『BMW X1とレクサスNX。中古で買うならどっち？』

BMWのX1と、レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして誕生したNXは、プレミムコンパクトSUVとしてライバル関係にあります。

2009年のデビューで、2015年に2代目へと進化したX1に対して、NXは2014年にデビューで、来年、新型の登場がウワサされています。

つまり、2019年にフェイスリフトを受けてデザインが新しくなったX1の現行型を除けば、両車とも中古車では価格がこなれてきた状態。

ともに程度の良い掘り出し物が見つかります。

ここでは、それぞれの特徴と魅力を解説しながら、2台を比較。

購入検討の材料にしてください。

■プレミアムコンパクトSUV人気の2モデル

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BMW X1は2009年のデビューで、2015年に2代目へとフルモデルチェンジしました。

デビュー時の新車販売価格は385万円〜591万円。初代がFRベースのシャシーであったのに対し、2代目はFFベースへと移行。

これにより全長は初代に比べて30mm短い、全長4,439mm×全幅1,821mm×全高1,598mmに、ホイールベースは2,670mmというボディサイズになりましたが、室内空間、特に後席の居住性は大幅に向上しています。

BMWらしい塊感のあるデザインと存在感のあるディテール、機能美を追求したインテリア(内装)が特色となっており、日本の道路事情にもマッチするサイズと扱いやすさ、ブランドのステータス性が魅力です。

対するレクサス NXは、プレミアムSUVとして世界的に人気となっていた兄貴分のRXに続き、ダウンサイジング傾向にあった時代のトレンドに合わせて開発されたレクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして2014年に登場しました。

エッジの効いたプレスラインやシャープなデザインのヘッドライト、大胆に絞り込まれたキャビンなど、機敏な走りを予感させる、スポーティでアグレッシブなスタイリングが特徴です。

ボディサイズは全長4,630mm×全幅1,845mm×全高1,645mm、ホイールベースは2,660mmです。

デビュー時の新車販売価格は428万円〜582万円です。

■X1のダウンサイズジングターボはFFのみ

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X1は、1.5L 直3ガソリンターボが搭載された「18i」、2.0L 直4ガソリンターボの「20i」、その高出力バージョン「25i」、そして2016年に追加された2.0L 直4クリーンディーゼルエンジン搭載の「18d」というラインアップです。

トランスミッションは1.5Lガソリンモデルが6速AT、その他モデルには8速ATが搭載されており、駆動方式は1.5LガソリンモデルがFFのsDrive、その他モデルが4WDのxDriveとなっています。

NXは2.0L 直4ガソリンターボの「200t」(2017年のマイナーチェンジ以降は300)、2.5L 直4ガソリンNA＋モーターのハイブリッドモデル「300h」がラインアップされています。

トランスミッションはガソリンが6速ATで、ハイブリッドはハイブリッドドライブとなります。

どちらも2WDと4WDが選べますが、ハイブリッドの4WDモデルは後輪がモーター駆動の電気式AWDシステム「E-Four」が採用されます。

■大人4人乗車なら十分に使える広さ

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X1は、BMW伝統の機能的なデザインを基本としながらも、アクセントトリム付きのインテリアパネルや、下側から照らすアンビエントライトがラグジュアリーな雰囲気を演出しています。

またセンターパネルには、8.8インチのワイドディスプレイが備えられ、先進的な印象もあります。

前述したように、X1はFFベースのシャシーを採用したことで室内空間は大幅に拡大しています。

後席には前後130mm調整可能なスライディング機能がオプションで設定されており、用途や乗車人数に合わせてラゲッジルームの容量を調節することができます。

ラゲッジ容量は505Lで、40:20:40の分割可倒式リアシートを倒すと最大1,550Lまで拡大することができます。

NXのコックピットは立体的な造形のインパネデザインで、金属の質感と革調の質感を組み合わせて異素材のコントラストによって、深みのあるエレガンスを表現し、機能性とラグジュアリーな空間を両立させています。

クーペスタイルのキャビンでありながら、前後カップルディスタンスを962mm取り、後席もゆとりを持って着座できるよう設計されています。

ラゲッジルームの奥行きは950mmを確保し、リアシートを倒すことなく9.5インチのゴルフバッグを3個横向きに、その上に1個の合計4個を積載することが可能です。

リアシートは6:4の分割可倒式で、使い勝手ではX１に分があります。

■安全装備はX1が先行

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X1には、カメラによる前方監視システムを用いた先進安全機能「ドライビングアシスト」が初期モデルから搭載されています。

レーン・デパーチャー・ウォーニングや前車接近警告機能に加え、歩行者検知機能を備えた衝突被害軽減ブレーキを搭載しています。

また車載の通信モジュールを利用し、エアバッグが展開するような事故が発生した際に自動的にSOSコールセンターに接続することで、スピーディな救急対応が可能になるBMWコネクテッドドライブスタンダードを標準装備としています。

対するNXにも先進安全運転支援機能が搭載されますが、初期モデルはミリ波レーダー方式となるため、衝突被害軽減ブレーキに歩行者が対応したのは、2017年のマイナーチェンジ以降のモデルです。

より高い安全性能を求める方は、年式と装備をよく確認する必要があります。

■相場がこなれているのはX1だけど…

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X1の中古車相場価格は、約200〜450万円です。

いっぽうNXの相場はレクサスブランドの人気の高さも手伝って230〜600万円とやや高めの傾向です。

X1は1.5Lモデル以外はすべて4WDなので、経済性を優先するなら15i sDrive一択です。

NXは、ガソリン、ハイブリッドともに2WDを選ぶことができます。

また4WDで経済的なモデルを選びたいという方は、X1であればクリーンディーゼル、NXはハイブリッドという選択肢になるでしょう。

この場合はNXの相場がやや高い傾向にあります。

もしもアナタがリセールバリューを気にしないのであれば、断然X1です。

BMWらしい逞しく力強いデザインと使い勝手の良いユーティリティ、高い安全性能を求める方にはX1、アーバンユースにふさわしいスタイリッシュなデザインと質感の高いインテリア、ハイブリッドモデルが欲しいという方にはNXがオススメです。

いずれにしても、プレミアムにカテゴライズされるコンパクトSUVの魅力を味わうエントリーモデルなら、この2台は最適な選択となるでしょう。

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