本格派SUV路線へと進んだ3代目フォレスター

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本格派SUV路線へと進んだ3代目フォレスター

2018.01.31

2018年は新型が登場すると言われているスバル・フォレスター。現在販売されているのは、4代目のSJ系ですが、初代となるSF系は1997年に発売開始されました。3代目となるSH系は、2007年から2012年にかけて販売されることになりますが、よりSUVらしく生まれ変わったこの3代目について見てみましょう。


アクティブライフを実現するためのクルマとして




2007年のクリスマスに3代目フォレスターが発表されました。発表に際して、スバルは「『Best Balance for Active Life』という商品コンセプトのもと、このクルマによってお客様のライフスタイルがアクティブでさらに楽しいものとなる最良の1台を目指し、あらゆる部分を一新した」と説明し、これまでのフォレスターから大きく変化したことを強調しました。


実際に、エクステリアからして大きく変わりました。初代から2代目へとモデルチェンジした際には、クロスカントリービークル並のロードクリアランスを確保しながらも、ステーションワゴンのように薄いキャビンをそのまま踏襲するなどキープコンセプトの感が強かったのですが、3代目では本格はのSUVとして大型化がなされました。


このドラスティックな変更は、北米市場をねらったものと思われますが、これによって特に後席の居住性が大きく向上することになりました。一方で、全長、全高、全幅、ホイールベースを拡大させながらもリヤオーバーハングを抑えることで、優れた取り回し性を実現しています。実際に、フロントトレッドの拡大によりタイヤの切れ角を増やし、5.3mという最小回転半径としています


プロポーションのみならず、走行性能という面でも本格派SUVとなりました。アプローチアングル、ディパーチャーアングルを最適化することで、225mmのロードクリアランスと相まって、ラフロードなどでの高い走破性を確保しています。もちろん、スバルが誇るシンメトリカルAWDも採用されています。


また、新開発のダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションの採用によりカーゴスペースの張り出しを抑え、カーゴルームのユーティリティを向上させた結果、9インチサイズのゴルフバッグを横に4個積載可能できるほどのスペースを得ています。


まさに、コンセプトにある「アクティブライフ」を実現するためのクルマとしての要素を兼ね備えていると言えるでしょう。


スポーツグレードも用意



3代目フォレスターには3つのグレードが採用されました。ベーシックモデルの2.0X、スタンダードモデルの2.0XS、ツーリングモデルの2.0XT3種類です。2.0X2.0XSには2リットル自然吸気エンジン、2.0XTには2.0リットルターボエンジンが搭載されています。もちろん、どちらもスバルが得意とする水平対向エンジンです。


201010月にはマイナーチェンジが施されました。2.0リットル自然吸気エンジンに新世代ボクサーエンジンが採用され、基本的な走行性能が大きく向上したばかりでなく、カタログ燃費も15km/リットルとなりました。エクステリアデザインには外周部の強調や突起形状により縦方向の連続性を感じさせることで、力強さと質感を表現した新デザインのフロントグリルへと変更されました。


また、新グレードであるS-EDITIONが追加されました。これは、インプレッサ WRX STI A-Line 譲りの専用2.5ℓターボエンジンとマニュアルモード付E-5ATを採用し、高い動力性能と日常での使いやすさを両立させています。足回りは「S-EDITION」専用のチューニングが施され、ハイパフォーマンスSUVに相応しい優れた走行性能を実現するとともに、専用のフロントグリルやブルー基調の内装などを装備しスポーティ感が高められています。走行性能に特化したグレードは、初代フォレスターからの伝統と言えます。


インプレッサXVの登場



3代目フォレスターがモデル末期に差し掛かった2010年、日本国内にインプレッサXVが投入されました。これは元々、その名の通りインプレッサをベースにしたクロスオーバーモデルとして欧州市場を中心に販売されていたモデルです。乗用車ベースのクロスオーバーモデルの人気が高まってきたことを受けての日本導入ですが、3代目フォレスターの本格派SUV路線への変化は、こうしたモデルラインナップの兼ね合いの結果と言えるでしょう。


2012年に、「インプレッサ」を取り除いた独立モデルとして新型XVが登場、より本格派SUV路線となる4代目フォレスターと明確に守備範囲を分けたことで、この両モデルが2010年代のスバル躍進を牽引することになるのです。

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