2016年に国内販売終了した3代目トヨタRAV4ってどんなクルマ?
2019.05.31
かつてクロスオーバーSUVの草分けとなったトヨタ RAV4が、2019年4月に復活しました。1994年デビューの初代RAV4は、乗りやすいコンパクトサイズで人気となりましたが、2代目以降はライバルの台頭とSUVブームが下火になったことで、徐々に販売台数が縮小。3代目を最後に国内での販売が途絶えていました。2016年に国内販売終了となった3代目RAV4は、いったいどんなクルマだったのでしょうか。
アウトドアでも街乗りでも楽しめるクルマ
RAV4は、「Recreational Active Vehicle 4 wheel drive」の頭文字をとったもので、開発テーマは“アウトドアでも、アーバンシーンでも見て、乗って、楽しいクルマ”というものでした。
初代から2代目に進化する際、グローバルモデルに成長したRAV4は、代を重ねるごとに世界中で人気を得てゆきます。
そのいっぽうで、日本国内ではSUV人気が低迷。3代目をもって、国内販売は一旦終了することになります。ちなみに、海外のみで販売された4代目RAV4は、北米で“2017年にもっとも売れたSUV”となっています。
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※価格は支払総額
洗練さと力強さを融合したデザイン
ボディサイズは、全長4,335㎜×全幅1,815mm×全高1,685mmで、ホイールベース幅は2,560㎜。2代目に比べて、全長、全幅ともに拡大されました。室内は比較的ゆったりとしており、2代目まであった3ドアを廃止、5ドアのみのラインナップとなっていました。
エクステリアは、初代、2代目よりもエッジを強調したもので、洗練さと力強さを融合しています。
パワートレインには、新開発の2.4L直列4気筒エンジンを採用。7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きSuper CVT-iを合わせています。
駆動方式は、従来どおりFFとフルタイム4WDの2本立てで、4WDには走行状況や道路状況に応じて、前後輪に最適なトルクを自動的に配分するアクティブトルクコントロール4WDが採用されています。
さらに、4WD車のSPORTおよびGグレードには、パワー、ステアリング、ブレーキとアクティブトルクコントロール4WDを協調制御する「S-VSC+アクティブトルクコントロール4WD協調制御」を設定。安全性を高めています。
使い勝手の良いインテリア
ドライバーに必要な情報を伝えるメーターは、マルチインフォメーションディスプレイがついた独立3眼式の大径オプティトロンメーター。スマートキーも装備され、携帯したキーを取り出すことなくドアの施錠と解錠、ワンプッシュでエンジンスタートが可能です。
シートはフロントに、乗員の頸部への衝撃を緩和し、むち打ち傷害軽減に寄与するアクティブヘッドレストを採用。6:4の分割可倒式のリアにはスーパーチルトダウン機構により、ラゲッジスペースの使い勝手を高めています。
エアコンは、左右それぞれ独立して温度コントロールができる花粉除去モードを備えたオートエアコンとなっています。
2008年のマイナーチェンジで、ランプのデザイン変更、左フェンダーの補助ミラーをやめてサイドターンランプがついたドアミラーに一体化させるなど、よりスタイリッシュなデザインとなっていました。
最終モデルが2016年と中古市場でも比較的新しい部類に入る3代目RAV4。5代目がデビューしたことで、販売価格が落ち着いてくることが予想されます。これから数年は、狙い目のモデルになるかもしれません。