5代目レガシィ アウトバック、4代目からどれぐらい広くなった?
2019.09.14
2019年4月のNY国際オートショーで公開され、すでに米国内では6代目がデビューを果たしたスバル アウトバックですが、日本国内ではまだまだ5代目が現役で販売されており、中古車市場でも人気です。この5代目と、先代にあたる4代目には共通点も多く、中古車購入ではいろいろ迷うことがあるかもしれません。そんな悩めるユーザーに、広さと使い勝手という観点から、2世代を比較してみました。
※2019年8月時点に販売されているモデルについて解説しています。
ボディは大きくなったけど、室内スペースはそれほど変わらない
レガシィ アウトバックは、日本国内ではかつてレガシィ ランカスター(初期はレガシィ グランドワゴン)として販売されていた車種です。初代にあたるBG系は1995年にデビューしました。名前がレガシィ アウトバックに変わるのは3代目からで、4代目のBR系は2009年、現行型となるBS系は2014年に国内デビューを果たしています。
5代目のボディサイズは、全長4,820mm×全幅1,840mm×全高1,605mm、4代目は全長4,775×全幅1,820×全高1,605mm。ホイールベースは、 5代目、4代目ともに2,745mmです、
4代目に対して、5代目のボディは全長25mm、全幅20mm、それぞれ拡大されています。
室内寸法は、5代目が室内長2,030mm、室内幅1,545mm、室内高1,240mm、4代目は室内長2,190mm、室内幅1,545mm、室内高1,230mmとなっており、数値的には4代目が勝っていますが、これはダッシュボード形状によるもので、実質的には数値ほどの違いはありません。
ただし5代目では、Aピラーの付け根を前出ししてキャビン空間を拡大、またドアミラーのショルダーマウント化やフロントパーテーションガラスの採用などにより、室内の開放感を向上させるとともに前方視認性を高めています。
またドア構造の合理化、サッシュの薄肉化、ルーフ部骨格の見直し、前席の左右シート間距離を広げるなどした結果、乗員の肩、ひじ、腰まわりの空間、後席の足元スペースを拡大しています。
このように、5代目はいくつかの工夫で、快適な室内空間づくりにつなげています。
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収納スペースと荷室の広さの違い
5名乗車時のラゲッジスペースは、5代目が荷室フロア長1,062mm、荷室フロア幅1,080mm、荷室高824mm、4代目が荷室フロア長1,070mm、荷室フロア幅1,090mm、荷室高815mmで、数値的な違いはそれほどありません。
ただし、おもに荷室の形状を見直すことで、荷室容量は4代目の520Lに対し、5代目は559Lにアップ。さらに、スペアタイヤの装備をなくしパンク修理キットとしたことで、47Lの大容量サブトランクも確保されています。
またリヤゲート開口部に掛けることができるフロアボードに、耐荷重を20kgから50kg へと増やしたフックにより、使い勝手を高めるなど、実用性も高めています。
洗車用品や汚れものなどを収納するのに便利なサブトランクにより、5代目の使い勝手は向上することになりました。
5代目になって追加された荷室の使い勝手を高める装備
5代目では荷室容量を拡大し、積載時の使い勝手も向上するとともに、リヤゲートを電動で開閉可能にするなど、幅広いシーンでの優れた利便性を実現しています。
スイッチひとつで開閉可能なパワーリヤゲートは、体重の軽い女性などでもラクに開閉できる機能です。任意のリヤゲート開度設定メモリー機能や、反転機能を採用するなど、安心して使用できます。このリヤゲートの開閉ハンドルは、物が掛けられるグリップとしても使用できる設計で、耐荷重は約3.0kgと、トランクを使用する際、ちょっとした荷物を掛けておくのに重宝します。
またトランクスルー構造を採用し、リヤシートバックを倒すだけで、トランクから後席エリアまでをワンフロアの広いスペースとして使えることも5代目のアドバンテージです。
スペックを比べると、5代目と4代目にはそれほど大きな差はないのですが、実車に乗り込むと前後席限らず、スペックよりも大きく広くなったように感じられるでしょう。そのもっとも大きな要因は、パッケージングです。さらにラゲッジスペースに関しては、容量も使い勝手も向上しているなど、5代目は見た目以上に利便性が高まっています。
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