日産セレナはいかにしてミニバンNO1になったのか

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日産セレナはいかにしてミニバンNO1になったのか

2020.09.22

日産 セレナは、ファミリー層に支持される5ナンバーサイズのミニバンです。


初代セレナの登場は1991年、それまで日産には「バネット」と呼ばれる商用車ベースのミニバンがありましたが、セレナはそのイメージを払拭すべく、丸みを帯びた親しみやすいデザインと小さなボンネットを持つ特徴的なスタイルで、バネットセレナとして登場しました。


以来、充実した装備と、ロングツーリングでも快適な乗り心地を目指して改良を続け、大人気モデルとなりました。


ここでは、FFシャシーを採用して現行セレナの礎にもなった2代目以降の進化に注目しながら、セレナの魅力に迫ります。



■ミニバンでもしっかり走りたい2代目



日産セレナはいかにしてミニバンNO1になったのか


1999年に登場した2代目セレナの開発コンセプトは「しっかり・快適1BOX」です。


それまでのワンボックスタイプとは一線を画すしっかりとしたボディ剛性、しっかりとした走行性能、ワンランク上の快適さを目指し、ワゴン専用車として設計されました。


5ナンバーサイズのコンパクトなボディに、FF(前輪駆動)レイアウトを採用。


フロア高を低く抑えて広々とした室内空間を実現しています。


またワンボックスとして初めて全車に両側スライドドアを採用したこともトピックでした。


パワートレーンには直噴ディーゼルエンジンが採用されたり、トランスミッションにはハイパーCVT、また四輪駆動システムにオートコントロール4WDといった先進技術を積極的に採用することで、しっかりした走りと快適性を実現しています。



■ハイウェイスターが人気となった3代目



日産セレナはいかにしてミニバンNO1になったのか


乗用車専用モデルとしてすっかり人気が定着した2005年に、モデルチェンジを敢行。


3代目の特徴は広い室内空間と、使い勝手が良く楽しさにあふれた装備です。


エクステリア(外装)も安定感のあるモダンなキュービックボディをベースに、都会的なイメージのグレードと上質で落ち着きのあるイメージの2種類を用意。


セレナの”乗用車”としての質感と印象を高めています。


2006年には内外装に専用装備を施したグレード、ハイウェイスターが登場。


エクステリアには専用エアロパーツ、16インチアルミホイールの装着、メッキ加飾のパーツ類によって上質感とボリューム感のあるデザインで人気となりました。



■ハイブリッド投入でミニバンNo1の4代目



日産セレナはいかにしてミニバンNO1になったのか


2010年に登場した4代目セレナは、3代目まで重ねてきた熟成、改良によるセレナの魅力をそのままに、次世代環境技術を搭載したエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」として登場しました。


セレナが持つ明るく開放的なイメージを昇華させつつ、インテリアではお父さん(=ドライバー)がわくわくする空間を目指したインストルメントパネル、さらに質感の高いセンタークラスターパネルや、先進的なデザインのマルチグラフィックアッパーメーターなどから、新たなこだわりがそこかしこに見られます。


2012年には、新開発のS-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)を2WD車に導入。


セレナの広い室内空間を犠牲にすることなく、クラストップレベルの低燃費(JC08モード燃費15.2km/L)を達成しました。


その結果、3代目時代からのミニバン販売台数トップを6年連続で獲得。


人気を不動のものとしています。



■ミニバンだって自動運転、プロパイロット搭載の5代目



日産セレナはいかにしてミニバンNO1になったのか


2016年にデビューした5代目は、定評のある室内空間を前モデルより180mm延長。


運転席から3列目まで、ゆとりのある空間となりました。


ユーティリティでは、足先の操作だけでクルマに触れることなくスライドドアの開閉が可能なハンズフリースライドドアや、狭い駐車場でもバックドア側から荷物の出し入れが可能なデュアルバックドア、リビングのように足をのばしてリラックスできる2列目超ロングスライドシートなどを採用することで、ファミリーでの使い勝手をさらに向上させています。


とはいえ、5代目セレナのトピックは、ミニバンクラスで世界初となる、同一車線自動運転技術「プロパイロット」の搭載です。


高速道路などで、ドライバーが設定した車速(約30-100km/h)で走行する際、先行車両との車間距離を一定に保つよう制御することに加え、車線中央を走行するようにステアリング操作をアシストします。


デザインは”セレナらしさ”を継承しつつ、新世代の日産デザインであるVモーションをフロントグリルに採用。


新しさと洗練されたイメージも兼ね備えていました。


2018年には発電専用エンジンと駆動用モーターの組み合わせによるシリーズハイブリッドのe-POWERも追加され、モーター走行によるパワフルで新しい感覚の走りが、ミニバンに新たな価値観を生み出しています。


登場して4年となるモデルではありますが、2018-2019年のミニバン販売台数売り上げナンバーワンを記録しており、その人気はまったく衰えをみせません。


日本におけるミニバンの価値を大いに高め、ファミリーカーとしてのスタンダードになったと言っても過言ではない日産 セレナ。


その乗り心地と使い勝手の良さは、実車で確認してください。



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