7人乗りSUV対決!三菱 新型アウトランダーPHEV VS マツダ CX-8
2022.01.30
2021年10月に9年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型アウトランダーPHEV。
新型はモーターの出力の向上でSUVとは思えないほど軽快なハンドリングを手に入れ、2021-2022の日本カー・オブ・ザ・イヤーでテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことでも話題となりました。
今回は話題の新型アウトランダーPHEVと同じく3列シートSUVの代表的なモデル、マツダ CX-8の特長を比較してみたいと思います。
■力強く安定感のあるアウトランダーと上質でエレガントなCX-8のエクステリア
アウトランダーPHEVのボディサイズは全長4,710mm×全幅1,860mm×全高1,745mm、ホイールベースは2,705mm、最低地上高は200mmです(G、Pグレード)。
新型のエクステリア(外装)デザインは、三菱のフロントデザインコンセプト、ダイナミックシールドの力強く安心感のある表情と、塊から削り出したようなシャープに彫り込まれたキャラクターラインが印象的です。
クリーンでパワフルなプラグインハイブリッドの走りと先進性、SUVならではの安定感を感じさせる印象深いデザインです。
CX-8のボディサイズは全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mm、ホイールベースは2,930mm、最低地上高は200mmです。
アウトランダーと全幅はほとんど変わらないものの、全長が20cmほど長くなりますので堂々とした大きさに感じられます。
CX-8はマツダのデザインコンセプト「魂動(こどう)」に基づく躍動的で生命感あふれる造形。
アウトランダーPHEVとは異なり、エッジの効いたサイドのプレスラインはなく、ゆったりとした曲線で構成されています。
薄型のLEDヘッドライトと深く彫り込まれたグリル周りの造形が引き締まった表情を作り出し、存在感と上質な雰囲気が特長です。
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※価格は支払総額
■明るく開放感のあるアウトランダーと使いやすく機能的なCX-8のインテリア
アウトランダーPHEVのインテリア(内装)ですが、ダッシュボードパネルは水平基調で広々とした開放感を感じさせるデザインです。
メーターパネルは12.3インチのフル液晶ドライバーディスプレイで、運転に必要な情報をくっきりと見やすく表示させます。
室内の寸法は室内長2,450mm、室内幅1,520mm、室内高1,240mm(7人乗り仕様)です。
3列目シートは床下に収納でき、5人乗り乗車の際でも9.5インチのゴルフバッグなら4個、スーツケースは3個収納可能です。
2列目シートは40:20:40の分割可倒式で、長尺物を搭載するときにも左右に2名が乗車できるので便利です。
CX-8のインテリアはアウトドア同様ダッシュボードパネルが水平基調となりますが、空調ルーバーやスイッチパネル、ステアリング、ドアトリムの加飾などに高級感があり、丹念に作り込んでいるという印象があります。
機能的なスイッチの配置が使いやすく、心地よいと感じる空間に仕上げられています。
室内の寸法は室内長2,690mm、室内幅1,540mm、室内高1,250mmです。
セカンドシートは3タイプが用意されています。
一つは6人乗りのキャプテンシート&セカンドシートアームレスト付きコンソールタイプ。
こちらはウォークイン機能のワンタッチ操作と電動スライド&リクライニング機構、ベンチレーション機能を備えたシートで、後席に座る方が快適に移動できる機能が特長です。
もう一つはセンターウォークスルーのキャプテンシート。
こちらも6人乗りですが、3列目に移動しやすいウォークスルータイプです。
お子様を乗せる機会の多い方におすすめです。
さらに7人乗りとなる6:4分割可動式のベンチシート。
こちらは乗車人数が増えるだけではなく、2列目と3列目シートを倒せばフラットで広いスペースが確保できるのが特長です。
■モーターパワーの力強い走りが楽しめるアウトランダーとクリーンディーゼルが好評のCX-8
アウトランダーPHEVは、モデルチェンジによりモーターのパワーとバッテリーの容量をアップ。
日常使いでの利便性や走行性能を向上させています。
搭載される2.4L 直4ガソリンエンジンの最高出力は98kW(133PS)/5,000rpm、最大トルクは195Nm(19.9kgm)/4,300rpm、モーターの最高出力は前85kW(116PS)、後100kW(136PS)、最大トルクは前255Nm(26.0kgm)、後195Nm(19.9kgm)です。
バッテリーの総電力量は20kWh、駆動方式は4WDです。
EVのみの走行換算距離は83km(WLTCモード、P・Gグレード)で、街乗りだけならほとんどの場合EV走行だけで走り切ることができるでしょう。
ハイブリッドでのWLTCモード燃費は16.2km/Lで、2tを超す車重を考えると、なかなか良い数字です。
またアウトランダーPHEVには、三菱の車両運動総合制御システムS-AWCを搭載しています。
これは走行状況に応じて四輪の駆動力・制動力を最適に制御することで優れた操縦性と高い走行安定性を実現するシステムで、あらゆる路面状況での高いハンドリング性能、安定性を実現させています。
CX-8は好評のクリーンディーゼルエンジンが人気です。
搭載されるのは2.2L 直4ディーゼルターボで、最高出力は147kW(200PS)/4,000rpm、最大トルクは450Nm(45.9kgm)/2,000rpm。
ディーゼルならではの粘り強いトルクは多人数乗車時にも威力を発揮します。
こちらのWLTCモード燃費は4WDで15.4km/Lです(XDエクスクルーシブモード・4WD)。
燃料は軽油ですので経済的ですね。
CX-8の4WDシステムは、ドライバーのステアリング操作に応じて後輪トルクをリニアに制御するi-ACTIV AWDが採用されています。
オフロードでの安定した走りだけでなく、オンロードでのスムースなハンドリングにも貢献するシステムです。
■どちらも先進安全支援システムが充実
アウトランダーPHEVには先進の安全運転支援システム、e-Assist(イーアシスト)が搭載されています。
こちらには衝突被害軽減ブレーキシステム、踏み間違い衝突防止アシスト、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)、ふらつき警報、標識認識システム、レーダークルーズコントロールシステム等様々なサポートを行います。
CX-8には先進安全運転支援システム、i-ACTIVSENSE(アイアクティブセンス)が搭載されます。
こちらは衝突被害軽減ブレーキシステム、危険回避ステアリングアシスト、AT誤発進抑制制御(前進時/後退時)、マツダレーダークルーズコントロールなどが含まれています。
安全性能に関してはどちらも最新のシステムが搭載され、同等の性能があると言っても良いでしょう。
3列シートのSUV2台を比較してみました。
最近ではワンボックスタイプではなくSUVの多人数乗車モデルをファミリーカーとして選ぶ方も増えているようです。
新型アウトランダーPHEVの登場で、このカテゴリーがさらに人気になりそうですね。