ガソリン車でも16.0KM/Lの低燃費、エスクァイアの走行性能を紹介

ヴォクシー、ノアと共通のシャーシを使いながら、ワンランク上の質を求めたミニバンとして、2014年に発売されたエスクァイア。上質さと高級感をコンセプトとし、新たな客層をしっかりつかんでいるエスクァイアの走行性能について、解説します。

※2019年8月時点の現行モデルについて解説します。

低燃費で低排出ガス

エスクァイアに搭載されるパワーユニットは、2.0Lの直列4気筒ガソリンエンジンと、ハイブリッドの2種類です。

ガソリンエンジンのスペックは、最高出力112kW(152ps)/6100rpm、最大トルク193Nm(19.7kgm)/3800rpm。1.8Lエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドは、システム最高出力100kW(136PS)をそれぞれ発生します。

JC08モード燃費は、ガソリンエンジン車が16.0km/L、ハイブリッド車は23.8㎞/L。

ボディが大きく重いミニバンは、燃費が犠牲になりがちでしたが、ファミリーカーという性格上、いまでは燃費も愛車を選ぶ際の重要な要素のひとつになっています。

ですから、各メーカーでは、さまざまな手法で燃費向上を図っています。

ガソリンエンジン車では、吸気バルブのリフト量を変化させるバルブマチックに、吸排気のバルブタイミングを制御するDual VVT-iを採用したエンジンに、ワイドな変速比を実現したSuper CVT-i、さらにスイッチで切り替えができるエコドライブモードを装備して、燃費、静粛性、発進加速を向上しました。

いっぽうハイブリッド車は、アトキンソンサイクル、クールドEGR、電動ウォーターポンプなどの採用により低燃費を実現した1.8Lエンジンに、コンパクトで高性能なニッケル水素バッテリー、電流を最適に制御する昇圧コンバーター付パワーコントロールユニット、ハイブリッドトランスアクスルなどにより、低燃費を実現しています。

このハイブリッド車には、パワーユニット出力のモード切り替えスイッチを装備。モーターのみで走行するEV、つねに効率の良い走行を選択するエコ、パワフルな走行が楽しめるパワーの3つのモードからドライバーが任意で選択できるようになっています。

・エスクァイア ガソリンエンジン車 FF

全長：4,695mm

全幅：1,695mm

全高：1,825mm

ホイールベース：2,850mm

車両重量：1,570kg

アイドリングストップ機能搭載

エスクァイアは現代の車の必須装備とも言えるアイドリングストップを標準装備。再始動時のもたつきが気になる人もいるかもしれませんが、エスクァイアではそのような心配は不要です。信号待ちや一時停止など、ガソリンが節約できる場所ではすぐさまエンジンが停止、再始動時はブレーキペダルから足を離すだけで素早くエンジンがかかります。

また、アイドリングストップの弊害としてエアコンの冷房が効かなくなる車も中にはありますが、エスクァイアは空調内に「蓄冷エバポレーター」を装備しています。夏場アイドリングストップをした途端に送風口から生ぬるい風が出てくるという事がないので、エンジンが止まっていることを意識することなくエコ運転をできます。

もちろん、エンジン停止中でもナビやオーディオなどの使用も可能です。

より低燃費な走りを実現するエコモードも

エスクァイアが低燃費を実現している理由は空力特性やアイドリングストップ機能だけではありません。走行モードのひとつとして「エコドライブモードスイッチ」を装備しています。

スイッチを押すだけで、アクセルの踏み込みに対する駆動力が穏やかなります。車側が燃費重視のセッティングに自動で制御してくれるので誰でも簡単にエコドライブが可能になります。愛車の最高燃費に挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。

スイッチをもう一度押せば「通常走行モード」に戻るので、気軽にエコモードを体感できます。

上質感と高級感を併せ持った内外装のデザインも素敵なエスクァイアですが、見た目だけでなく購入後もオーナーに満足してもらえる走行性能や機能を装備しているのも見逃せないポイントです。

今回は走行性能をメインにご紹介しましたが、エスクァイアは乗る人が楽しく快適に過ごせる要素が非常に充実しています。気品さと上質な走りが際立つミニバンをお探しの方は、エスクァイアを候補に入れてみてはいかがでしょうか？