブリッジ構造を採用し、下部にはティッシュボックスやひざ掛けなどの収納が可能。
アームレストを兼ねるコンソールリッドは、収納物が取り出しやすい観音開きとなっています。
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※価格は支払総額
■シートはグレードごとに選べる仕様が変わる
シートの表皮は、ベーシックグレードの「S/S e-4ORCE」がファブリック。
「X/X e-4ORCE」は、ファブリックのパワーシート(運転席のみ)が標準で、オプションでセルクロスの防水シートを選ぶことが可能です。
この防水シートにはパッケージオプションとして、運転席・助手席がパワーシートになり、パーソナルドライビングポジションメモリーシステム(運転席のみ)が装備されます。
「G/G e-4ORCE」は、しっとりとした肌触りと包まれる心地よさをもたらすテーラーフィットが標準で、オプションでタン色のナッパレザーを選ぶことも可能。
ただしエクストレイルの伝統でもある防水シートの用意はなく、SUVに豪華さを求めるユーザー向けのグレードになっています。
■セカンドシートは使い勝手のいい40:20:40分割可倒式
リアシートは、足元のスペースにゆとりがあるため、後席の乗員も快適に座ることができます。
座席のレイアウトは、全グレードに2列シート5人乗りが設定され、Xグレードの4WDモデル「X e-4ORCE」にのみ3列シート7人乗りが用意されます。
また「G/G e-4ORCE」のリアドアには、ロールサンシェードが標準装備されているのも特徴です。
セカンドシートは全グレード40:20:40の分割可倒式で、スライドとリクライニング機構を装備。
「X e-4ORCE 」3列シート仕様のサードシートはリクライニング機構の付いた50:50分割可倒式で、収納はダイブダウン式になります。
■荷室の広さはクラストップレベル
荷室容量は、クラストップの575L。
くわえてスクエアな開口部などにより、多くの荷物の積載ができ、荷物の積み降ろしもしやすくなっています。
また、開口部とラゲッジフロアの段差が少ないため、大きな荷物や長さがある物も楽に収納することが可能です。
さらに、リアシートの背もたれを倒せば、フラットで広大な荷室を作り出すことができるため、キャンプやアウトドアなど荷物が多くなるときでも安心です。
リヤバンパーの下に足先を入れるとバックドアが開閉する”リモコンオートバックドア(ハンズフリー機能、挟み込み防止機構付)”は、「G/G e-4ORCE」に標準装備、「X/X e-4ORCE」はメーカーオプションとして設定されています。
■ライバルは、トヨタ ハリアー
アウトドアでの性能よりも上質なイメージを高めてきた4代目エクストレイルのライバルは、ずばりラグジュアリークロスオーバーSUVのパイオニア、トヨタ ハリアーです。
2022年10月での新車価格は、ハリアーが312万8000円〜514万8000円(ブラグインハイブリッドを除く)、エクストレイルは319万8800円〜504万6800円と、ほぼ同じ価格帯になっています。
ただしクーペのような流麗なスタイリングが魅力のハリアーは、バックドアの傾斜により3列目シートが設定できなかったり、積載できる荷物の高さが制限されたりということがネガティブポイントになっています。
そのあたりを割り切ってしまえるならハリアーという選択もアリですが、たくさんの荷物を満載してアウトドアレジャーを楽しんだり、ときには7名乗車で移動したいという方はエクストレイルがおすすめですね。
4代目となったエクストレイルは、上質な室内と使い勝手に優れる後席や荷室を備えているクロスオーバーSUVで、都心部から山間部まであらゆる場面に似合うモデルと言えるでしょう。
日常使いから休日のアウトドアまで、さまざまな用途に使えるSUVを探しているのであればエクストレイルも候補に入れておくことをおすすめします。