発売から3年、CX-3はどのように進化したのか

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発売から3年、CX-3はどのように進化したのか

2018.10.31

CX-3

マツダ CX-3 ノーブルブラウン 2017

スタイリッシュなデザインと、クリーンディーゼルエンジンを搭載したクロスオーバーSUVとして人気の高いCX-3は、発売から約3年半の間に、各種の新技術、新型エンジン、追加車種の設定など、数多くの改良を重ねてきました。そこで、これまでの大きなターニングポイントとなった改良の内容を振り返りながら、CX-3の歴史をご紹介します。

※2018年10月現在までのモデルチェンジの歴史をまとめています。



2015年2月発売開始

マツダ CX-3 XD ツーリング Lパッケージ 2015

CX-3はスカイアクティブ・テクノロジーを全面採用した新世代車種の第5弾であり、先に発売されたCX-5より小型のコンパクトクロスオーバーSUVとしてラインナップされました。


デザインテーマ、魂動(こどう)を採用したエクステリアは、全高を低く抑えた伸びやかなキャビンとショートオーバーハングにより、SUVらしからぬスタイリッシュなプロポーション。新色のセラミックメタリックや魂動のイメージカラー、ソウルレッドプレミアムメタリックなどの個性的なボディカラーもデザインを引き立てました。


全長4,275mmに対して、ホイールベースを2,570mmとし、コンパクトながらも必要十分な居住性を確保。同時に1,765mmの全幅が、ワイドで力強いスタンスを強調しています。


エンジンは、CX-5に搭載されたSKYACTIV-D 2.2より小排気量のSKYACTIV-D 1.5を搭載。1.5L 直列4気筒ディーゼルターボは、2.5Lの自然吸気ガソリンエンジンを上回る最大トルク270Nmと、JC08モード燃費25km/Lの低燃費を実現。クリーンディーゼルエンジンの採用により、国のクリーンエネルギー補助金が給付されるというメリットもありました。


ミッションは、6速MTのSKYACTIV-MTと、6速ATのSKYACTIV-DRIVEを設定。駆動方式には、FFと、新世代4WDシステムのi-ACTIV AWDが用意されました。


面白いのは、ディーゼルエンジンのノック音を抑制するナチュラル・サウンド・スムーザーという機構がメーカーオプションに設定されていたことです。



2015年12月に商品改良

マツダ CX-3 XD ツーリング 2016

CX-3としての初めてとなる商品改良では、エンジンを進化させることで、走りの質感を向上させました。具体的には、ナチュラル・サウンド・スムーザーを全車に標準装備し、フロントドアガラス板厚の変更とあわせ静粛性を向上させました。


さらに、ダンパーやスタビライザーの構造、電動パワーステアリングの特性をチューニングし、新たにDE精密過給制御を導入することで、操縦安定性と乗り心地を向上させたほか、軽負荷領域でのアクセル操作に対し、クルマがよりリニアに反応するようになりました。



2016年10月商品改良車を発表


この改良では、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンのトルクを変化させる、G-ベクタリング コントロールを採用。降雪、降雨時などの滑りやすい路面での操作性を高めています。


エンジンには、ノック音の発生を抑制する、ナチュラル・サウンド・周波数コントロールを全車標準装備。安全性能では、アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポートの歩行者検知が可能になりました。


マツダ CX-3 ノーブルブラウン 2017

その他にも高級感のあるインテリアを採用した特別仕様車、XDノーブルブラウンが追加されました。



2017年6月にガソリンエンジン車を追加


これまでのクリーンディーゼルエンジン、SKYACTIV-D 1.5に加え、CX-3初のガソリンエンジン、SKYACTIV-G 2.0搭載車が新たに設定。i-ACTIVSENSEを全車標準したことにより、マツダ車として初めて、サポカーS・ワイドに全車該当したクルマとなりました。


ちなみに、このSKYACTIV-G 2.0搭載車の燃費性能表示は、国際的な試験方法であるWLTCモードの認可を取得。WLTCモードの燃費がカタログに記載されるようになりました。



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2018年5月に大幅改良


3年という短期間で、数度の改良を行ったCX-3ですが、2018年5月には、操縦安定性、エンジン、デザイン、安全性能といった幅広い領域における大幅改良を行いました。


まず、次世代の車両構造技術。スカイアクティブ-ビークルアーキテクチャーを一部採用し、サスペンションやシートウレタンの改良。新開発のタイヤ採用で、乗り心地や静粛性の向上を図っています。


エンジンはこれまでのSKYACTIV-D 1.5に代わり、1.8Lの新開発クリーンディーゼル、SKYACTIV-D 1.8を採用しました。1.5Lから1.8Lに排気量をアップすることで、実用燃費と環境性能を向上させ、同時に力強く伸びやかな加速を実現させています。


また、 ガソリンエンジン、SKYACTIV-G 2.0においても、エッジカットピストンや、新ノズル付き拡散インジェクターなどを採用することで、トルクの向上と実用燃費の向上がなされています。その他、内外装の意匠変更による車格感を高める改良や、安全装備の充実がされました。


そして、ノーブルブラウンに代わる特別仕様車として、先鋭さとモダンさを表現させた、エクスクルーシブモッズが設定されました。



マツダでは、販売するモデルを時代遅れにしないために、新しい技術を次々と導入しています。


そのため、これから購入を検討する人は慎重にタイミングを計る必要がありますし、中古車狙いの方は、どの時点での改良がされたモデル化なのかを調べる必要もあるでしょう。なにしろ発売直後と現在ではまったく別物のように進化しているのですから。

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