CX-8 VS RX 450HL!本当に使える7人乗りSUVはどっち?
2022.08.15
3列シート7人乗りのファミリーカーといえば、これまでミニバンが定番でしたが、近年はSUVにも7人乗りモデルがラインアップされるようになり、ミニバンからの乗り換えも増えてきました。
そんな乗り換えユーザーも気になる3列シート7人乗りのSUVのなかでも、実用性が高いと言われるマツダ CX-8とレクサス RX 450hLを比較します。
7人乗りができるSUVを探している方も参考にしてください。
■用途が広い3列7人乗りSUV
マツダ CX-8は、2017年12月に販売が開始された3列シートのSUVです。
マツダの国内向けSUV最上位に位置するモデルであり、「走りやデザインを諦めたくない。でも家族や友人ともドライブを楽しみたい」と考えるユーザーに向けて作られました。
対するレクサス RX 450hLは、RXの3列シートモデルとして、CX-8 の発売と同じ2017年12月にラインアップに追加されました。
RXの流麗で堂々としたスタイリングをベースにリアオーバーハングを延長。
電動格納式のサードシートを装備し、居住性と快適性を両立したRX 450hLは、多人数乗車ができるラグジュアリーSUVとなっています。
両モデルに共通しているのは、SUVならではの力強く頼もしいスタイリング、上質感あるインテリア、多人数乗車ができる利便性の高さです。
人気のSUVにファミリーカーとしても使えるユーティリティをプラスした2台には、どんな魅力があるのでしょうか。
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※価格は支払総額
■ボディの長さで3列目を確保しているCX-8とRX 450hL
エクステリアをざっくり表現すれば、CX-8は専用設計、RX 450hLはベースモデルのリアを拡大して3列シート仕様としました。
魂動(こどう)デザインのCX-8は、CX-5やCX-3にも通じる伸びやかなボディラインと曲面で構成されたボディパネルが特徴です。
全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mmのボディサイズに、2,930mmというホイールベースは、ミドルサイズSUVのCX-5にくらべて全長で325mm、ホイールベースで230mm延長された、CX-5のロングホイールベース版と言っても差し支えないかもしれません。
いっぽうRX 450hLは、レクサスRXの存在感あるスタイリングや高級感をそのままに、リアオーバーハングを延長した3列シート版です。
ボディサイズは、全長5,000mm×全幅1,895mm×全高1,725mmと5人乗り仕様のRXより全長で110mm、全高は15mm大きくなっていますが、ホイールベースの2,790mmは通常のRXと同じで、カタログの小回り性能(最小回転半径)には違いがありません。
長い全長のボディによって3列目のスペースを作り出している2台は、CX-8がロングホイールベース化による最小回転半径の拡大、RX 450hLはリアの延長によるオーバーハング部分の振り出しがそれぞれ気になるところです。
ただし、全幅、全高に関してはミドルクラスのCX-5やRXと変わらないので、通常の使用環境では不具合を感じることはないでしょう。
■どちらも室内空間のゆとりは十分
室内の居住空間は、CX-8が室内長2,690mm×室内幅1,540mm×室内高1,250mm、RX 450hLは室内長2,630mm×室内幅1,590mm×室内高1,200mmという数値。
ちなみにCX-5の室内寸法は、室内長1,890mm×室内幅1,540mm×室内高1,265mmというもので、ともに長くなったボディにより3列目にも十分なゆとりがあることがわかります。
その3列目シートへの乗り降りは、2列目を倒せば頭をくぐらせるだけで乗降できるようになっています。
RX 450hLの座席は、フロントシートから3列目シートに向かって視点を高くするシアタースタイルとしています。
3列目への乗り降りは、セカンドシートはワンタッチで前に倒すことができる簡単さ。
さらに3列目にも専用のエアコンを装備しているため快適性にも優れています。
■上質なインテリアと多彩なシートアレンジ
CX-8とRX 450hLは、上級モデルの7人乗りSUVらしく、質感の高いインテリアと多彩なシートアレンジ、乗員を守る充実の安全装備が魅力となっています。
CX-8は、水平基調のダッシュボードに横長のセンターモニターが配され、運転席から手が届く範囲に操作系がまとめられています。
2列目以降のシート分割は、2列目が60:40、3列目が50:50の分割可倒式。
乗車人数や荷物の大きさに応じてアレンジすることができます。
RX 450hLは、水平基調のダッシュボード、わずかにドライバー側に向けられたセンタークラスター、レクサスらしい上質感ある仕上げなどが特徴です。
2列目以降のシートアレンジは、2列目が40:20:40、3列目が50:50の分割可倒式となっており、CX-8より多彩なアレンジが可能です。
両車に共通しているのは、上級モデルらしい上質な室内空間と2・3列目の多彩なシートアレンジです。
■シートアレンジによって拡大できるラゲッジルーム
ラゲッジルームの広さも、ロングボディとシート分割により、必要にして十分な容量を確保しています。
さらにCX-8は、フロア下にあるサブトランクボックスによって定員乗車時でも、さまざまな荷物を収納することが可能。
RX 450hLは、全幅があるボディによって定員乗車時でも十分な広さのラゲッジスペースとなっています。
いずれも2列目と3列目の背もたれを倒すとフラットで広大なラゲッジルームになるほか、シートアレンジ次第では、大きい荷物や長尺物と多人数乗車が可能です。
ともにボディの長さを活かした居住空間となっているため、十分な広さを確保しているといえるでしょう。
3列シート7人乗りができるSUVのマツダ CX-8とレクサス RX 450hLは、新車時の価格帯こそ異なるものの、RXが中古車になるとCX-8の上級モデルに近づき、十分にライバルになりえます。
この機会に、上級モデルらしい質感と使い勝手の良さを両立した7人乗りSUVを検討してみてはいかがでしょうか。