災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV

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災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV

2020.11.10

HV(ハイブリッド)やPHEV(プラグインハイブリッド)のなかには、AC100V・1500Wの外部コンセントをオプションで装備できるモデルがあります。


AC100V・1500Wといったら、家のコンセントと同じ電圧ですから、かなりの電力です。


しかも自己発電・充電・蓄電が可能なので、ちょっと豪華で便利なキャンプを楽しめて、災害時には電源車になります。


HVやPHEVは、エコだけじゃないそんな能力があるのです。


もし各家庭に1台ずつあれば、災害対策だって変わってくるでしょうね。



■電源になるHV、PHEVは、災害時にも心強い



災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV


HVやPHEVは、エンジンで走行できるほか、モーターのみで走行したり(EV走行は、約60km走行可能なモデルが多いです)や、加速時にはエンジンをモーターがサポートします。


そのため燃費性能に優れ、かつCO2排出量も少ないというエコな面が評価されていますが、じつは外部コンセントからAC100V・1500Wの電気を取り出すことが可能で、キャンプ時や緊急時の電源車としても使える便利な面も持ち合わせています。


1500Wというと炊飯器(600W)、電気ストーブ(750W)、電気スタンド(20W)、スマートフォン充電(10W)を同時に使うことができます。


たとえばガソリンエンジン携帯発電機だと、50㏄ではとても無理で120ccクラスになるので、HV/PHEVはかなり使える電源車ということになると思います。


電気はエンジンで発電機を駆動させ、走行用のリチウムイオンバッテリーに充電する仕組みなので、燃料タンクにガソリンがある限り発電ができます。


三菱の試算によれば、アウトランダーPHEVでは満充電されたバッテリーのみで普通の家庭1日分、ガソリン満タンなら10日分が賄えるということです。


ただし、排気ガスが充満しない場所(野外でも排気方向に注意が必要です)でなければいけませんが…。


アウトドアなのに家電を使い、イルミネーションを点けたり、タープにプロジェクターで映像を投影して屋外シアターなんていう楽しみ方も可能。


こうしたプラグインキャンプは、HV、PHEVを使ったグランピングとも言えますね。



■200V充電も可能な三菱 アウトランダーPHEV



災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV


三菱 アウトランダーPHEVは、2013年に発売され、幾度かの改良&MCを経て現行モデルにいたっています。


フロントは2.4Lエンジン+モーター、リアはモーターで駆動するツインモーター4WDをベースに、駆動力・制動力をトータルで制御するS-AWD(Super All Wheel Control)を採用します。


給電能力はAC100V・1500Wで、車載コンセントがフロアコンソールボックス背面(後席向き)とラゲッジルームの計2個設置。


バッテリーへの充電は、200V電源を使った普通充電と急速充電のほか、走行中、エンジンで発電して電力を蓄えることができるバッテリーチャージモード(停車中の場合、約40分で約80%まで充電可能)や、蓄えた電力を保持したまま走行するバッテリーセーブモードがあります。



■トヨタ ハリアー ハイブリッド(3代目)はオプションで装備



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ハリアー3代目のハイブリッドは2014年1月から2020年6月の4代目発売まで販売されました。


ラゲッジルーム内にAC100V・1500Wまで可能な給電コンセントが、オプションで用意されています。


駆動方式は、電気式フルタイム4WDのe-Fourのみで、ハイブリッドシステムはリダクション機構付きTHSⅡでフロントモーターの駆動トルクを増幅してハイパワー化。


同時に燃費も向上しました。


ボディは、全長とホイールベースが2代目より短くなっているので小回りが効き、それでいて室内は広いなど、使い勝手の良さも魅力。


いまもっとも注目のSUVです。



■ハリアー同様、オプションでの用意。トヨタ C-HR ハイブリッド



災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV


トヨタのコンパクトSUVとして、2016年末のデビュー以来、幅広い層から支持されているC-HRのハイブリッドにも外部コンセントを装備することが可能です。


駆動方式はFFで、フロントに1.8Lエンジン+モーターを搭載、オプションで用意される外部コンセントの給電能力は、AV100V・1500Wと申しぶんありません。


HVの4WDモデルは、一般的にガソリンモデルに比べて走行用バッテリーや、4WDシステムなどの影響でラゲッジ―スペースが狭くなる傾向にありますが、C-HRハイブリッドはFFのメリットが活かされて、ガソリンモデル並みの大容量です(通常318L/フルフラット時1,112L)。


4WDがいらないなら賢い車種選択でしょう。



■全車に標準装備。トヨタRAV4 PHV



災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV


画像はRAV4のハイブリッドモデルです。


RAV4 PHVは2020年6月にシリーズに加わったプラグインハイブリッドモデルです。


トヨタの最新e-Fourシステムの電気式フルタイム4WDに、フロントに2.5Lエンジン+モーター、リアにモーターを搭載しています。


フロントモーターとインバーターを高出力化し、リチウムイオンバッテリーも新開発した結果、システム総最高出力は225kWと強力。


EV走行は約95kmです。


AC100V・1500Wの外部コンセントをラゲッジルームに標準装備するほか、普通充電インレットからヴィークルパワーコネクターを使った給電も可能です。


給電能力は、バッテリーだけで7時間、ガソリン満タン・エンジン発電で3日間です。



■レクサスNX300hは、オプションの有無を確認しよう



災害時には電源として使える。ハイブリッドSUV


レクサス NX300hは、トヨタe-Fourシステムを採用した電気式フルタイム4WDとFFがあります。


いずれもAC100V・1500Wのコンセントがオプションで用意されるほか、version Lのみセンターコンソール後部にAC100V・100Wが標準装備されます。


給電は、HV、PHEVのもうひとつの使い方です。


1500Wだと、強力なドライヤーは無理ですが、冷蔵庫、電子レンジなど、災害時にも便利に使えます。


レジャーだけでなく、緊急時の心強い電源車としてガソリンさえあればなんとかなるHVとPHEVの給電能力は、EVやガソリン車にはない魅力です。


オプションで用意されている車種の中古車を探す際は、装備の有無を事前にチェックしましょう。



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