トヨタの天才タマゴことエスティマが現在でも魅力的な理由
2019.04.09
“天才タマゴ”の異名で人気となった初代エスティマがデビューしたのは1990年に誕生。その後、約30年の間にわずか3度のフルモデルチェンジを行なったのみで、つねに愛されてきたクルマです。今回は、エスティマが現在でも愛され、魅力的に映る理由を解説していきます。
※2019年3月時点の情報です。
■天才タマゴの独特なパッケージング
1990年当時、多人数乗車が可能な乗用車は、ハイエースのようないわゆるワンボックが主流で、デザインは二の次という状況でした。そんななか、アメリカのミニバンマーケットに投入するために開発されたのが、初代エスティマでした。
MR(ミドシップリアドライブ)レイアウトのシャシーに、丸みを帯びた綺麗なボディと、乗用車ライクな低めのドライビングポジションで登場したエスティマは、これまでのミニバン=四角い箱というイメージを覆し、大人気となりました。
独自のコンセプトから生まれたパッケージとスタイルは、ミニバンの枠を飛び越え「エスティマ」という独自のカテゴリーを確立。その長所をマイナーチェンジごとにどんどんと伸ばしていったことが、今日につながっています。
モデルチェンジ後もコンセプトは変わらず
初代エスティマ登場から10年後の2000年にモデルチェンジを行い、2代目へと移行。その際、ボディ形状やクルマとしてのコンセプトはそのままに、レイアウトをFFにあらためました。この2代目は2006年まで販売され、2006年からは現行型の3代目に移行します。
3代目は、途中に複数回のマイナーチェンジが挟まるものの、2019年の今日まで13年間もの間、モデルチェンジを受けず販売が続けられているのは、乗用車としてはとても珍しいケースです。
そのなかでは、安全装置やナビなど、時代に合わせた小規模改良を行なって、時代にマッチするよう進化しています。
それでいて、時の流れに身を任せ、コロコロとコンセプトが変わってしまうクルマと違い、「エスティマとはこういうクルマだ」という芯がぶれない点も、ファンが根付いて離れない要素になっているでしょう。
現在も魅力的に映る理由
3代目が発表されてから10年、2016年にフロントマスクを一新するマイナーチェンジを行うと、その年のヤフー検索大賞クルマ部門賞を受賞。ユーザーのエスティマに対する関心の高さを証明しました。
その理由には、ミニバントップクラスの走行性能や、丸みを帯びたボディからは想像できない居住性、空力に優れたボディなど、初代のMR時代から数々の魅力が色褪せることなく受け継がれているからかもしれません。
トヨタのミニバンのひとつの車種として存在するエスティマは、時代に迎合せず、断固たる決意をもって開発されていたからこそ、ロングセラーとなり、今なお人気の高いモデルとしてユーザーから支持されているのでしょう。
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