日産 デュアリスのインテリア・荷室を解説
2022.06.21
日産 デュアリスは、2007年5月から2014年3月まで販売されていたクロスオーバーSUVです。
新型が登場することなくひと世代で国内販売が終了してしまったデュアリスですが、現在のミドルクラスSUVよりもひと回りちいさなボディは、日本国内ではなにかと使い勝手に優れることから、販売終了から10年が経過した現在でも中古市場では人気の1台となっています。
そんなデュアリスのインテリアと荷室について解説します。
■ハッチバックとSUVを掛け合わせたクロスオーバー「デュアリス」とは?
日産 デュアリスとは、2007年5月から販売が開始されたミドルサイズのクロスオーバーSUVです。
「スマート&コンパクトクルーザー」をコンセプトに、ヨーロッパ市場をメインターゲットとして開発されました。
いまでは一般的になったハッチバックとSUVを掛け合わせたデュアリスは、コンパクトな上半身と、SUVらしいダイナミックさと安心感をもつ下半身を融合させた個性的なスタイリングと、取り回しがよく軽快なヨーロッパ仕込みのドライブフィールが特徴でした。
2009年9月には、グリルデザインの変更やメッキパーツの追加、インテリアの装備を充実させる一部改良を実施。
2010年8月のマイナーチェンジでは、内外装のブラッシュアップとエンジンやCVTの制御の見直しによって燃費(2WD)を向上させています。
2011年には、世界販売台数100万台(キャシュカイを含む)を達成するなど、大成功を収めたデュアリスですが日本国内での販売は振るわず、2014年3月にラインアップから姿を消しました。
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※価格は支払総額
■適切なドライビングポジションがとれるデュアリスの運転席まわり
インテリア(内装)は、欧州のコンパクトカーに通じるブラック基調のシンプルなデザインです。
ドライバーは、高めの位置に配されたセンターコンソールやダッシュボードからメーターバイザー、ドアトリムまで続く連続性のあるデザインと、シートリフターを備えたドライバーズシートに、チルト&テレスコピックステアリングを標準装備するなど、運転に集中できる環境が整えられています。
インテリアの細部には、アルミ調パネルを採用したコンビメーター、丸形のベンチレーション、メタリック調フィニッシャーを採用したシフトノブ、スポーツカーを連想させるアームレスト付センターコンソールボックス、メタリック調フィニッシャーのドアグリップ、インパネやドアトリムのソフトパッドなどによって、上質感とスポーティ感が演出されています。
2010年8月のマイナーチェンジでは、メーターパネル中央に3.6インチの「車両情報ディスプレイ」を装備。
ディスプレイには、燃費や航続可能距離などのドライブコンピューター、エンジンオイルやタイヤの交換時期などのメンテナンス、ウォーニングインフォメーションなどが表示されます。
■使い勝手にも優れるデュアリスの後席の居住性
後席は3名分のシートベルトが装備されますが、シートの座面・背もたれの形状から、2名で使うのがベストです。
中央の背もたれ部分は、ドリンクホルダーを備えたアームレストになっています。
後席の膝まわりは、必要にして十分な広さがあるため窮屈な感じもありません。
後席は6:4の分割可倒式なので、大きな荷物や長尺物もラクに載せることができます。
■開口部が大きく十分な容量があり使い勝手が良い荷室
荷室は、旅行用のスーツケースやゴルフバッグを収納するのに十分なスペースがあります。
荷室は、5人乗車時で9インチ相当のゴルフバッグ2個、特Aサイズ(760mm×560mm×260mm)のスーツケース2個を積載することが可能です。
リヤシートの背もたれを倒せば、ラゲッジフロアとほぼフラットにすることが可能です。
荷物の固定に便利なラゲッジフックも装備されています。
またバックドアの開口部は、幅や高さが大きくとられているため、両手で荷物を抱えていても、ラクに積み降ろしすることができます。
■特別仕様車「アーバンブラックレザーII」
デュアリスには、「20G/20G FOURアーバンフレア」「クロスライダー」「アーバンブラウンレザー」と「アーバンブラックレザー」「アーバンブラックレザーII」とういう限定車が存在します。
それぞれの限定モデルは、オーテックが手掛けた「クロスライダー」を除き、インテリアの意匠に手を加えたモデルです。
なかでも特別仕様車「アーバンブラックレザーII」は、2010年1月発売の「アーバンブラックレザー」の第2弾として、2011年6月に発売されたもの。
20Gをベースに、欧州モデルのキャシュカイに設定されているブラック本革シートや本革調ドアアームレスト&運転席ランバーサポートに、運転席と助手席のシートヒーター、助手席シートアンダートレイを装備。
エクステリアは、18インチタイヤとブラック塗装の専用アルミホイールが標準装備された上級仕様でした。
■ライバル比較:マツダ 初代CX-5
デュアリスのライバル車は、同価格帯で新車が販売され、中古車も100万円前後のプライスタグが多いマツダの初代CX-5をピックアップしました。
2012年2月にデビューした初代CX-5は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーのすべてにSKYACTIV(スカイアクティブ)技術を全面採用した初めてのモデルです。
「魂動(こどう)」デザインによる生命力と躍動感あるエクステリアと、落ち着きのある上質なインテリアで、CX-5をクロスオーバーSUVの人気モデルに押上げました。
さらに4:2:4分割可倒式リヤシートやリモコンレバー&座面沈み込み機構を持つカラクリフォールドなどにより、使い勝手が優れているのもCX-5の魅力です。
デュアリスと同様に上質なインテリアや使い勝手がよい荷室を備えていますので、実車でインテリアの質感や荷室の使い勝手を確認して、自身のクルマの使い方に合っているモデルを選ぶとよいでしょう。
日産 デュアリスは、シンプルながらもドライバーをはじめとした乗員の居心地の良さが優先されたインテリアと、十分な積載能力を両立したクロスオーバーSUVです。
欧州のコンパクトカー的な飾り気のないインテリアデザインが好きな方には、とくにおすすめしたい1台です。
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