4代目トヨタ ハリアー、3代目からどう進化した?
2020.09.11
2020年7月現在、大きな話題になっているのが、トヨタ ハリアーのフルモデルチェンジです。
先代の3代目に負けず劣らず、受注開始時から大人気となっており、聞けば一部のグレードは、いますぐに予約を入れても、納車は年明けとか。
そんな4代目ハリアーの進化について、調べてみました。 ※画像は3代目ハリアーです。
■フロントからチョウヒが消えた!エクステリア(外装)
新型ハリアーのボディサイズは、全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mm。
3代目よりも全長と全幅を20mm拡大し、全高は30mmのダウンとなりました。
フロントマスクは、ハリアーのアイコンでもあったチョウヒのエンブレムが廃止され、トヨタのCIになったことは大きなトピックです。
ヘッドライトは、先代よりも細く切れ長になり、L字のデイタイムランニングランプが、フロントグリルから左右に広がるのびやかなラインを、より印象付けています。
先代では、大きく塊感のあるデザインを採用していたのに対し、新型では細く鋭くデザインされたフェイスラインからテールランプまで伸びるラインによって、シャープで精悍な印象を強めています。
リアに向かってルーフが傾斜するクーペシルエットと相まって、スポーティ感が高まりました。
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※価格は支払総額
■プラットフォームの進化が、全体の底上げにつながっている
見た目よりも大きく変わったのはプラットフォームの存在で、4代目ではTNGAによるGA-Kプラットフォームを採用することにより、ボディの高剛性化と低重心化が図られています。
その高剛性化されたボディに合わせて、フロント=マクファーソンストラット、リア=ダブルウィッシュボーンのサスペンションジオメトリーを最適化、重厚感としなやかさをあわせ持つ足回りに進化しました。
パワートレインの要となるエンジンには、ダイナミックフォースエンジンを採用し、高効率で高出力になっています。
先代と比べても、最高出力は19kW(26PS)アップの126kW(171PS)/6,600rpm、最大トルクは14Nm(1.4kgm)アップの207Nm(21.1kgm)/4,800rpmとなりました。
※2.0Lガソリンエンジン車 ハイブリッドモデルは、全グレードで2WDと4WDのE-fourを選択できるようになり、ハイブリッドの選択肢が増えたのも、ユーザーにとっては嬉しい変更点でしょう。
ドライバビリティーでは、ブレーキ制御によりコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストを搭載するなど、安心感も高まっています。
■大人の上質さを求めたインテリア(内装)
インテリアで目を引くのは、センターコンソールにセットされた12.3型の大型ディスプレイと、調光ガラスを使ったパノラマルーフでしょう。
また室内のバックミラーには、ドライブレコーダーの機能も併せ持ったデジタルインナーミラー(前後方録画機能付)が装備されています。
エクステリアデザインと同様に、上質でスッキリとした印象にまとめられたインテリアは、乗馬の鞍をイメージしたセンターコンソールや、パイピングオーナメント、金属止め加飾を用いるなど、さりげなさのなかに品のある大人のセンスを感じさせます。
音に関するこだわりも強く、高剛性ボディと吸音制振材の効果的な配置、高遮音ガラスの採用により、さまざまな道路環境で心地よい静粛性を実現しています。
ドアを閉めた瞬間から感じられる静けさや、しなやかで滑らかな走りの質感は、ドライバーに上質で優雅な時間を与えてくれるでしょう。
静かな車内は、運転に対する集中力も高めます。
先代と比べて、ボタンの数や、インテリアオーナメントの大きさは小さくなっているものの、シンプルななかに光る高級感が、同社の高級ブランド「レクサス」にも通ずる、おもてなしの心が随所に発揮されています。
■コネクティッドサービスの採用で快適なドライブを提供(400−500W)
新型ハリアーは、DCM(専用通信機)を標準装備し、コネクティッドサービスを充実させています。
クルマとトヨタスマートセンターが通信でつながり、24時間365日、通信機能を使ってカーライフをサポートしてくれるようになりました。
また、スマホアプリの「My TOYOTA」と連携し、クルマから離れていても、車両の状態や位置をチェックできるようになっているほか、リモートスタートにも対応しています。
ハイブリッド車にはアクセサリーコンセント(AC100V/1500W)を設定し、家庭用と同じコンセントを通じて、電化製品を使用でき、非常時には発電機としても使用可能です。
■先進の安全装備でスキなし(300−400W)
安全性能では、トヨタセーフティセンスを標準装備します。
プリクラッシュセーフティは歩行者(昼夜)・自転車運転者(昼)検知機能付の衝突回避支援タイプとなり、検知方法はミリ波レーダーと単眼カメラの併用方式になりました。
レーントレーシングアシストを追加し、車線中央部分を走行するために必要なステアリング操作の一部を支援。
さらに、リアクロストラフィックオートブレーキ(パーキングサポートブレーキ後方接近車両)を追加することで、衝突被害軽減性能が高められています。
4代目ハリアーは、先代の良いところをしっかりと残しつつも、すべての箇所でアップデートが施され、より上質に、優雅なクルマへと変貌させています。
オトナに響く新しいスペシャリティカーとして、ハリアーというブランドの進化は止まりません。