【100万円以下で狙えるミドルサイズSUV】初代CX-5 VS デュアリス
2022.06.24
中古車本体価格100万円以下で、使い勝手の良さそうなSUVを探してみると、意外に車種が多すぎて悩んでいる、という方も少なくないでしょう。
いずれもSUVがブームになる少し前に発売されたため、印象が薄いモデルも多く、中古車サイトで検索すると、意外なモデルがヒットすることがあります。
ここでは、そんななかからヨーロッパ的なデザインが目を引く、マツダ初代CX-5(XD)と日産 デュアリス(20G)を比較してみましょう。
■【エクステリア比較】魂動(こどう)デザイン初採用のCX-5 vs 流麗で力強いデュアリス
マツダ CX-5は、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」を初めて全面的に取り入れたモデルとして、2012年に発売されました。
フロントには現在まで続くシグネチャーウイングを採用。
サイドは、プロミネントフェンダーの強いねじりとボディの抑揚が、ネコ科の大型動物を想起させます。
ボディサイズは、2017年にデビューした現行CX-5とほぼ同じ、全長4,540mm×全幅1,840mm×全高1,705mm。
エンジンは、クリーンディーゼルターボのSKYACTIV-D 2.2と高効率直噴ガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0の2種類が用意されました。
対する日産 デュアリスは、ヨーロッパ市場をメインに開発されたSUVで、2007年にデビューしました。
エクステリアは、SUV的な力強さを備えながら、後部に向かって絞り込まれていくサイドウィンドウやリアエンドに向かって傾斜するルーフライン、ボディの下まわりを取り囲むブラックの樹脂パーツや大径のタイヤ&ホイールなど、軽快な印象もあわせ持っています。
デュアリスのボディサイズは、全長4,315mm×全幅1,780mm×全高1,615mmで、CX-5にくらべるとひと回りコンパクトになっています。
搭載エンジンは、海外では1.6Lガソリンや1.5Lもしくは2.0Lのディーゼルも用意されたデュアリスですが、日本国内は2.0L直列4気筒のMR20DE型のみでした。
それぞれの新車価格は、CX-5が205万円〜319万円(2012年発売時)、デュアリスが209万7900円〜275万1000円(2010年MC時)と価格帯が近しく、CX-5のデビュー当時は隠れたライバルでした。
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※価格は支払総額
■【インテリア比較】ドライバーを中心とした室内空間のCX-5 vs 左右対称デザインのデュアリス
CX-5のインテリア(内装)は、ソフトパッドや金属調のアクセントパーツなどにより、上質なイメージの空間作りが行われています。
コクピットデザインは、ドライバーを主体に左右に広がるような造形になっており、メーターと埋め込み型のナビ画面が同じ高さにある一体感が特徴です。
2列目シートは4:2:4の分割可倒式で、格納時は座面が沈み込む仕掛けの付いたカラクリフォールド。
これにより、荷室容量は通常500Lですが、2列目を格納すると1,620Lまで拡大します。
デュアリスのコクピットは、高めの位置に配されたセンターコンソールやエアコン吹き出し口、ダッシュボード上に配置されたナビ画面などにより、ドライバーを包み込むようなデザインになっています。
インテリアには、ソフトパッドや金属調パーツにより上質感を演出。
同時に大きな面積をもつフロントガラスにより、開放感のある広い視界を確保しました。
荷室容量の数値は不明ですが、リアサスペンション形式にコンパクトなマルチリンクを採用したことにより、特Aサイズ(760mm×560mm×260mm)のスーツケースを2個積載することが可能となっています。
ちなみに、リアシートは6:4分割式です。
■【パワーユニット比較】パワフルなディーゼルエンジンのCX-5 vs スムーズな走りのデュアリス
CX-5は、クリーンディーゼルターボのSKYACTIV-D 2.2とガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0という2つのエンジンが用意されました。
SKYACTIV-D 2.2は、2,000rpmという低回転域から420Nm(42.8kgm)という大トルクを発生する力強い走りが特徴です。
日常使いの場面から家族で出かけるシーンまで力不足を感じることはないでしょう。
10・15モード燃費は20.8km/Lで、使用燃料も軽油と、高い経済性も魅力ですね。
デュアリスのエンジンは、最高出力101kW(137PS)/5,200rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/4,400rpmを発生する2.0L直列4気筒ガソリンエンジンのみです。
2,000rpm前後から4,400rpmまでフラットなトルクカーブを描くエンジンに、無段階変速機(CVT)を組み合わせてスムーズな走行を実現しています。
燃費は10・15モードで14.2km/Lと、当時としてはクラストップレベルの燃費性能でした。
■【安全性能比較】軽量高剛性ボディのCX-5 vs 前後ブレーキ配分システムを備えるデュアリス
安全装備に関しては、デビュー年次が古いため、いずれも現代のような先進安全装備はありません。
CX-5は、軽量高剛性ボディのSKYACTIVボディに、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC:横滑り防止機構)&トラクションコントロールシステム(TCS)、カーテン&フロントサイドエアバッグなどを標準装備。
メーカーオプションとして、衝突被害軽減ブレーキシステムの「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)」を設定していました。
対するデュアリスは、リヤボディまわりの剛性を強化した高剛性の安全ボディ(ゾーンボディ)を採用。
ブレーキのバランスを調整するEBDや横滑り防止装置のVDCが装備されたほか、前席にはカーテンエアバックとSRSサイドエアバックも標準装備されました。
マツダ CX-5と日産 デュアリスは、ひと世代前のクロスオーバーSUVですが、ヨーロッパ生まれを感じさせる洗練されたスタイリングは、現行のSUVに混じっても色あせて見えません。
ボディサイズに差があり、エンジンもCX-5のみクリーンディーゼルが選べるなど、ユーザーの使い方や好みによって、どちらをピックアップするか変わってきそうです。
とはいえ、いずれもメーカーが真面目に作った結果、現在でも安心して乗れる性能を持っていますので、気になる方は近くの販売店で実車を比べてみてください。
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