三菱 エクリプスクロスのスペックは？

2018年3月よりついに日本でも三菱 エクリプスクロスが販売開始となりました。エクリプスクロスは、全世界80カ国で販売予定の世界戦略車であり、日本導入前にすでに欧州、オーストラリア、ニュージーランド、ASEAN地域、北米での販売されていました。同社のRVRと同じコンパクトSUVですが、ステーションワゴンの様にルーフエンドをほぼ垂直に切り落としたRVRに比べ、なだらなかな傾斜を持つリアゲートのクーペSUVとして位置づけられます。

この記事では三菱 エクリプスクロスのスペックをご紹介します。

エクリプスクロスの主要スペック

エクリプスクロスは、世界戦略車のコンパクトSUVのため、車幅が広くなっています。

車両寸法・車両重量・乗車定員

全長/全幅/全高（mm）：4,405/1,805/1,685 ホイールベース（mm）：2,670 地上最低高（mm）：175 車両重量（kg）：1,460~1,550 乗車定員（名）：5

エンジンのスペック

種類：直列4気筒DOHC直噴MIVECインタークーラー付ターボ 総排気量：1.5L 最高出力：110kW(150ps)/5,500rpm 最大トルク：240N･m(24.5kgf･m)/2,000~3,500rpm 使用燃料：無鉛レギュラーガソリン JC08モード燃費：15.0km/L(2WD)、14.0km/L(4WD)

注目すべきは、最大トルクが2,000rpmから発生していることで、三菱自動車では同社製2.4L自然吸気エンジンよりも低い低回転域から高いトルクを発生するとしています。また1,500rpm程度で最大トルクの80%ほど(およそ200N･m)を発生するため、低・中速の加速に心配はいらないでしょう。

エクリプスクロスの安全性能

エクリプスクロスには対車両・対歩行者用自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライトが搭載されており、経済産業省が設けた「サポカーSワイド」に認定されています。その他にも、エクリプスクロスには以下の安全装備が搭載されてます。

全車標準装備

衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)

レーザーレーダーとカメラで車両前方をモニタリング。衝突の危険性がある場合には、警報音を発しブレーキの反応速度を高める機能です。衝突の危険性が高い場合には、警報音に加え、ブレーキを強めに設定しつつ運転者にブレーキングを促します。衝突の危険性が極めて高いときには、警報に加えて、システムが自動緊急ブレーキを作動させます。ちなみに”G”と”G Plus Package”はアクティブ・クルーズ・コントロール（ACC）を標準搭載しているため、レーザーレーダーとカメラに、電波式レーダーが加わります。

誤発進抑制機能（前進&後退時）(UMS)

前後バンパーに超音波センサーを装備し、進行方向の障害物を検知。もし障害物を検知した状態で急激なアクセル操作を行った場合には、警報を発しエンジン出力を抑制します。時速0~10kmで作動します。

車線逸脱警報システム（LDW）

FCMでも使用されるフロントガラス上部に設置されたカメラで、車線位置を監視します。これにより自車が車線から逸脱しそうになった場合には、警報を発し運転者に注意喚起を行います。

オートマチックハイビーム（AHB）

周囲の明るさや対向車を検知し、自動的にハイビームとロービームを切り替えます。遠方の前方視界確保と手動でのライト切り替えの煩わしさ低減に役立ちます。

G Plus Package、Gに標準装備

レーダークルーズコントロールシステム［ACC］

先行車の加速、減速、停止を電波式レーダーで認識し、自動追従する機能です。先行車追従機能は約30km/h未満でも作動し、先行車がいなくなった場合は設定された速度まで加速します。

G Plus Packageに標準装備、Gにメーカーオプション

後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)［BSW/LCA］

後部の電波式レーダーが斜め後方と隣のレーン後方からの車両の接近を検知し、ドアミラーインジケーターの点滅で注意を促します。その状態で車線変更を行おうとすると、ブザー音が鳴り、より強く警告します。

後退時車両検知警報システム［RCTA］

駐車場からバックで出庫する際、後部の電波式レーダーを用いて、斜め後方から接近する車両を検知。接近する車両を検知すると、ドアミラーインジケーター点滅とブザー音、メーター内の警告メッセージ表示で警告します。

エクリプスクロスの新車価格

エクリプスクロスのグレードは、M、G、G Plus Packageの3種類。標準グレードがM（2WD：253万2,600円/4WD：274万8,600円）、上級グレードが”G”（270万6,480円/292万2,480円）、Gに先進予防安全装備やナビゲーションを加えたグレードが”G Plus Package”（287万9,280円/309万5,280円）となります。

全車ともトランスミッションはINVECS-III 8速スポーツモードCVT、駆動方式は2WDと4WDが用意されます。

三菱自動車独自のダイナミックシールドデザインを採用し、クーペフォルムと相まり精悍さを感じさせるエクリプスクロスは、日本の道路環境でも使いやすい充分な装備を備えています。