いまが買い時?JB43型のジムニーシエラ
2020.04.26
2018年にフルモデルチェンジを行ない第4世代へと進化したスズキ ジムニー。
その普通車規格モデルが、ジムニー シエラです。
海外でも活躍しているジムニー シエラは、2000年から2018年まで販売されたモデルで、中古車市場ではかなりお買い得になっています。
■JB43型のジムニーシエラをおすすめする理由
スズキ自動車が1970年から生産を続けるジムニー。
日本の軽自動車規格でつくられたオフロード四輪駆動車で、頑強で耐久性の高いラダーフレームを採用し、サスペンションにはリジッドアクスルを守り続けるなど、シティオフローダーとは根幹から異なる基本コンポーネントを採用。
その見た目からは想像もできないオフロード走破性の高さで、多くのファンを魅了し続けています。
そのジムニーの最新型は、2018年に登場した4代目のJB64型ですが、4代目の登場によって、あらためて見直されているのが、1998年から2018年まで生産された3代目のジムニーです。
ここでは、そのなかでも軽自動車のジムニーをベースに排気量を拡大し、2000年1月に登場したジムニーシエラ(JB43型)に注目してみました。
ベースはジムニーながら、パワートレインに1.3L 直4エンジンを搭載し、ワイドフェンダーや大型バンパーなどによってボディを架装するなど、ジムニーとは違った迫力のある見た目とよりパワーアップした走りが楽しめるモデル。
2018年まで生産されたこともあって、中古車市場では2年落ちという程度の良い個体も見つけることが可能です。
最新型のような先進安全装備は持ち合わせてないものの、ジムニー伝統の機能をしっかりと受け継いで走りを堪能できる3代目ジムニーシエラなら、現行モデルを新車で購入するよりもずっとお得な買い物ができるでしょう。
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※価格は支払総額
■発売時のスペックは?
JB43型ジムニーシエラの発売当時のスペックは、ボディサイズが全長3,550mm×全幅1,600mm×全高1,705mm、ホイールベース2,250mm。前トレッド1,355mm×後トレッド1,365mm、車両重量1,060kg。
パワートレインは、1.3L 水冷直列4気筒DOHCエンジンで、最高出力65kW(88PS)/6,000rpm、最大トルク118Nm(12.0kgm)/4,000rpmを発生。
トランスミッションは5速MTと4速ATが用意され、駆動方式はパートタイム式の4WDで、サスペンションが前後とも3リンクリジッドアクスル式のコイルサスペンションを採用。
ブレーキは前ディスク後ドラム式で、標準タイヤサイズは205/70R15を履き、最小回転半径は4.9メートル、10・15モード燃費は14.0km/L(5MT)を実現しています。
装備面ではフロントフォグランプほか、リヤワイパー、フロント席エアバッグ、ABS、シートベルトプリテンショナー、シートベルトフォースリミッター、後席3点式シートベルトを標準装備。
またサイドインパクトバーや衝突安全ボディーの採用など、高い安全性を誇っています。
ボディタイプは3ドアのみ。
モノグレードの展開で、販売価格はMT車が150万5000円(税別)、AT車が160万3000円(税別)でした。
■改良の歴史
シエラという呼称が初めて使われたのは、2代目ジムニーの時代。
1993年に登場したJB32型からでした。
この初代ジムニーシエラは、1998年10月の軽自動車規格変更のタイミングに前倒しするカタチでジムニーワイドへと進化。
軽新規格のボディを使った新型に生まれ変わっています。
その後、2000年4月に新型エンジンの採用や軽量衝撃吸収ボディ TECT(テクト)の採用、その他エクステリアの意匠変更などによるマイナーチェンジを行ない、2002年にシエラという呼称が復活します。
このときは、フロントフォグランプをマルチリフレクター式とし、リヤワイパーのスイッチやドアミラーのデザイン、シート表皮の変更といった改良が行なわれています。
2004年の改良では、2WDと4WDの切り替えをインパネのスイッチ操作だけで行なえる機能を新採用し、ATセレクターをゲートシフト式に変更。
さらに空調スイッチのダイヤル化、シートの表皮やデザインを変更するとともにシートヒーターを内蔵するなど仕様変更を敢行。
2014年には、メーターパネルのデザインやシート表皮の変更とともに、横滑り防止装置機能およびトラクションコントロールといった電子制御デバイスが装備され、より新しい時代のシエラへと進化しました。
■気になる中古車価格は?
2002年から2018年まで、非常に長い期間にわたって販売されていたJB43型ジムニーシエラ。
その中古車価格帯も70〜180万円と幅広くなっており、年式、程度によって中古車価格が大きく異なります。
比較的若いモデルは程度が良いだけでなく、トラクションコントロールなどの装備が充実しており、安全面を考慮したい方や悪路でも安定した走行を楽しみたい方は高年式モデルを見つけるのがおすすめです。
そのいっぽうでとにかく低価格にこだわりたいという方は、古い年式がおすすめです。
新しいモデルが発売されると、その反動から前モデルの中古車価格が安くなることがあります。
安全装備や内外装のデザインなどではどうしても新型モデルにはかなわないものの、十分といえる性能が備わっている前モデルのJB43型は、いま買い得の1台です。