クリーンディーゼルを選ぶメリット・デメリット

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クリーンディーゼルを選ぶメリット・デメリット

2020.07.16

かつてディーゼルエンジンは、振動や騒音がひどく、黒い排気ガスを出して走る…そんなイメージでした。


ところが近年のディーゼルエンジンは、そのようなネガティブ要素を払拭。


環境にも優しいエンジンに生まれ変わり、旧式のディーゼルに対してクリーンディーゼルと呼ばれ、日本でも市民権を得ることに成功しています。


この記事ではそんなクリーンディーゼルを選ぶメリットを紹介していきます。



■ディーゼルエンジンはガソリンエンジンとなにが違うの?



クリーンディーゼルを選ぶメリット・デメリット


そもそもディーゼルエンジンはガソリンエンジンと、どのように違うのでしょうか?


基本的に自動車に搭載されたエンジンは内燃機関と呼ばれるもので、内部で燃料を燃やした燃焼ガスをエネルギーに変えて仕事するものです。


ディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いは、ざっくりいえばこの内部で燃料を燃やす方法にあります。


ガソリンエンジンは、エンジンの燃焼室内にスパークプラグを配置し、空気と燃料を混ぜ合わせた混合気にタイミングよく着火=爆発させて、エネルギーを得ています。


対してディーゼルエンジンは、圧縮加熱(空気は圧縮すると温度があがるという特性を利用したもの)した空気に燃料(軽油)を噴射して、自然着火により爆発させます。


そのため、ディーゼルエンジンの圧縮比は、ガソリンエンジンに比べて高く設定されます。


また、ほとんどのディーゼルエンジンは、スパークプラグを持ちません。


熱効率はディーゼルエンジンのほうが高くなり、少ない燃料で、より大きな力を得ることができるいっぽうで、高圧縮比ゆえの振動や騒音、エンジン重量の増加、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)などの発生が問題になります。



■ディーゼルとクリーンディーゼルの違いとは?



クリーンディーゼルを選ぶメリット・デメリット


クリーンディーゼルエンジンは、PMや窒素酸化物の少ない環境に優しいエンジンです。


これを可能にした技術が、コモンレール式と呼ばれる燃料噴射方式です。


コモンレール式をざっくり説明すると、高圧で燃料を送るポンプとレール、燃料噴射装置(インジェクター)、センサーとECUで構成されるシステムで、従来のディーゼルエンジンに比べ、燃料を超高圧で噴射することが可能、かつ噴射量、圧力、噴射時期を細かく制御しています。


これにより燃料を綺麗に細かく燃焼室内に拡散させることが可能となり、燃焼効率の向上と排気ガスのクリーン化(PM低減)を実現するとともに、騒音や振動も低減することができました。


さらに排気ガス浄化装置(NOx後処理装置:尿素SCRなど)によって、NOxも削減しています。


ちなみにマツダのクリーンディーゼルは、燃焼技術の進化によって排気ガス浄化装置を必要としないエンジンになっています。



■地球とお財布に優しいクリーンディーゼル



クリーンディーゼルを選ぶメリット・デメリット


ではここからは、クリーンディーゼルのメリットを紹介していきましょう。


まず挙げられるのは、ディーゼルエンジン自体が持っている、同クラスのガソリンエンジンよりも力強くトルクフルで低燃費であること。


ディーゼルエンジンが使用する燃料である軽油はレギュラーガソリンに比べても、リッターあたり約20円ほどリーズナブルと、ランニングコストを抑えることができます。


それでいて環境に優しいのがクリーンディーゼルの特徴なのです。


また石油から精製する際のCO2排出量は、ガソリンよりも少なく、さらにNOxやPMの排出量も少ないなど、環境に優しいこともクリーンディーゼルの特徴です。



■ガソリンエンジンに敵わないポイント



クリーンディーゼルを選ぶメリット・デメリット


ここまでの内容では、クリーンディーゼルが良いことづくめに思えるかもしれません。


しかし、まだまだガソリンエンジンに比べて劣る部分があります。


そのひとつが、エンジンの騒音や振動です。


さまざまな技術が進化しても、高圧縮比かつ自然発火を利用するディーゼルは、ガソリンエンジンにくらべて騒音や振動がおおきくなってしまいます。


また少なくなったとは言え、ガソリンエンジンに比べてススが発生しやすくなっています。


とくに日本の街中のようなストップアンドゴーが多い走行状況では、ススが溜まりやすくなります。


ススが溜まると燃費や出力など、エンジン性能が低下します。


またススが発生しやすいということは、それだけエンジンオイルも汚れやすく、オイル交換サイクルはつねに意識しなければならないでしょう。


これらを怠ると、エンジンに不調をきたすおそれがあるのです。



■ディーゼルエンジンに乗っているという意識



環境に優しいクリーンディーゼルは自動車業界のトレンドのひとつです。


ただし、前述したような特徴があるため、こまめなオイル交換や定期的な高回転&高負荷走行が必要です。


それが面倒だと感じたり、街乗りがメインなので高回転&高負荷走行しないという方は、クリーンディーゼルよりもハイブリッドをおすすめします。



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