高級SUV、レクサスRXはなぜ売れている?
2021.03.31
レクサスSUVの元祖であり、長きにわたって高級SUVの魅力を発信し続けているRX。
その人気は、NXやUXが発表されてからも、衰えることを知りません。
今回は、レクサスRXが、なぜ売れ続けるのか、その魅力を再検証していきます。
■RXの魅力はどこにある?
国産プレミアムSUVの第一線を走るRXは、1998年に北米市場で誕生、国内ではバッチを替えてハリアーとして販売されていました。
レクサス RXとして日本に導入されたのは、レクサス開業から4年後の2009年にデビューした3代目からでした。
国内開業当初から、北米でRXは販売されており、開業時からラインナップに加えることは可能だったはずですが、ハリアーを国内専用モデルとして独立させると同時に、まったくのブランニューである3代目を投入することで、RXとハリアーを結びつけるイメージを変えていきました。
また今日のレクサス車に採用される、リモートタッチやヘッドアップディスプレイといった装備を初採用し、ラインアップもLXやGXの国内導入を見送ることにより、ブランドの最上級SUVというイメージを強く印象付けました。
この3代目によってレクサスRXは、国内ではありそうでなかったカテゴリーの開拓に成功したのです。
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■大人気!4代目RXとは
・2015年デビュー
“RXでありながら、RXを越えていく”というコンセプトで開発された4代目は、NXとの差別化を図るべく、ボディサイズを大幅に拡大(全長4,890mm×全幅1,895mm×全高1,710mm)し、ラージサイズクロスオーバーSUVにふさわしい迫力を手に入れます。
パワートレインは、2.0L直列4気筒ターボ(RX200tのちにRX300へ改称)と、3.5L V型6気筒ハイブリッド(RX450h)の2種類で、駆動方式はそれぞれにFFの2WDと4WDが用意されました。
エクステリアは、3眼フルLEDヘッドランプの採用や、流れるウィンカー(LEDシーケンシャルターンシグナルランプ)の採用などにくわえ、キャラクターラインの位置を高めにし、窓の面積を小さくすることで塊感を演出しながら、スポーティクーペのような印象も与える流麗なボディラインが特徴。
インテリアは、12.3インチワイドディスプレイを中心に、各操作系を機能的に配置。
コクピットは囲まれ感を演出し、背高のSUVではなく、高級セダンに乗っているような運転に集中しやすい環境を作り出しています。
また安全装備のレクサスセーフティシステム+や、快適装備にタッチレスパワーバックドアを採用するなど、レクサス初採用の機能も数多く装備されました。
・2016年Fスポーツに2WDモデルを追加
発表当時、AWDモデルのみとなっていた、Fスポーツに2WDが追加されます。
また、F SPORT専用のボディカラーとして、ヒートブルーコントラストレイヤリングが用意されました。
・2017年450hLを追加
多くのユーザーが待ち望んでいた7名乗車のRX450hLが誕生。
全長を110mm延長し5,000mmに、同時に全高も15mm高くなり1,725mmとなるなど、堂々たるサイズのボディになるとともに、バックドアとリアガラスの角度を立ち上げることにより、サードシートの居住性を確保。
さらに、2列目、3列目を階段状にレイアウトして、圧迫感や閉塞感を感じにくいような工夫もなされています。
・2019年マイナーチェンジ
スピンドルグリルのデザインを、メッシュパターンへ変更し、ヘッドライト、リアコンビネーションランプのデザインも小変更が行われています。
基本性能部分では、スポット溶接の打点増し、構造用接着剤の範囲拡大によるボディ剛性の強化と、ナビゲーションと連携することで運転や路面状況に応じて減衰力を自動制御する NAVI・AI-AVSショックアブソーバーの採用などが行われるとともに、安全装備では、アダクティブハイビームシステムにブレードスキャンを採用し、レーントレーシングアシスト、ロードサインアシストを追加しました。
またRX450hLには2列目をキャプテンシート(乗車定員6名)に変更できるメーカーオプションを追加設定されました。
・2020年一部改良
安全装備の追加が図られ、パーキングサポートブレーキとブラインドスポットモニターを全車標準装備としました。
■4代目RXの特別仕様車「Black Sequence」
2018年8月に登場した、RX唯一の特別仕様車が「ブラックシークエンス(Black Sequence)」です。
RX300とRX450hの標準グレードをベースに、スピンドルグリルやフォグランプペゼル、リヤバンパーロアガーニッシュ、ドアミラーカバーをブラック塗装すると同時に、専用のブラック塗装20インチホイールを装備。
インテリアにはノーブルブラウンの本革シートを採用し、精悍さを際立たせています。
ボディカラーはソニッククォーツ、ソニックチタニウム、グラファイトブラックガラスフレークの3色のみで、レクサスロゴを投影するドアミラー足元照明も標準装備です。
海外では、アウディQ5やメルセデスGLEクラスなど、プレミアムブランドのSUVがライバルのレクサスRXですが、国産SUVとしては、大柄なボディが目新しく、さらに質感の高さも兼ね備える唯一無二の存在。
国産SUVでは敵なしの状態です。
RXがRXであり続ける限り、今後もその魅力が消えることはないでしょう。
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