FJクルーザーは【今が買い】な理由
2020.10.27
トヨタ FJクルーザーは、2006年に北米デビュー。
日本でも2010年から2018年まで販売されました。
しかし、その時期の日本はミニバンが隆盛を極めており、実際の販売台数はそれほど多くはありませんでした。
ところが、ここ数年のSUVブームでふたたび注目をあつめ、中古市場の人気モデルとなっています。
そんなFJクルーザーを、いま買うべき理由を紹介しましょう。
■もともとは北米専売モデル。2010年に日本市場に登場
FJクルーザーは、2003年のデトロイトモーターショーでコンセプトカーが初公開、その後、市場の反響を受けて2006年に北米デビューをはたしました。
当初は北米専売モデルとして企画されたFJクルーザーでしたが、個性的なデザインと当時のランクルプラドをベースとしたことによる高い走行性能が好評で、2010年から日本でも販売されるようになりました。
レトロクラシックな外観と両側大開口観音開きドアを採用し、ドアを閉じている時には2ドアモデルのような洗練されたフォルムでありながら、すべてのドアを開くと開放的で個性あふれるというユニークなスタイルとなっています。
さらに4.0L V6ガソリンエンジン、ラダーフレーム、パートタイム4WDシステム、リアデフロック、アクティブトラクションコントロールといった本格クロカン4WD性能をも備えていました。
北米市場を意識しているだけに室内空間もゆとりがあり、ラゲッジ容量もたっぷり。
防水・撥水ファブリックシートやラバー調素材のフロア・デッキカーペット、大型ドアハンドル、大型シフトレバーノブなど、アウトドア志向のユーザーの期待にも応える仕様や装備が満載です。
大ヒットというほど売れたモデルはなかったのですが、安定した販売を続け、本国の北米では2014年に販売が終了した後も日本国内向けに製造が続けられ、2018年1月まで販売されました。
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※価格は支払総額
■レトロフューチャーなFJクルーザーのデザイン
FJクルーザーの一番の特徴は、レトロフューチャーなデザインです。
直立したフロントウィンドシールド、丸目のヘッドライト、ホワイトルーフ、”TOYOTA”エンブレムといったアイコンは、トヨタの本格クロカン4WDの歴史的アイコンでもあるランドクルーザー40(FJ40)をモチーフにしています。
力強い面構成で張り出した前後フェンダーやリアまで回り込んだクオーターウィンドウ、大型ドアミラー、3連ワイパーなど、北米市場を強く意識させるワイド感を強調した仕様になっており、近年流行の都会派クロスオーバーとは違った個性を放っています。
ボディサイズは、全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mm。
北米市場向けのミドルサイズなので、かなり堂々としたスペックですが、現在ではランクルプラドと変わらないサイズ感で、実際に乗ってみるとそのサイズを負担に感じることはあまりないでしょう。
またポップなカラーリングも特徴で、イエローやブルーの鮮やかなソリッド系に加え、ベージュやブラックといったアウトドア感の強いボディカラーも用意され、バリエーションが豊富です。
ただし、イエローやブルーは2012年のマイナーチェンジで廃止、イエローはその後2014年に復活したり、オレンジやグリーンが追加されたりと、年式によってボディカラーの設定が異なるため、欲しい色がある場合は確認が必要です。
4.0L V6ガソリンエンジンの1GR-FE型は、おもにSUVやライトトラックに搭載されるために開発されたもので、国内仕様では3代目ランドクルーザープラド、ランドクルーザー70、4代目ハイラックスサーフにも採用されました。
エンジンヘッドには運転状況に応じて吸・排気バルブの開閉タイミングを最適に制御するDual VVT-i機構が搭載されており、最高出力203kW(276PS)/5,600rpm、最大トルク380Nm(38.8kgm)/4,400rpmを発生し、ゆとりの動力性能と優れた燃費性能を両立。
10・15モード燃費は8.4km/Lでした。
■街で乗ったら目立ち度バツグン!?希少なモデル
2010年11月から2018年6月までのFJクルーザーの国内累計販売台数は約2万8,000台です。
この数字は人気のミドルクラスSUVなら数ヶ月で達成する数字ですので、FJクルーザーが希少な存在であることを裏付けています。
たしかに街ではあまり見かけませんね。
2015年以降では年間の登録台数が3,000台以下ですから、年式が新しいほど個体数も少なくなります。
大手中古車情報サイトを除くと2020年8月末時点で219台が登録されていたものの、そのうち2015年以降の個体は35台とぐっと少なくなります。
新しい年式のものはまだ手放していない方が多いとはいえ、乗っていたらかなり目立つクルマであることは間違いなしです。
■中古市場で価格が安定しているのもポイント
FJクルーザーの販売が終了した2018年の平均中古車価格は約275万円。
その後、一時290万円程度まで上がりましたが、2020年現在は約270万円とやや落ち着いているようです。
発売当時の新車価格が314万円〜ですから、中古車価格の下落幅はかなり小さいモデルといえるでしょう。
これは、市場で安定した人気を保っているということ。
また数多ライバルが存在し、魅力的なモデルが次々と投入されているSUVカテゴリーにおいて、かなり珍しい部類です。
■唯一無二の存在であるのが魅力
FJクルーザーには、国産SUVの他のどのモデルにも見られない個性が感じられます。
信頼のトヨタブランドが作る国産SUVとして、これほど特徴的なモデルもそうそうありません。
ほぼ2ドアの使い勝手とも言えるドア配置や大排気量エンジンなど、その“贅沢な”要素は、現代的解釈からするとネガティブにもなりえるもの。
とはいえ、本格的なクロカン性能と、流行に左右されない独特のデザインだけでも買う価値はありますし、信頼のトヨタブランドですから長期間愛用することも可能でしょう。
この色あせない価値は、近年で言えばランドローバー・ディフェンダーにも匹敵するような、そんな存在ではないでしょうか。
■いまが買いの理由
ひとつは良質な個体がまだ多いこと。
最終モデルでもすでに2年が経過し、今後年数が経つにつれ、個体の距離は必然的に伸びていきます。
もうひとつは、故障してもパーツが手に入ること。
耐久性の高いメカニズムを持っているとはいえ、車のパーツは消耗品が多く使われているから、距離の少ない、傷みの少ないモデルをいまのうちに探しておくほうが得策です。
そして4.0Lガソリンエンジンを搭載していること。
ご存知のように、古いディーゼルエンジンは、関東と関西の都市部で登録ができません。
その点、ガソリンエンジンなら安心です。
また、ダウンサイジングやハイブリッドが主流になっているいまだからこそ、自然吸気の大排気量エンジンに乗る価値があるのです。
FJクルーザーには、いくつかのリコールが出ています。
たとえば2010年から2011年に製造されていたモデルの一部でシートベルト巻取装置取付部の不具合や、2013年から2015年式の一部には連結軸や燃料ポンプの不具合が報告されています。
を対策品と交換する必要があるようです。
中古車探しでは、それらリコールを受けているのかもチェックして探すと良いですよ。
個性という面で際立った存在のFJクルーザー。いつ乗るの?いまでしょ。
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