『中古ならガチンコ!3代目ハリアーとBMW X1』
2021.01.08
元祖高級プレミアムクロスオーバーとして人気のトヨタ ハリアーと、BMWでもっともコンパクトなSUVモデルX1。
新車時は、ドイツ御三家のひとつBMWですから、それなりの価格設定になっていましたが、2019年にフェイスリフトを受けたこともあり、前期モデルは 中古車の相場がこなれてきている印象。
先代ハリアーを中古で狙う金額で、ドイツのプレミアムコンパクトSUVのX1も視野に入ってきました。
そこで、ここでは依然として人気の3代目ハリアーとBMW X1を多方面から比較検討してみたいと思います。
■エレガントなハリアー、塊感のあるX1
新型が発売されたハリアーですが、エレガントで流麗なクーペスタイルにスタイリッシュな表情を与えるLEDヘッドランプや、スポーティな印象のレンズタイプグリルデザインなど、プレミアムな魅力は3代目ハリアーですでに確立されていました。
ボディサイズは、全長4,720mm×全幅1,835mm×全高1,690mm、ホイールベースは2,660mm。
日本国内専用モデルとして開発された経緯があり、ミドルクラスとはいえ日本の都市部での使い勝手も考慮されているというポイントは、訴求ポイントとなっています。
対するBMW X1は、2009年デビュー。
初代はFRベースであったのに対し、ここで注目する2015年に発売された2代目はFFベースへと移行し、室内が広くなりました。
そのボディサイズは全長4,439mm×全幅1,821mm×全高1,598mm、ホイールベースは2,670mmというコンパクトさで、狭い道路や駐車場での取り回しも問題ありません。
全体のフォルムはBMWのSUVに共通した塊感のあるデザインと、キドニーグリルをはじめとする存在感のあるディテールが魅力です。
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※価格は支払総額
■リアシートのスライドがあればX1でも十分
ハリアーのインテリア(内装)は、ダイナミックなアーチ形状と堂々としたセンタークラスターの組み合わせにより、高級セダンのようなゆったり感とスポーティなセパレート感が融合した室内空間を演出しています。
ドアトリムまで連続させたキャラクターラインは室内の広さを感じさせるものになっており、パネルのマテリアルやトリムのステッチなど、細部にこだわった、凝った造り込みが感じられます。
後席の居住性も高く、前後座席間の距離は972mmを確保。
乗降性も含め、大人4名でのドライブも快適になるよう設計されています。
X1のインテリアはBMWに共通する、機能性と上質感を高いレベルで融合させたデザインを採用しています。
センターコンソールや操作系はドライバーに向けてわずかに角度が付けられており、スポーティな走りを予感させるデザインです。
広々としたヘッドクリアランスと足元スペースで室内の居住性も良好。
アクセントトリム付きの大きなインテリアトリムパネルや、下側から照らすアンビエントライトがラグジュアリー性を高めています。
またオプション設定ながら、リアシートには前後130mmのスライディング機能を備え、コンパクトなボディサイズの欠点を補っています。
■X1の2WDは1.5Lガソリンのみ
ハリアーは、2.0L 直4ガソリンNA、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドに加えて、2017年から2.0L 直4ガソリンターボが追加されました。
駆動方式はガソリン車が2WDと4WD、ハイブリッドは電気式4WDのE-Fourのみとなっています。
JC08モード燃費はガソリン車が16.0km/L(2WD)、ハイブリッドは21.8km/L(E-Four)、ガソリンターボは13.0km/L(2WD)です。
対するX1は、1.5L 直3ガソリンターボ(18i)、2.0L 直4ガソリンターボ(20iが192ps、25iが231ps)、に、2016年から2.0L 直4ディーゼルターボ(18d)が追加されました。
駆動方式は1.5Lが2WD(sDrive)、その他はすべて4WD(xDrive)となります。
JC08モード燃費は1.5Lガソリンが15.6km/L、2.0ガソリン(192ps)が14.6km/L、2.0ガソリン(231ps)が14.3km/L、2.0Lディーゼルが19.6km/Lとなっています。
■意外にも広くて使いやすいのはX1
ハリアーのラゲッジ容量は通常状態で456L、リアシートを倒すと992Lとなります。
リアシートは6:4の分割可倒式で、3名乗車+長尺物であれば快適です。
デッキボードの下にも収納スペースが用意され、使い勝手にも配慮されています。
X1のラゲッジ容量は通常状態で505L、リアシートを倒すと1,550Lとなります。
リアシートは40:20:40の3分割可倒式で、4名乗車+長尺物というアレンジでも快適なドライブを楽しむことができます。
またデッキボードの下にも100Lの収納スペースが用意されるなど、コンパクトなボディからは想像できない広さと使い勝手の良さを持っています。
■ハリアーは2017年MC以降が狙い目
ハリアーには、ミリ波レーダー方式によるプリクラッシュセーフティシステムやレーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付き)、パノラミックビューモニター、インテリジェントクリアランスソナーなどの先進安全運転支援装備が搭載されますが、歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキが搭載されるようになったのは、2017年に単眼カメラ+ミリ波レーダー方式へとシステムがバージョンアップした以降からとなります。
いっぽうX1には、初期モデルからカメラによる前方監視システムを用いた安全機能「ドライビング・アシスト」が搭載されているので、衝突被害軽減ブレーキは歩行者にも対応しています。
その他にもレーン・デパーチャー・ウォーニングや前者接近警告機能も搭載されています。
また車載の通信モジュールを利用したBMWコネクテッドドライブ・スタンダードも標準装備となっており、エアバッグが展開するような大きな事故が発生した際にSOSコールセンターへ自動的に接続し、スピーディな救急対応を可能とする機能など、こちらも性能ではひとつ上を行っている印象です。
いずれも250-300万円のレンジで、程度の良い個体を探すことができますが、3代目ハリアーはハイブリッドモデルの力強い走りが好きな方や、日本車の扱いやすさを求める方にオススメ。
対するX1は、BMWのドライビングダイナミクスが感じられる機能・デザインと高い安全性能、実用性の高いラゲッジスペースが魅力。
BMWならではのしっかりとした足回りで快適なロングドライブを楽しみたい方に特にオススメしたいモデルです。