ジープブランドのフラッグシップ。グランドチェロキーとは?
2020.08.01
アメリカの自動車メーカー、クライスラーのジープブランドから販売されているグランドチェロキー。
ジープブランドのなかで、フラッグシップモデルに位置付けられるモデルで、国産高級SUVとはひと味違った魅力を持っています。
今回はそんなグランドチェロキーについて紹介します。
■ジープブランドのフラッグシップモデル
2020年現在、ジープブランドのトップに位置するSUVがグランドチェロキーです。
1990年代前半、フォードのエクスプローラーなどを中心にアメリカで需要が増えつつあった市場にジープブランドが送り込んだ高級SUVです。
初代はデビューは1993年で、ジープブランドの高級SUVとして、歴代オン/オフどちらの走りも得意なのが特徴です。
2010年に登場した現行モデルは4代目にあたり、今年(2020年)後半には、5代目のデビューが噂されています。
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サミット
445.9 万円
DATE
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
289.9 万円
ジープ・グランドチェロキー
アルティテュード
252.2 万円
※価格は支払総額
■オンロードもオフロードも得意とする現行モデルのメカニズム
現行型の4代目モデルの日本デビューは、2011年2月。
当初から右ハンドル仕様が導入され、この点は日本ユーザーにとってありがたいポイントと言えるでしょう。
とはいえ4代目のポイントは、ダイムラーと共同開発したプラットフォームを採用していること。
それによりリアのリジッドアクスルがマルチリンク式になり、前後独立懸架サスペンションになったことです。
もちろんブランドの伝統であるオフロードで高い走破性も確保されています。
SNOW、SAND、AUTO、MUD、ROCKという5つのモードを、状況に応じてドライバーが任意でえらべるセレクテレインシステムが、オフロードでの走破性や安定感を高めてくれます。
オプションでエアサスペンションが用意されることもポイント。
従来のモデルに比べて、快適な乗り心地を実現するとともに、車高を高めることでオフロードでの走破性アップに役立つなど、オン/オフどちらでも有効なメカニズムとなっているのです。
現行モデルは新世代プレミアムSUVとして、正常進化を遂げたという印象です。
■現代的に進化を続けるマイナーチェンジ
現行モデルは、2013年末と2017年2月にマイナーチェンジを受けています。
まず2013年のマイナーチェンジでは、エクステリアとインテリアのデザインをより現代的なものにするとともに、燃費が大幅に改善されました。
この燃費向上を実現させたのが8速オートマチックトランスミッションの採用です。
それまで、グランドチェロキーは5速オートマチックを採用していたため、トランスミッションの変更は燃費向上だけでなく、従来よりも滑らかな加速フィールをももたらしました。
2017年のマイナーチェンジのトピックは、各種装備の充実です。
内容はグレードごとに異なり、ベースグレードのラレードは、バックカメラの標準装備化やドアミラーのオート格納機能の追加など装備を充実させるとともに、アイドリングストップの搭載やエンジンの改良により燃費を改善(8.6km/Lから9.6km/Lに向上)。
上位グレードのリミテッドでは、先進安全装備が標準装備となりました。
最上級グレードのサミットは、装備内容には大きな変更はなく、エンジンをダウンサイズすることで車両価格を70万円ほど引き下げました。
■2つの特別なスポーツグレード
グランドチェロキーには、特別なスポーツグレードが存在します。
SRT8とトラックホークです。 2013年初めに登場したSRT8は、6.4LのV8エンジンを搭載するグレードで、専用エアロパーツやサスペンション、295/45ZR20という極太タイヤが与えられます。
いっぽう2018年登場のトラックホークは、グランドチェロキー史上最速のモデルで、最高出力 527kW(707PS)/6,000rpm、最大トルク875Nm(89.2kgm)/4,800rpmを発生する6.2L V8スーパーチャージャーエンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.5秒というスーパースポーツ並みの俊足を誇ります。
■アメ車らしさが残る現代的SUV
現代的に進化しつつも、ハイパワーV8エンジンのスポーツグレードがあったり、優雅な乗り心地であったりなど、アメ車のおおらかさが残っているのがグランドチェロキーの魅力です。
日本に入ってくるのは基本的に右ハンドルオンリーなので、比較的選びやすいのも長所ですね。
他とは違うSUVに乗りたいという方は、候補車種に入れてみてはいかがですか?