洗練されたデザイン、ワゴンの機能性、安全性能を備えたレヴォーグを紹介
2019.04.10
スバルを代表する名車、レガシィツーリングワゴン。その系譜を受け継ぎ、2014年6月に発売されたのがレヴォーグでした。レヴォーグは、スポーティーさとステーションワゴンの機能性を備えているほか、アイサイトを搭載しており、安全性能も高い一台です。その特長と、発売されてからどのような改良が行われたか振り返ってみましょう。
※2019年3月時点の情報です。画像は2018年式1.6GT-S アイサイトです。
スポーツカーとユーティリティを融合させたレヴォーグ
レヴォーグは、洗練されたスタイリングに大容量カーゴルームを備えた、スポーツカーとユーティリティを融合させた新型スポーツツアラーとして登場しました。
そのスタイリングは、スポーツツアラーとしての高い走行性能と機能性が表現されたスタイリッシュなデザインです。
フロント周りを低く構え、ボディ幅いっぱいの位置にレイアウトされた横基調のホークアイヘッドランプを採用することで、スポーティーさが強調されたほか、フロントの造形には、ノーズコーン構造を採用。ヘキサゴングリルから始まるダイナミックで立体感のある造形となっており、力強さが感じられます。
また、流れるようなルーフラインとフェンダーやサイドシルスポイラーによる抑揚を組み合わせることで、走りのポテンシャルを感じさせる躍動感も表現されました。
対するインテリアは艶のあるピアノブラック調パネルを中心に、金属調アクセントやメッキ加飾を散りばめ、質感の高いものとなっています。ブラックとシルバーのモノトーン基調により、引き締まったスポーティーな雰囲気も演出されています。
搭載するエンジンは、1.6L インテリジェント“DIT”と2.0L ハイパフォーマンス“DIT“の2種類で、ともに水平対向4気筒の直噴ターボエンジンを採用しています。トランスミッションは全車CVT、駆動方式にはAWD(リニアトロニック)です。
スバル独自の運転支援システム、アイサイト(ver.3)が初搭載されたモデルでもあります。従来のアイサイトのステレオカメラシステムが刷新されたほか、プリクラッシュブレーキの衝突回避が可能な相対速度を約50km/h以下に拡大。ACCの追従性能も進化しました。
それに加え、操舵支援機能のアクティブレーンキープをはじめ、AT 誤後進抑制制御(後退飛び出し抑制&後退速度リミッター)、プリクラッシュステアリングアシストといった新機能も追加されました。
2014年の発売から現在まで、スバルの主力車種として販売されてきたレヴォーグは、過去にいくつかの改良を行なわれてきました。ここでは主な改良ポイントを時系列に列記します。
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2015年4月:アイサイトをサポートする4つの機能が追加
発売当初は、アイサイト未搭載の最廉価グレード1.6GTが用意されていましたが、2015年4月にはラインナップを変更し、全グレードがアイサイト搭載車となりました。
さらに、アイサイトの安全性能を強化するための「アドバンスドセイフティパッケージ」を展開。後方の死角を警戒するスバルリヤビークルディテクション、左ドアミラーにカメラを搭載したサイドビューモニター、対向車を検知してヘッドライト自動で切り替えるハイビームアシスト、アイサイトの作動状況をフロントウィンドウに表示するアイサイトアシストモニターという4つの機能が新たに装備されています。
そのほかにも、標準グレードのGT系サスペンションにフリクションを最適化した新ダンパーが採用され、作動時のフリクションの変動を抑えることで、微小なストロークでもダンパーの減衰力が働くようになり、路面の凸凹を乗り越えた際の振動が抑制され、乗り心地が向上しました。
また、後席まわりに制振材や吸音材を追加され、高速走行時の風切り音やロードノイズが低減したほか、1.6GT アイサイトの燃費性能が17.6km/Lに向上。
それに加え、サンルーフをメーカー装着オプションとして設定。ピュアレッド、ラピスブルー・パールの2色が新たに追加されるといった改良が行われました。
2016年6月:デザインの変更、静粛性と安全性が進化
2016年6月にはスタイリングおよびインテリアをアップデート。エントリーグレードモデルに新デザインの17インチ軽量アルミホイールを採用し、GT-Sグレードにはインテリアの質感を高めるブライトパール内装がオプションに設定されました。
またフロントドアガラスの室内側ショルダー部ウェザーストリップを2枚化することで、室内への音の侵入を低減させたほか、リヤクォーターガラスの板厚アップやカーゴルームの吸音材追加等で静粛性を高め、室内の質感と快適性を高めています。
さらにシートプリテンショナーを左右後席にも追加し、リヤシートのクッションを安全性の高い構造に改良、フロントドアのアッパービームを追加することで、側面衝突への対応も強化されました。
2016年7月:STI スポーツが発売
2016年7月、上級グレードのSTI スポーツ系が発売されました。
2017年8月:アイサイト・ツーリングアシストを初搭載
2017年8月にはレヴォーグの大幅改良が行なわれています。全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作をサポートするアイサイトの新機能、アイサイト・ツーリングアシストをスバル初搭載。全グレードに標準装備されました。
さらに後退時自動ブレーキシステムやフロントビューモニター、スマートリヤビューモニター、ステアリング連動ヘッドライトなども追加され、安全装備が向上しました。
フロントグリルやフロントバンパー、LEDヘッドランプのデザインも一新されたほか、フロントフォグランプにはLEDライトを採用。一部のグレードに新デザインのアルミホイールが設定されました。ボディカラーには新色ストームグレー・メタリックが加わり、魅力が高まりました。
インテリアは8インチナビに対応した仕様となり、ビルトインナビのデザインも一新。マルチファンクションディスプレイは、インパネ中央上部に搭載されていたものから、5.9インチの大型カラー液晶へと変更されています。
さらにリヤシートが4:2:4の分割レイアウトへ変更になったほか、本革シート装着車にのみに設定されていたシートヒーターが1.6GT以外のグレードに標準装備されるなど、内外装の仕様も大幅に変更されています。
2018年6月:アイサイトの安全性能がさらに向上
2018年6月には、全グレードでアイサイトのプリクラッシュブレーキ制御を改良されました。アイサイトの認識対象が車両と同一方向に進行する歩行者や自動車であった場合、減速制御のタイミングを早めて衝突回避の可能性を向上させました。
また、低速走行中に前方に障害物がある状態でアクセルを踏み込んでしまった場合にも、プリクラッシュブレーキを作動させて衝突回避をアシストするようになりました。
またSTIスポーツ系には、ブラックベゼル付のヘッドランプやダークメッキ+ブラック塗装のフロントグリル、ブラックカラードドアミラー、アルミパッド付スポーツペダルなどの特別装備が追加されました。
レヴォーグの改良点を振り返ると、スバルの誇る高度な運転支援技術と、それをバックアップするさまざまな安全機能が年を追うごとに改良されていることが分かります。発売当初よりも、安全性能が高められており、新しい時代にふさわしい安全な1台へと着実に進化を遂げています。
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