ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台

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ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台

2021.03.09

5ナンバーサイズの小型トールワゴンとして人気のスズキ ソリオとトヨタ ルーミー。


なかでもソリオは、2020年12月に新型モデルが登場したばかりということもあって、話題となっています。


プチバンとも呼ばれるこのクラスは、軽自動車のような気軽さと、ミニバンのように広々とした車内、さらにセカンドシートを倒せば広い荷室が使えるなど、さまざまな面をあわせ持っており、新車、中古車、老若男女問わず支持されていることが特徴です。


ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ここでは、2015年から2020年12月まで販売されていたソリオの先代(3代目)モデルと、ダイハツ トールをベースに2016年から販売されているルーミーを比較。


それぞれの魅力を考えてみます。



■サイズはほぼ同じ。最小回転半径がポイント



ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


3代目ソリオは2015年に発売されました。


大きめのヘッドライトと一体感のあるデザインのメッキグリルと、ボリューム感のあるバンパーと立体感のあるサイドビューで、上質な印象を与えています。


ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ボディサイズは、全長3,710mm×全幅1,625mm×全高1,745mmです。


対するトヨタ ルーミーは、ダイハツが開発・製造するトールのOEMモデルで、2016年11月に発売されました。


薄型のヘッドライトや立体的な造形のエンブレムまわりはスタイリッシュな印象。


2020年の改良型では切れ長ヘッドライトの「キーンルック」デザインとなり、さらにアグレッシブな雰囲気になりました。


ボディサイズは、全長3,700mm(カスタムは3,705mm)×全幅1,670mm×全高1,735mmです。


街なかで気になる最小回転半径は、ソリオが4.8mなのに対し、ルーミーは4.6mとかなり小回りの効く数値となっています。


また、いまやミニバンには必須とも言えるパワースライドドアは、ソリオ、ルーミーともに助手席側は標準装備、運転席側は設定のないグレードがあるので、両側パワースライドを求めている方は装備内容をよく確認しましょう。



■圧倒的に広いソリオの室内



ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ソリオの室内寸法は、室内長2,515mm、室内幅1,420mm、室内高1,360mmです。


ルーミーの室内寸法は、室内長2,180mm、室内幅1,480mm×室内高1,355mm。


ソリオにくらべ幅が60mmほど広くなっているものの、長さは300mm以上短く、室内空間の広さでは、圧倒的にソリオが優位です。


ソリオの前席はセンターメーターを中心にダッシュボードパネル、空調ルーバーなどを左右対象に配置したデザインで、すっきりと開放感を感じさせるものとなっています。


ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


いっぽうルーミーは、水平基調のダッシュボードの中央部分に4.2インチのマルチインフォーメションディスプレイを配置して、運転席側には通常のメーターパネル、助手席側には大型のトレイというレイアウトで、スクエアな形状のセンタークラスターパネルとともに機能的な印象です。


ともに、運転席シートリフターとチルトステアリングが装備され、ドライバーの体格や好みに合わせてドライビングポジションを調節することができます(ルーミーのXはオプション設定)。


またシートヒーターは、ソリオが運転席に標準装備(4WD車は助手席にも装備)、ルーミーはパッケージオプションの設定です。


リアシートは、ソリオが5:5、ルーミーは6:4の分割可倒式を採用しており、リクライニング量はソリオが56度、ルーミーが70度。


ただし、ソリオには後席アームレストがあるなど、カタログ上は5名乗車ですが、実質的には4名乗車が快適に移動できる上限でしょう。



■荷室は、使い方と乗車定員による



ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ソリオ、ルーミーともに、リアシートを倒すことで多彩なシートアレンジを楽しむことができることは一緒ですが、細部で違いがあるので解説しましょう。


前にも書いたようにリアシートの分割は、ソリオ5:5、ルーミー6:4で、4名乗車+長尺物という条件ではルーミーです。


ただしソリオは助手席シートの座面を跳ね上げ、シートバックを前方に倒してフラットな空間をつくることができますので、室内長いっぱいの長尺物でも積載が容易という特徴があります。


いっぽうルーミーには、荷物の高さや状態に合わせてアレンジできる多機能デッキボード(防汚シート付)があることと、荷室フロアから地上までの高さが527mmとかなり低く設定 (ソリオは690mm)されているので、重い荷物や高さのある荷物を積載するのに有利です。



■ハイブリッドの用意があるのはソリオだけ



ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ソリオのパワートレインには当初、1.2L 直4ガソリンNAエンジンモデルと、同エンジンに電気モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドモデルが用意されました。


2016年には同エンジンに発電も可能な駆動用モーターとオートギアシフト(AGS)を組み合わせたスズキ独自のパラレル式のハイブリッドモデルが登場しています。


JC08モード燃費は、ガソリンが24.8km/L、マイルドハイブリッドが27.8km/L、ハイブリッドが32.0km/Lという数値です(いずれも2WD)。


ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


ルーミーは、1.0L 直3ガソリンNAと、同ガソリンターボの2種類が用意されています。


NAエンジンの最高出力は51kW(69ps)/6,000rpm、最大トルクは92Nm(9.4kgm)/4,400rpm、ターボエンジンの最高出力は72kW(98ps)/6,000rpm、最大トルクは140Nm(14.3kgm)/2,400-4,000rpmというスペックです。


JC08モード燃費は、ガソリンNAが24.6km/L、ターボは21.8km/L。


WLTCモード燃費では、NAが18.4km/L、ターボが16.8km/Lという数値です(いずれも2WD)。



■安全装備はほぼ互角



ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


3代目ソリオは、登場時、2つのカメラを搭載したステレオカメラ方式の先進安全運転支援システム「デュアルカメラブレーキサポート」を一部グレードにオプション設定。


2018年のマイナーチェンジで、カメラの形状を変更して、夜間歩行者検知機能、後退時ブレーキサポートや後方対応の誤発進抑制機能など安全機能を強化。


リアパーキングセンサーも追加され、上級グレードに標準装備、その他グレードにオプションという設定になりました。


ルーミーの先進安全運転支援技術「スマートアシスト」もステレオカメラ方式がベースです。


こちらも2018年の改良時に衝突回避支援ブレーキの機能が強化され、歩行者検知に対応しています。


またコーナーセンサーの追加により、障害物の確認もサポートしています。


発売当初はターボモデルのみ標準装備でしたが、2018年の改良時にはNAモデルの「G」にも標準装備、そして2020年のマイナーチェンジでは全車標準装備(グレードにより機能に違いあり)となっています。


ソリオとルーミー。同じようで結構違うトールワゴン2台


販売台数でみればルーミー/タンクにまったく及ばないソリオですが、上質感のあるデザインに開放的なインテリア、ハイブリッドによる力強い走りと低燃費性能などなど、スズキらしく真面目に作られていることで、各性能ではルーミー/タンクをうわまわる魅力を持っています。


いっぽうルーミーはスタイリッシュでアグレッシブなデザインと小回りの効くボディ、使い勝手の良いラゲッジスペース、充実した安全機能が魅力となっています。



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