日産のスポーツブランド、ニスモとは？！

日産のスポーツモデルに冠される「ニスモ」のバッジ。ハイエンドスポーツカーのGT-Rを筆頭に、日産の各モデルに「ニスモ」が設定されています。 ところでこの「ニスモ」とはどのようなブランドなのでしょうか？今回は「ニスモ」の成り立ちやモデル、性能についてご紹介していきます。※ブランド紹介のため様々なニスモモデルの画像を掲載しています。

ニスモとは

日産のスポーツモデルとしてすっかり定着している「ニスモ」ですが、どのような由来があるかはご存知ですか？英語表記では「NISMO」となるのですが、これは「Nissan Motorsports」の略で、過酷なレースシーンで磨かれた究極のパフォーマンスカーに与えられるバッジなのです。
運転をする楽しさだったり、見た目の美しさだったり、趣味としてクルマを楽しんでいる人も多いでしょう。ニスモはドライブする歓び、クルマを持つことの喜びをすべての人に味わってほしいと考えており、またニスモが大切にしている想いでもあるのです。
レースシーンで磨かれたエアロダイナミクスや足回り、コックピット。レースで培った経験と技術が生み出す「NISMOロードカー」は、車は単なる移動手段ではないことを気づかせてくれると同時に日々のドライビングにかつてない興奮をもたらしてくれます。

機能を追求したデザイン

車のデザインは形からディテールまで千差万別ですが、NISMOロードカーのエクステリアは、そのフォルムひとつひとつにも意味があり、機能性を追求することで生まれたデザインなのです。
また、空気抵抗を少しでも軽減するため、リヤディフューザーやリヤスポイラ、サイドシルまで1mm単位の設計にこだわり、風を切るような走りを実現しています。
走りだけでなく余分なものをそぎ落とし、美しくも機能的なデザインも魅力のニスモ。通常モデルとNISMOロードカーを見比べれば、そのスポーティさは一目瞭然です。

走り、スペック

現在国内で販売されているモデルでニスモが設定されているのは冒頭で触れた「GT-R」、スポーツクーペの「フェアレディZ」、EVの「リーフ」、ハッチバックの「ノート」と「マーチ」、コンパクトSUVの「ジューク」、ミニバンの「セレナ」と計7車種に8種類のニスモが設定されています。
デザインも車の重要なファクターですが、ニスモの本領が試されるのはそのスペック。 通常モデルとニスモではスペックはどれほど違うのでしょうか？
例として、登場時から人気となっている「ノートeパワー」の通常モデルとニスモのスペックを比較してみましょう。「ノートeパワー」はエンジンで発電を行い、その電力でモーターを駆動するシステムを搭載しています。
通常モデル「ノートeパワーS」のモーター最高出力は80kW（109PS）/3008-10000rpm、最大トルクは254N･m（25.9kgf・m）/0-3008rpmとなっています。これが「ノートeパワーニスモS」では、最高出力100kW（136PS）/2985-8000rpm、最大トルク320N・m（32.6kgf・m）/0-2985rpmにまで高められこのクラスではオーバースペックにも思えるほどのパワーを発揮します。
ではハイエンドモデルとなるGT-Rではどうでしょうか？通常モデルの排気量は3.8Lターボエンジン。最高出力は419kW（570PS）/6800rpm、最大トルクは637N・m（65.0kgf･m）/3300-5800rpm。これだけでもけたたましいスペックですが、ニスモモデルでは同じ3.8Lエンジンに、最高出力441kW（600PS）/6800rpm、最大トルク652N・m（66.5kgf・m）/3600-5600rpmのスペックを誇ります。
もちろん、エンジンだけでなく、そのパワーを受け止めるためのシャシーやブレーキもエアロダイナミクスも強化されています。

ハンドリング、グリッピング

NISMOロードカーに手が加えられているのはエンジンだけではありません。
ハンドル、シート、ペダル、専用チューンにより強化されたシャシー、サスペンション、その全ての要素が、高いハンドリング精度を実現し意のままに操れる爽快な走りをもたらしてくれるのです。
NISMOロードカーはエンジンスペックが高いだけではそのバッジを背負うことはできません。何百種類ものタイヤとブレーキ、ホイールを組み合わせて走行試験を行い、その車が最も性能を発揮する組み合わせで実車化するのです。
今回は、日産のニスモブランドついてご紹介してきました。通常モデルよりも価格は高くなり、特にスポーツモデルのニスモは万人向けとは言えないプレミアムモデルも中にはありますが、こういったハイエンドモデルがブランド全体の価値を高めていくムードメーカーのような役割を担っていくと考えます。
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