日産ジュークとトヨタC-HRのスペックの違いは?
2019.01.21
SUV国内販売台数トップのトヨタC-HRと、個性的なルックスではひけを取らない日産 ジューク。ともにコンパクトクラスのクロスオーバーSUVですが、エンジンを始め、各部で違いが見られます。それぞれの違いをスペックから見て行きましょう。
両車のエンジン性能について
ジュークには、1.5LエンジンのHR15DEと、1.6LターボエンジンのMR16DDTという2種類のエンジンがラインナップされています。
2WDモデルのみに用意される1.5Lエンジンは、アイドリングストップによる低燃費性能に加え、燃料噴射を1シリンダーあたり2本のインジェクターで行うデュアルインジェクターの採用などにより、中低速トルクを高めた仕様となっています。
また、副変速機付きエクストロニックCVTを搭載し、スポーティな加速レスポンスと、燃費性能の向上を実現しています。
一方、1.6Lターボエンジンは、2WDの1.6GTと、4WDの1.6GT FOURに搭載されます。
大排気量エンジンにも匹敵するパワーとトルク、そしてアクセルを軽く踏むだけで感じられる加速感とレスポンスが特徴です。
これらを可能にしているのが、世界初採用のロープレッシャークールドEGRや吸排気効率を向上させるツインCVTC、そして小型高効率ターボの存在です。
またミッションには、シンクロレブコントロールにより素早い変速が可能になる、7速マニュアルモード付きのエクストロニックCVT-M7が採用されています。
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C-HRには1.8Lエンジン+ハイブリッドシステムと、1.2L直噴ガソリンターボのダウンサイジングエンジンという2種類のパワーユニットが設定されています。
プリウスと同じハイブリッドシステムは、新巻線方式を用いた高回転モーターの開発により、小型軽量化され、高出力高密度化を実現。
システム全体の高効率化により、30.2㎞/Lという低燃費とともに、シームレスな加速感を実現しています。
1.2L直噴エンジンは、シングルスクロールターボチャージャーとバルブ開閉タイミングを最適に制御するVVT-iWとVVT-iを組み合わせ、最適な燃焼効率を実現する燃料噴射システムD-4Tを採用することで、幅広い回転域で185Nmの最大トルクを生み出し、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスや、素早く伸びる加速フィーリングという、ハイブリッドとは異なる走りをもたらしています。
この1.2Lエンジンには、7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付きのSuper CVT-iが組み合わされています。
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※価格は支払総額
B-プラットフォームVS TNGA
日産とルノーが共同開発したFF車専用のB-プラットフォームは、レイアウトや構造を最適化することで、高い剛性と軽量化を両立させています。
ストラットとトーションビームの組み合わせの足回りは、ドライバーの操作に忠実なハンドリングを実現するため、ワイドトレッド、大径タイヤに、サスペンションの取り付け剛性を高める井桁型のサブフレームをフロントに採用。
これによりハンドリング性能、乗り心地を向上させるとともに、静粛性向上にも大きな役割をはたしています。
またエンジンパワーの異なる16GT系には、専用チューニングを施したサスペンションを採用。4WDの16GT FOURは、リアサスをマルチリンク式に変更するとともに、インテリジェント 4×4(トルクベクトル付)がセットされます。
一方、C-HRは、4代目プリウスと共通のGA-Cプラットフォームを採用。足回りは、フロントにマクファーソンストラット、リヤにダブルウィッシュボーンという組み合わせで、アブソーバーにはドイツのザックス社製を標準装備し、高いボディ剛性とともに乗り心地の良さに貢献しています。
さらに車速感応型電動パワーステアリングシステムが、優れた操舵感と操舵応答性を実現。ハイブリッドモデルでは、路面の凹凸に応じて、エンジンまたはモーターのトルクをリアルタイムに制御することで、車体の上下のピッチングを抑制するばね上制振制御を実現し、滑らかな乗り心地に貢献しています。
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両車の安全機能は??
ジュークの「インテリジェント・エマージェンシー・ブレーキ」は、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知するシステムです。衝突の可能性が高まると、メーター内インジケーターの点滅やブザーによりドライバーに回避操作をうながし、ドライバーが安全に減速できないときには自動緊急ブレーキを作動させます。
さらに走行車線から逸脱しそうな場合に注意を喚起する「車線逸脱警報」と、ハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」をグレード別に装備。インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)は、メーカーオプションです。
一方、C-HRには、最新の“トヨタ・セーフティセンス”が標準装備されます。
こちらは、ミリ波レーダーと単眼カメラを使い、卓越した認識能力と信頼性の高いシステムを構築しています。
おもな機能には、プリクラッシュセーフティシステム、ステアリング制御付レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、ブラインドスポットモニター&クリアラス&バックソナー(G、GTに設定)があります。
C-HRの登場前から欧州市場を中心にグローバルな人気を博しているジュークと、ハイブリッドと1.2L直噴ターボを採用し、SUVらしからぬスポーティーなデザインで参入したC-HR。
2019年1月時点で、ジュークはデビューから間もなく9年になろうとしているのに対し、C-HRは3年目に突入したところ。この設計年度の違いが、そのまま両車の違いとなっている印象です。