唯一無二のSUV×ミニバン。三菱 デリカD:5の特徴は?
2020.07.28
三菱自動車から販売されている3列シートミニバンのデリカD:5。
悪路も走れる3列シートミニバンのデリカスペースギアの後継モデルとして2007年にデビューし、アウトドア趣味層を中心に高い支持を得ています。
今回は、2019年に大幅な刷新を行った、現行デリカD:5を紹介していきます。
■唯一無二のコンセプト
デリカD:5の特徴は、なんと言っても「さまざまな道路状況において、乗員や荷物を目的地まで確実に運ぶクルマ」という歴代モデルで継承されてきた商品コンセプトにあります。
そのためミニバンに本格SUVの中身をドッキングして、あらゆる条件下で安定した走行性能を発揮するようパッケージされています。
三菱自動車がオールラウンドミニバンと称するデリカD:5は、多人数での移動を快適に行うことを第一義とする一般的なミニバンとは、ひと味もふた味も違った性格をもった特別な存在です。
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※価格は支払総額
■悪路走破性が考えられた基本パッケージ
本格的なオフロード走行を視野に入れていることは、基本的なパッケージだけを見ても理解することができます。
室内は、長さ2,980mm、幅1,505mmで、同クラスのミニバンと遜色ありません。
ただし一般的なミニバンが低床フロアを好んで採用しているのに対し、デリカD:5は最低地上高を高めている関係で床面も高い位置にあり、そのぶん室内高が若干低い1,310mmとなっています。
またエクステリアのバンパー形状を工夫することにより、前方の障害物を前輪が乗り越えられる角度であるアプローチ&ディパーチャーアングルなどにも配慮。
悪路走破性をしっかりと確保しています。
駆動方式は、全グレードで電子制御4WDシステムを採用。
エンジンは、低速トルクに優れる2.2Lのコモンレール式DI−Dクリーンディーゼルターボです。
■ビッグマイナーチェンジで行われた基本メカニズムの進化
モデルチェンジと呼んでも差し支えないほどの刷新により、大きく性能をアップさせた現行デリカD:5には、迫力と高級感を高めたエクステリアデザインや、デリカでは初採用の運転支援技術e-Assistなど、いくつかのトピックがありますが、注目はディーゼルターボのみとなったエンジンです。
マイナーチェンジ前にもラインアップされていた4N14型クリーンディーゼルエンジンは、主要機構部品の約5割を改良。
エンジン性能の根幹となるクランクシャフト、ピストン、ピストンピン、コンロッドなどを新設計しすることで、フリクションを大幅に低減。最大トルクと燃費を向上させました。
車両の基本骨格は、旧型でも採用されていたリブボーンフレームを進化させたもの。
フロントは骨格構造を全面的に新設計。
専用部品が組み込まれたほか、骨格の結合形状や溶接点の最適化も実施して、フロントサスペンションまわりの剛性が向上。
リアは、バックドア開口部の一部に構造用接着剤を用いることにより、ボディ強化も図っています。
フロントまわりの進化は、新たな衝突基準に対応するとともに、ステアリングフィールや走行安定性も向上し、全体的にシャキッとした印象になっています。
■優れた4WDシステム
デリカD:5のメカニズムを語るうえで外せないのが、優れた4WDシステムです。
三菱自動車は、1950年代にウィリスジープのノックダウン生産に携わって以来、4WDに関わりが深く、1990年代にはパジェロやランサーエボリューションでその技術を磨いてきました。
デリカD:5には、その長い歴史で培われた電子制御4WD技術が投入されています。
三菱自動車独自のAWC (オールホイールコントロール)思想にもとづいた4WDシステムは、ステアリング操作やエンジントルク、ヨーレートセンサーからの情報をもとに、車両の走行状況を的確に判断し、緻密でレスポンスの高い制御を行うもので、さまざまなシチュエーションに反応し、安定した走行を実現します。
さらに搭載されるドライブモードは、状況に応じて前後の駆動力を最適配分する4WDオート、悪路や雪道での走行時に優れた走破性を発揮する4WDロック、街中での低燃費を実現する2WDの3つを用意。
ドライバーが任意にえらぶことで、走行シーンに応じた最適な性能をストレスなく実現します。
■アクティブなアウトドアファミリーにピッタリなモデル
夏はキャンプ、冬はスキーやスノーボードなど、ちょっとした悪路でもクルマをガンガン使い倒すアクティブなアウトドアファミリーにピッタリのモデルが、デリカD:5です。
これほどまでに本格的なオフロード走行を視野に入れた3列シートミニバンは、他に見当たりません。