『ノアのおすすめは、ガソリンのSIグレード』
2020.12.28
トヨタのミドルクラスミニバンといえば、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟です。
ファミリー志向でバランスの取れたノア、若々しく迫力のあるスタイリングが自慢のヴォクシー、上質でラグジュアリーな雰囲気のエスクァイア、3台をあわせた2019年の年間販売台数は約18万台!
これは普通乗用車販売で1位のプリウスや、ライバルのセレナ、ステップワゴンを遥かにうわまわる数字で、実質、日本で一番人気のクルマと言えます。
その販売の中心となっているノアの特徴をグレードごとに解説していきましょう。
■現行型は、2014年にデビュー
現行型ノアは、2014年に登場しました。
ワイド感を強調したフロントマスクに、ミニバンのパッケージングを活かしたスクエアなスタイリングは、外観からも“使いやすさ”や“乗りやすさ”をイメージさせるものとなっています。
グレード体系はベーシックな「X」、乗員にとって快適な装備を充実させた「G」、スポーティな内外装を中心にスタイリッシュに仕上げた「Si」という構成で、GとSiは単なるグレードの上下ではなく、それぞれに異なる個性が与えられていることが特徴です。
またSiグレードはエアロパーツが装着されることにより、唯一3ナンバー登録となることも特徴です。
エンジンラインアップは、2.0L 直4ガソリンと1.8L 直4ガソリン+モーターのハイブリッドの2種類が用意され、ガソリン車は2WDと4WD、7人乗りと8人乗り。
ハイブリッド車は7人乗りで2WDのみの設定となっています。
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※価格は支払総額
■グレードの詳細を知ると欲しいモデルが見えてくる
まず「X」は、ノアのエントリーグレードという位置づけです。
基本的な機能や装備は、上位グレードと比べてもそれほどおおきな違いはなく、先進安全運転支援機能「Toyota Safety Sense」はもちろん、左右独立温度コントロール付フロントオートエアコンやBi-Beam LEDヘッドランプなど、欲しい機能はひと通り搭載されているといった印象です。
特徴としては、ホイールがスチール+樹脂キャップになること、マルチインフォメーションディスプレイが3.5インチのモノクロになること(他グレードは4.2インチカラー)や、ステアリングやシフトノブが本革巻きではないこと、スマートエントリーシステムがオプションになることなどが挙げられます。
新車価格は、ガソリンが255万6400円〜279万6200円、ハイブリッドは305万9100円です。
「G」は、スタイリングよりも乗員の快適性に重きを置いたグレードです。
まずフロントドアのガラスが、UVカットグリーンガラスからスーパーUVカット・IRカット機能+撥水機能付きに変更されるとともに、ハイブリッドはフロントウインドウに高遮音性ガラスが奢られます。
またインテリアは、Siではハイブリッド車のみだった快適温熱シートが全車に装備されるほか、合成皮革巻きドアトリムオーナメント(他グレードはファブリック巻き)、メッキ仕様インサイドドアハンドル、ハイグレード仕様シート表皮、さらにハイブリッドのみですが、リアオートエアコンが標準装備と、室内の快適性を格段にアップさせています。
アルミホイールは15インチ。
新車価格は、ガソリンが282万4800円〜303万3800円、ハイブリッドは321万8600円です。
「Si」グレードは、スタイリッシュな外観と充実した装備が特徴のドレスアップグレードです。
装備の充実度は最上級グレードのGとほとんど変わらず、実質的には“Siを選ぶか、Gを選ぶか”という選択肢になると思います。
専用エアロパーツの他に、16インチアルミホイール、スモークメッキのフロントグリル、ブラックエクステンション仕様LEDヘッドランプ、エアロ専用シート表皮など、内外装に専用パーツが奢られています。
“ヴォクシーではちょっと毒気がありすぎ、でもスタイリッシュな雰囲気が欲しい”というユーザーにとっては、ベストな選択といえそうです。
新車価格は、ガソリンが281万3800円〜304万2600円、ハイブリッドは334万7300円です。
※特別仕様車は含みません。
■おすすめは、Siグレード
グレード別装備の比較からわかるのは、ガソリンのSiグレードのお得感です。
2WDのガソリン車(8人乗り)で比較すると、Gよりも1万1,000円ほど安い価格ながら、エアロパーツを中心とした専用装備で、その内容を考えるとお得です。
Siグレードのおもな装備は、
・専用エアロパーツ
・16インチアルミホイール(ハイブリッドはBBS製鍛造)
・スマートエントリーシステム
・バックドアイージークローザー
・ハイグレード仕様のオプティトロンメーター(ハイブリッド車はハイブリッド専用メーター)
・本革巻きステアリング&シフトノブ
・マルチインフォメーションディスプレイ
・リアクーラー
・Toyota Safety Sense(インテリジェントクリアランスソナー標準装備)
ほとんどの装備はGグレードにも装備されていますが、16インチBBSアルミホイールが装着されたり、2WDでもリアディスクブレーキが装着されたり(Gグレードはドラムブレーキ)と、スタイリッシュなデザインが好きな方にとっては嬉しい装備が充実しています。
Gグレードとの違いで気になるのは、スーパーUVカットガラスや快適温熱シート(フロント)ですが、見た目にはわからない装備です。
■特別仕様車はさらに狙い目!?
Siグレードの魅力を高めた特別仕様車が「Si “W×B”Ⅲ」です。
おもな特別装備は、
・フロントグリル/バックドアガーニッシュ・リアコンビネーションランプガーニッシュ(スモークメッキ)
・スモークメッキエクステンションBi-Beam LEDヘッドランプ
・16インチアルミホイール(Siと同じ)
・LEDフロントフォグランプカバー(黒艶塗装)
・スーパーUVカット機能+撥水機能付きガラス(フロントドア)
・リモコンドラミラー(メッキ)
・専用シート表皮
・合成皮革巻き専用ドアトリムオーナメント
・黒木目調加飾付き本革巻きステアリング
など。
ベースのSiグレードに対して約10万円アップとなりますが、専用のエクステリアにスーパーUVカット機能ガラスや内装など、特別感の高いモデルとなっています。
スタイリッシュなデザインと必要にして十分な装備を備えたガソリンのSiグレード。
その内容を知れば知るほど、人気なのも頷けます。
また “W×B(ダブルバイビー)”は、2016年から設定され、現在はⅢに進化している特別仕様車です。
装備の充実度とデザイン性を考えると、こちらもお得なモデルとなっています。