トヨタ RAV4の居住性と荷室をチェック
2020.11.30
TNGAプラットフォームに支えられた力強く逞しいエクステリア(外装)、新開発の直噴エンジンによる軽快な走り、新しいメカニズムのAWDによる優れたハンドリング性能など、全方位にわたってSUVの魅力と価値を大いに高めた現行型トヨタ RAV4。
しかし実際に購入を検討するとなると、「室内は広いの?」「街乗りで使いやすいの?」「燃費は?」「荷室の容量は?」などなど、気になるポイントはいくつもあります。
ここでは、そのなかでも実際に所有した際にポイントなる、居住性と荷室のスペック、機能をもとに、実用性について解説していきます。
■3つの4WDシステムを持つトヨタ RAV4
RAV4として5代目となる現行型は、2019年4月に国内販売が開始。
RAV4という名前が、数年ぶりに国内ラインアップに復活しました。
そのエクステリアデザインは、基本となるスタイル(G・Xグレード)に加え、オフロードをイメージさせる“アドベンチャー(Adventure)“を用意。
パワートレインは、ベースモデルが2.0Lガソリンとハイブリッド、アドベンチャーは2.0Lガソリンのみ。
駆動方式は、ガソリンとハイブリッドともに2WDと4WDが用意されます。
その4WDシステムは、ハイブリッドがトヨタ独自のE-Four、ガソリンの4WDモデルには、ダイナミックトルクコントロール4WDとダイナミックトルクベクタリング4WDを使い分け、ユーザーの好みや使うシーン、求められる性能に応じて、グレードやスタイルを選ぶことができるようモデルラインアップが形成されています。
最新4WDシステムによるオン・オフ問わない高い走破性と操縦安定性、「マルチテレインセレクト」による優れたオフロード対応能力、家族のロングドライブにも対応した優れたパッケージ性能、先進安全装備、オペレーターサービスやヘルプネットが便利なコネクティッドサービスなど、最新モデルならではの充実した機能・装備も魅力です。
2020年6月には、プラグインハイブリッドのRAV4 PHV(E-Fourのみ)を追加。
受注を一時停止するほど、人気となりました。
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※価格は支払総額
■機能的なデザインと充実した室内収納
インパネは直線基調の機能的なデザインで、ダッシュボードを低く設定することで広い視界を確保しています。
メーターは、“アドベンチャー“と”G“グレードに7.0インチのTFTカラー液晶ディスプレイを採用した先進的なイメージ。
”X“グレードは、スポーティなアナログメーターに4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイが中央部に配置されます。
シート表皮は、“アドベンチャー”に専用の合成皮革が採用されており、ブラックの他に明るいベージュのような色合いのオーキッドブラウンを用意。
内装色にもオーキッドブラウンを設定すると、遊びゴコロのあるオレンジのアクセントカラーが配置されます。
いっぽうのベースモデルは、“G”グレードが合成皮革のブラックまたはライトグレーで、シートヒーター付き。
“X”グレードは、ブラックのファブリックとなります。
収納スペースは共通で、グローブボックスに加えて運転席と助手席、さらにインパネ中央部にはそれぞれオープントレイを用意。
カップホルダーはシフトノブ手前と、リアのセンターアームレストに、それぞれ2個づつと、フロントとリアドアには500mlのペットボトルを収納することができるドアポケットも備わります。
その他の収納は、インナートレイ付きのセンターコンソールボックス、カードホルダーと、ラゲッジにはデッキサイドポケットが用意されています。
■リアのシートアレンジと居住性は及第点
乗車定員5名で、リアシートは6:4分割可倒式というオーソドックスな形状で、大人4名乗車+長尺物、または大人3名+荷室というアレンジが可能です。
後席の足元は他のミドルクラスSUVと比較しても特段広いというわけではありませんが、大人が乗車しても十分なスペースが確保されています。
特にフロントシート下の足入れスペースは、広めに設計されており、見た目以上にゆとりある空間になっています。
またすべてのシートにおいて最適な素材や座面形状を採用することで、疲れにくさを徹底して追及しており、長時間のドライブが苦痛になるということはないでしょう。
■荷室はクラストップレベルの広さ
RAV4の荷室容量は、定員乗車時でも580Lあります。
日産 エクストレイルが565L、ホンダ CR-Vが561L、スバル フォレスターが509Lとなっており、同クラスのライバルに比べても大きなラゲッジスペースを持っています。
サイズは、5名乗車時で奥行き1,015mm、最大幅1,355mm、最小幅1,000mm、高さはデッキボード上段時が880mm、下段時は935mm。
後部座席をたためば、奥行きは1,880mmとなりますが、後部座席背面に傾斜があるので車中泊には不向きかもしれません。
とはいえ、通常の5人乗車状態でも、9.5インチのゴルフバッグを4個まで収納することが可能。
デッキボードを下段にセットすると、背の高い荷物やこぼれ出やすい荷物を積むのに便利です。
■その他、便利機能も充実
近年のSUVにおける便利な装備として急速に広まりつつある「ハンズフリーバックドア」は、”G Zパッケージ”とハイブリッドの“ G”グレードに標準装備、アドベンチャーにオプション設定。
シートヒーターの「快適温熱シート(運転席・助手席)」は、“G”グレードに標準装備。
“アドベンチャー”には、シートベンチレーションがセットになった「快適温熱シート+シートベンチレーション(運転席・助手席)」がオプションで設定されるほか、ステアリングヒーターは、“G”グレードと“アドベンチャー”にオプション設定です。
またインパネオープントレイの「おくだけ充電」、フロント側がチルト&スライド、リア側は固定式となる「パノラマムーンルーフ」をオプションで設定。
さらにハイブリッドモデルには、災害などによる非常時に電力が必要なときには給電ができる1500Wのアクセサリーコンセントがオプションで用意されています。
走りが良いだけではなく、快適な居住性と抜群の荷室容量を持つ、快適で実用性の高いパッケージングが魅力のトヨタ RAV4。
グレードによって装備、オプション設定の有無が異なりますので、欲しい装備がある場合は事前に確認してください。