トヨタ FJクルーザーのグレードごとの違いは?
2021.09.15
2010年から2018年まで製造されていたトヨタ FJクルーザー。
丸目のヘッドライトや原色を使ったボディカラーなど本格クロカンでありながらかわいらしさや親しみやすさを感じられるクルマでした。
生産終了した現在も中古で人気の高いSUVのひとつです。
今回はトヨタ FJクルーザーのグレードごとの違いについて解説していきます。
■トヨタ FJクルーザーとは?
2006年3月に北米で誕生したトヨタ FJクルーザーは逆輸入車が日本で人気となり、2010年11月に日本での販売が開始されました。
ボディサイズは全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mmです。
4.0L V6エンジンを搭載し、5速ATが組み合わされます。
大排気量のエンジンながら、レギュラーガソリン仕様でした。
観音開きのリアドア
丸目のヘッドライト、3本あるフロントワイパー、そして観音開きのリアドアなど、特徴的なエクステリア(外装)で人気を集めたクルマです。
2011年11月、仕様追加で専用アルミホイールやドアミラー、バンパーなどをブラックで統一したブラックカラーパッケージと、レッドの専用ボディカラーを設定したレッドカラーパッケージを追加します。
2012年7月、一部改良が行われ、ボディカラーの入れ替えと、オフロードパッケージにクロールコントロールが標準装備されました。
2013年7月、一部改良が行われ、ボディカラーの入れ替えと、オフロードパッケージを除く全車にパフォーマンスダンパーがオプション設定されます。
2014年7月にも一部改良が行われ、ボディカラーの入れ替えと、アナログメーターのデザイン変更が行われました。
2017年9月、特別仕様車ファイナルエディションを発表します。
特別ボディカラーのベージュや20インチアルミホイールを装備するなど、充実した特別装備で最後を飾りました。
2018年1月、惜しまれつつも販売が終了します。
それでは、日本最終モデルである2017年1月モデルと特別仕様車ファイナルエディションについて解説します。
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※価格は支払総額
■標準グレードの標準装備は?
標準グレードのタイヤホイールは265/70R17タイヤにスチールホイールが装備されます。
車両後部には車両装着と同じタイヤがスペアとして背負われ、シルバー塗装のホイールカバーが装着されています。
ショックアブソーバーはガスショックツインチューブを採用。
オフロード走行に役立つバックソナーを標準装備です。
ヘッドランプはマルチリフレクターハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベリング機能付)を、リアには左右にリアフォグランプを備えます。
ラジエーターグリル、フロント&リアバンパー、大型アウトサイドドアハンドルにはシルバー塗装が施され、バックドアガラスハッチを装備します。
ステアリングやシフトノブはウレタン素材を使用し、シートには撥水・防水ファブリックシート表皮を採用しました。
標準仕様はオーディオレスの8スピーカー装着、全車マニュアルエアコンとなります。
■標準グレードよりも装備が高められたカラーパッケージ
カラーパッケージには、運転支援装置としてクルーズコントロールが装備されます。
ステアリングは本革巻となり、シフトノブやトランスファーノブにはメタルカラー加飾が施されました。
インテリア(外装)オーナメントには、ドアトリムが装備されます。
標準グレードよりも少し上質なFJクルーザーがカラーパッケージです。
■ブラック塗装が施されたブラックカラーパッケージ
タイヤホイールには265/70R17タイヤに専用ブラック塗装のアルミホイールを装着します。
ボディ背面のホイールカバーもブラックに統一され、ドアミラー、ラジエーターグリル、バンパー、アウトサイドドアハンドルもブラックです。
運転支援装置としてクルーズコントロールが装着され、ステアリングは本革巻、シフトノブとトランスファーノブにはメタルカラー加飾が施されます。
■オフロード専用の装備を充実させたオフロードパッケージ
ショックアブソーバーにビルシュタイン製モノチューブを採用するのがオフロードパッケージです。
オフロード走行で役立つ、クロールコントロール、アクティブトラクションコントロール、リヤデフロックも標準装備されます。
ステアリングやシフトはウレタン製。
標準グレードにオフロード専用の装備を充実させた仕様となっています。
■特別仕様車ファイナル エディションの標準装備
エクステリアカラーやシート中央、センタークラスター両脇のガーニッシュに専用色のベージュを採用し、245/60R20タイヤに専用アルミホイールを装着します。
サイドステップが標準装備され、インテリアにはブラックが多く使われました。
ブラックカラーパッケージをベースに、特別な色や装備を纏い、最終型としてFJクルーザーの良さを前面に出した一台となっています。
トヨタ FJクルーザーの歴史や各グレードの詳細装備を解説してきました。
元々、北米で販売されていたクルマということもあり、日本車離れしたデザインや装備など、魅力が多い一台です。
また、数少ないラダーフレーム採用車なので、特に本格クロカンが好きな方には、ぜひ乗っていただきたいクルマです。
FJクルーザーの無骨さや個性的なデザインは、ランドクルーザーシリーズや、他の輸入車とはまた違った独特な感覚を味わうことができるでしょう。